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天神合一の考え方とは、自然に調和するという考え方。

少しずつ日の出の時間が遅くなってきた。

ほんの2~3週前なら
早朝早朝5時でも、すっかり明るくて
ウキウキしながら今日は何しようかと
思うほどであった。

少しずつ時の移り変わりがあって、
それを楽しめるくらいの余裕が
欲しいものだと思っている。

皇帝内経素問という古典がある。

素問は一貫して「天神合一」という
考え方を説いている。

人間は自然の一部なので、
自然と共に生活するのが
長生きの秘訣だと考えた。

そこで自然界を観察し、
そこに一定の相対的なバランスや
リズムがあることを発見したのです。

それを陰陽により規制し、
認識しました。

自然に陰陽がありそれに合わせて
生活する人間にも陰陽があるはず。

自然を大宇宙とするなら、
人間は小宇宙だととらえました。

これが天神合一説です。

春夏秋冬の自然の状態に調和した
生活をするのが良いと言っている。

春夏は気温が高く陽気も多くある。

それに合わせて、
人間も活動的なのがいい。

ことに夏は適当に汗を流すと
涼しくなる。

逆に秋冬は陽気の少ない時期だ。

静かにしているのがいい。

活動して発汗すると風邪に
かかりやすくなる。

このように自然の状態に
調和して生きることが養生法の基本。

夏の三か月は蕃秀(ばんしゅう)という。

草木が成長し、
万物が茂り花咲き乱れ、
陽気が最高潮に達する時期です。

この時期は太陽が沈むと
寝て日の出とともに起きる。

日中は長いけどなまけてはいけない。

適当に運動して1日1回は
発汗するように心がける。

気分的にも発散するような
気持でいるといい。

もし陽気を発散しないと、
身体内に熱がこもって病気になる。

身体内で陽気の多いのは心です。

熱の多い心にさらに心臓を悪くします。

また、
陽気を発散しないと体全体も
暑く感じ出します。

そうなると冷房や冷飲を
欲するようになります。

これを夏の間続けると
必ず下痢します。

夏風邪などは夏の養生法を
守ればふせげると思う。

夏の下痢は太陽膀胱経を
中心に治療するといい。

夏に発散していないと
熱が胸にこもります。

秋になって肺がよく働く
時期になると、
肺がその熱により乾燥されて、
痰の少ない乾いた咳をしだします。

病気になってから治療を
するのではなく
「いまだ病まざるを治す」(未病)
といって以上のような
養生法を守り、
まず病気にならないように
努力したのが古代の人たちです。

とは言え、
平年から大きくかけ離れた天候により
社会的に大きな影響をもたらした現象が
つづく。

国連のグテレス事務総長が
「地球温暖化の時代は終わり、
地球沸騰化の時代が到来した」と言った。

10年前までは、
聞いたことも無いような気象用語も
増えるのも納得がいく。

この様な激しい気候変動の中でも
できる養生法はあると思う。

古人と同じように、自然界を観察し
相対的なバランスやリズムを発見する事。

そうは言っても、
余裕を失うほど暑い。

日中の激しい暑い時間帯は、
できるだけ屋外には出ず、
エアコンが効いた部屋で、
過ごす。

風雨が強い時は、早めの行動。
ラジオ、テレビなどの情報入手は
こまめにしておく。

暑さを避けきれなかった時は
手のひら、足の裏を流水に浸す。

手のひらや足裏に毛細血管が多く
流水を浸すことで、体温を下げる。

具体例はまだまだあるだろう。

その時代にあった養生法を
取り入れて、体調を崩す前に
予防しておくことが大切だ。

未病のうちに。

ちなみに、地球沸騰化について、
「私たちにできることはなに?」と
チャットGPTに訊いてみた。

  • 家庭で節電する

  • 徒歩や自転車で移動する、または公共交通機関を利用する

  • 野菜をもっと多く食べる

  • 長距離の移動手段を考える

  • 廃棄食品を減らす

  • リデュース、リユース、リペア、リサイクル

  • 家庭のエネルギー源をかえる

  • 電気自動車にのりかえる

  • 環境に配慮した製品を選ぶ

  • 声を上げる

素問を書かれた偉大な先人は
これをどう思っているのだろう。

だれか、チャットGPTに素問を
教えてやってくれないだろうか?

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🦓 シロ / 漢方相談薬局|note


漢方の奥深い世界に触れたことで、ますます興味が湧いていることと思います。漢方には、体質改善や健康維持に役立つ素晴らしい効果があります。ぜひ、漢方を学び続け、自身や周りの人々の健康に役立てていただければ幸いです。 今後とも、🦓シロ/漢方相談薬局にご期待ください。