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ビジュアルシンカー〜視覚思考者とは 後編


前編はこちら

はじめに

前回はビジュアルシンカー(視覚思考者)について私の考察を交えて書かせていただきました。
今回はその続きです。
あなたご自身が視覚思考者なのか言語思考者なのか、簡単にチェックすることが出来ます。
次の項目では、ビジュアルシンカーチェックリストをご紹介します。

ビジュアルシンカーチェックリスト

「視覚空間型思考判定テスト」の以下の項目に「はい」「いいえ」で答えてみましょう。

1 考えるときには、言葉ではなく、おもに絵を使う。
2 方法やわけを説明できなくても、物事がわかる。
3 ふつうと違う方法で問題を解決する。
4 物事をありありと想像する。
5 目で見たことはおぼえているけれど、耳で聞いたことは忘れる。
6 単語をつづるのが苦手。
7 物体をいろいろな視点から思い浮かべることができる。
8 整理整頓が苦手。
9 時間の経過がわからなくなることがよくある。
10 行く先は言葉で説明してもらうより、地図を見るほうがわかる。
11 一度しか行ったことのない場所でも道順をおぼえている。
12 字を書くのが遅く、字はほかの人に読みづらい。
13 ほかの人の気持ちがわかる。
14 音楽か美術か機械が得意。
15 周囲が思っている以上に物知り。
16 人前で話すのは苦手。
17 歳を重ねるごとに賢くなっていると思う。
18 コンピューターに熱中する。

NHK出版デジタルマガジンhttps://mag.nhk-book.co.jp/article/34500

大体の人は明らかな言語思考者と明らかな視覚思考者の間のスペクトラム上にいます。
ちなみに私は18個中4個当てはまりました。
かなり言語思考者寄りのスペクトラム上にいることが判明しました。

ビジュアルシンカーとASDの関連性

「ビジュアルシンカーの脳」の著者テンプル・グランディンはASD(自閉スペクトラム症)の動物学者です。
ASDの方の中には右脳優位で視覚思考者が多いと言われています。

右脳がつかさどるのは、ひらめきやイメージ、芸術性、創造性など。右脳が優位に働く人は、直感的にものごとを受け入れるのが得意だと言われています。対して、左脳がつかさどるのは、話す、書く、計算する、分析するなど。左脳が優位な人は、科学的な思考を得意としているそうです。

suumoジャーナルhttps://suumo.jp/journal/2017/07/21/137774/

ビジュアルシンカーの方はディスクレシア(難読症)の方も多いようです。
インテリアショップのIKEAの説明書は、ほとんど絵だけで組み立て手順が書かれて下り、文字の説明がありません。
言語思考者にとっては不親切極まりないのですが、視覚思考者にとっては最も分かりやすい説明書なのだそうです。
IKEAの創業者がディスクレシア(難読症)だったとの事で、この説明書になったのには納得です。

ビジュアルシンカーと天才

ASDの中にはサヴァン症候群という天才型の人がいます。一度見た風景を写真のように細部まで記憶したり、床に落ちた無数の爪楊枝を瞬時に数えることができるというような能力を持っている人のことです。
そのような能力は、主に右脳が司っているそうで、左脳優位の人は普段その右脳の能力を左脳が抑制しているために、上手く活かせないだけとの説もあります。
ビジュアルシンカーの中にASDの方がかなりの割合いると考えると、ビジュアルシンカーの中に天才と呼ばれる人がいると言う仮説を立てられます。
明石屋さんまさんやダウンタウン松本人志さんなどは、ご自分でも直感型でありイメージで考えたり記憶したりするとおっしゃっています。
(ここで明石家さんまさんや松本人志さんが天才か否かと言う議論は差し控えさせていただきます)
天才と呼ばれる人は、左脳と右脳を繋ぐ脳梁が発達しており、右脳でひらめいたアイディアやイメージを、左脳が上手く言語化することが出来るそうです。
ちなみに、脳梁の太さは男性より女性の方が太いようです。

脳を正面から見た図 右脳と左脳を繋ぐのが脳梁

まとめ

今回、「ビジュアルシンカーの脳」という興味深い本を知り(まだ手元に届いていないため解説動画を見ただけの聞きかじりの知識なのですが)視覚思考者についての記事を書かせていただきました。
お子様やご自身の発達特性や思考の傾向など、理解する手立てになれば幸いです。


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