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イボガリトリート参加の記録⑤ 参加編

この記事は、イボガという植物とシャーマニズムについて、これから触れる人のために書いていますが、体験者としての記録であるため、正確性に欠ける部分が見られるかと思いますので、正確な内容が知りたい方は、Japan Iboga Center(http://www.iboga.jp/)へアクセスしてください。

1日目

1日目は16時集合。住宅街の一棟貸の会場に入ります。白い壁面とガラス張りの壁で、真夏の時期のこの家の暑さはヤバそうだなと思いつつ、とても雰囲気の良い貸しスペースでした。17時30分くらいに買い出し組の女性達も到着し、荷ほどきしたりしながら、夜になったらいよいよスタート。ドキドキします。摂取に当たっての直前の事前解説を改めて説明を受け、摂取開始。

ホームページの写真にはオレンジの実っぽい写真だったのですが、実ではなく、根を細かく切り刻んだ粉末を摂取するとのこと。粉を口に含み、粉を湿らせる程度水を口に含み、あとは5分~10分くらい口の中で放置。一瞬ごぼうの味を感じますが、その後、かなりきつい苦味が発生します。あと、噛むと更に良いという話だったので、噛むと、また更にきつい苦味が発生します。じゃりっという音がして、砂も若干残ってる感じでしたww時間がたつと口の中がピリピリしてきた感じが出てきたら浸透してきた合図。噛み進めていくと、唾液で口の中がいっぱいになってきて、その辺りでお水と一緒に飲み込みます。

効果は摂取後、4時間後がピークとのことで、最初はなんの反応も無いように思います。イボガはただ飲んで終わりではなく、セレモニーなので、ピグミー族の音楽?合唱?が会場に爆音で響き渡ります。その生命と発露とも言えるような強烈な生命が響き合う合唱を聞きながら、瞑想したり、横になったりします。最初寝苦しいなぁと思いましたが、いつの間にか眠りに落ちていました。4時間くらい?が経過し、軽く夕食を食べようということでリビングに集まり、夕食を食べながらシェアタイム。
正直言って、全然よく分からなかった。。。なんか、こうがつーんと入ってきて、何かビジョンがバンバン見えて、みたいなのを想定してたのに、寝て夢を見てただけみたいな。。。
他の人のシェアも聞いていたら、他の人も実感が分からなかったようで、初回としては量が足りない感じだねという結論に。ということで、想定外の追加摂取。また、苦いやつが入ります。

飲んで朝まで寝るということで、お休みタイム。明晰夢という、自分の書き換えたい心の傷やシコリのようなものを書き換える過程で、夢のようにどっぷりと世界に入るのではなく、イメージが次々と湧いてきているだけのような半分起きているような感覚の夢を見るのだとか。その明晰夢が、今の自分の課題解決の足掛かりになるヒントを見せてくれているので、それを意識するようにとのことでした。
今まで見たことがないような夢をたくさん見ましたが、何がヒントになってたのかは朝になっても分かりませんでした。効いてるのか効いてないのか半信半疑で居たら、他の方のシェアで身体が熱くなった話を聞いて、自分もそうだったので、きちんと作用してることが明らかになったくらいでした。
ただ、ピグミー族の音色が、眠りの時間に合わせて微かに響き渡っていたので、とても心地よい感じでした。

2日目 序盤

こういうシャーマニックなリトリートはスケジュールが有って無いようなものなので、時間感覚が曖昧になります。いつもなら何時にこれをやって、次はこれを・・・が当り前なのに、何がいつ始まるのか、さっぱり分からない。慣れれば、あくせくと追われない、こういうゆったりしたのが心地よい感じになってきます。

朝、9時か10時くらいに、今日は、イボガを朝から夜にかけて、3回に分けて摂取ということで、まず朝の一杯目を摂取開始。昨晩どうでしたかね?という内容確認で、主催者の朝陽さんとミーティングタイム。全然よく分かりませんでしたーというお話をしつつ、なんか重ためのものが憑いてたので浄霊をしてくださったとのことで、確かに心持ち軽くなったような気が・・・・。
お父さんとのことを一緒に瞑想してもらいました。これが後々生きてきたのかも。
イボガが効いてくるので、また、お休みタイム。寝ます。寝れないけど、動く気にならなくなるので、お布団にGo。いつのまにか昼過ぎていて、みんなは昼ご飯を食べてるみたいだけど、動く気にならなくて、そのままごろごろタイム。身体が熱い。

2時か3時くらいに、起きてきて、みんな一緒に、2回目の摂取開始。口の中の苦味が残っているし、そろそろ飲むのがイヤになりつつあるのを感じながら、2回目をGO。

部屋で寝てばかりでも良くないよねということで、みんなで海岸に散歩に行くことに。歩いて30分の距離を、また、2時3時の一番暑い時間帯にサトウキビ畑の間を歩きます。

2日目 中盤 シンクロニシティ①

シンクロニシティが起きるので、イボガの精霊の働きで、目に留まるものに自分に必要な現象が現れるはずなので、意識を働かせながら歩いてくださいと言われたので、ふらふらと周りを見ながら歩いていました。

サトウキビ畑、草原と歩いていく中で、野生の黒猫を1匹発見しました。恰幅が良く食べ物には困って無さそうだが、毛並みがぼさぼさで鋭い目をしていたので、野生だと判断しました。これだ!シンクロニシティ!

10年ほど前、同居している姉が、猫を飼いたいと言い出し、私と母に猛反対され、業を煮やして強硬手段に出ました。ある日突然、「猫をもらってくることにした。今日、今から連れて帰ってくる」と宣言。譲り手の人と話をして、生後2か月の猫をもらう段取りで話がついてると言い出しました。
当然、猛反対の私と母。今まで散々、猫も犬も兎も雀も金魚も飼ってきて、何年も何年もお世話をする動物を飼う大変さ。一度飼った以上は自分の心変わりで放棄はできない責任を重々承知しているので、大反対をしたのですが、全く聞き入れず。
私の家なんだから私の好きにしていいでしょ!と宣言する姉に、お前の家じゃない。お前の家ではなく、母の家だ。決定権はお前ではなく、母にあると宣言する私。
殴ったりはしなかったですが、勝手に行こうとする姉を力づくで引き留める事態に。
口でも勝てず、力でも止められ、最終的に姉がとった行動は・・・、なんと泣いて地団駄を踏み出しました。絶対猫を飼うんだ!!って言って、号泣しながら地団駄を踏む30代半ばの中年おばさんの姿を見た時に、我が姉ながら気持ち悪すぎて、ドン引きしました。。。
自分でも、こんな猫ごときで、この大騒動を引き起こして、力づくで姉を留めて、自分で自分にアホクサイなと思いながら、引き留めておりました。。。
と、擦ったもんだがあって、結局母の許可が下りて、猫を飼うことになりまして、本人は大満足の生活を続けて10年。猫可愛がりという言葉がありますが、自分の命を削っても、飼い猫だけが私の全てという生活を暮らしております。

と、その出来事から姉とは10年ほぼ口をきいてないのですが、シンクロニシティということで、黒猫を見た時に、うちに来た黒猫と姿がダブりまして、あぁもうそろそろ和解しても良いかもなと、ふと感覚が湧いてきました。イボガの精霊の働きで、認識が変わったのかなと思いました。

2日目 中盤 シンクロニシティ②

その後、海岸に到着し、ぼーっと海を見ていたら、ふと気が付くと、いつの間にか右側で、お父さんと小さい子供たちが遊んでいました。その時、ふっと蘇ってきたのです。自分は父と遊んでもらった。かまってもらっていたという感覚が。

自営業の父は、昼は仕事して、夜は飲みに行ってで、家にほとんど居ない人でした。小学生の時には、私が行ってきますと出ていく時に、父が入れ替わりでただいまと帰ってくるようなことも何度もありました。3日以上顔を見ないとかはざらで、子ども心にとても寂しさを感じていたのを覚えています。小学校の高学年~中学生の頃には、他の大人の男の人を見ては、こんな人がうちのお父さんだったらなぁと、他の人に父の姿を追いかけていた記憶がります。

私が、イボガに参加する目的の一つが、子どもの自分が、父に良かれと思って伝えたことを父親にめちゃくちゃ怒られたという一つの体験が、心のトゲになって残っていたのを解消したいということでした。
自分が大人になり、あの時の父の状況も分かる。子どもの頃に父に伝えたかった気持ちも分かる。全部、頭では理解できるのに、でも、怒られたことで辛かったという感覚がどうしても抜けきれていませんでした。

でも、海岸で、あの親子を見た時。お父さんの腕に子どもたちが捕まって、きゃっきゃと遊んでる姿を見た時、自分も、父と遊んでもらった。かまってもらっていたという感覚が、唐突に沸き起こってきたのです
そして、気がついたら、解消してました。心のトゲが。あれだけ自分の心と向き合っても抜けなかった心のトゲがすっきりと。

父に怒られた記憶を思い出すたびに走っていた胸の小さな痛み全く無くなり、父に怒られた記憶が遠く色褪せた遠い世界の出来事のように感じられるようになりました。

これは3日間のイボガの体験の中で、私の中では一番の大きな癒しの体験となりました。

2日目 終盤

宿に戻り、3回目の摂取開始です。そろそろイボガを摂取するのが、苦しくなってきたような感じです。でも、これで最後です。
寝てばかりなので、身体はかなり元気ですので、寝付けません。イボガの効果で身体も熱く、かなり寝苦しいです。ピグミィ族の音楽が大音量でがんがんかかっていて、めちゃくちゃうるさく感じます。同じ曲を1リピートで延々と流されているので、だんだんと追いつめられているような気持ちになり、寂しさがぶわっと溢れてきて、なんで自分はこんなところに居るんだろうとか、家に帰りたいとか、もうイヤだって感覚が溢れてきました。ただ、ひたすら耐えて耐えているうちに、いつのまにか寝ていました。
明晰夢で、3歳か4歳くらいの頃に、近所の女の子に、あなたのことはもう好きじゃなくなったと言われて、ショックを受けたという記憶も何故か蘇ってきました。初めて、女の子に拒絶された(フラれた)体験なのでしょうか。
他にもいろいろと出てきましたが、覚えているものはありません。
過剰摂取気味だったのか、かなりふらふらで、トイレもふらふらしながら行って、すぐにまた横になって、いつのまにか朝を迎えていました。
2日目の夜は、かなり苦行の夜となりました。

3日目

かなり遅くまで寝ていたようで、いつのまにかみんなは動き出していました。
その日は、休息タイムということで、1日身体をゆったり休める日です。イボガのエフェクトも残っていて、まったりとした感覚です。

主催者の朝陽さんと、2日間のイボガの体験でどうでしたかというお話がありましたので、父との思い出が書き換わった話をしました。

その後、各々自由時間を過ごしながら、おしゃべりしながら、昨日、きつかったという話をみんなしていたので、やっぱりきつかったのかーと再発見。音量なども調整する必要あるかも、1日目は、微かなBGMで心地よかったし。

それぞれに気付きや神秘体験などもあったようで、シェアタイムとなりました。スジャータさんは、意識が全てを作っていて、自分の身体は無いという状態になったという話でした。はぁ、すごい体験。。。

主催者としては、1回目の開催ということで、手探り状態で進んでいたので、反省点はたくさんあったようです。

確かに、ちょっとストイックにイボガを追求しすぎてる感があったので、みんなで海辺でキャンプファイヤーして音楽かけて踊ったり、状況をシェアし合ったり、その人の目的に合わせて処方を調整したりして、もっと楽しめるイベントに変えていけると、間口が広くなって良いなと感じました。

3日目ともなると、だんだんと場に慣れてきたのと、イボガも終わり、ほっとして、みんなのおしゃべりも増えてきて、だんだん居心地が良くなってきたのですが、本当は3泊4日のプログラムですが、仕事でしたので、3日目の夕方に帰路につきました。

今回のイボガリトリート体験は、そんな形で終わりました。ちょっと摂取量が多かったのか、頭痛が残っています。

後日談

翌日、振り返ってみると、あの時、父に怒られた心のトゲだった痛みが無くなり、あの時父に怒られた出来事そのものが父との大事な思い出の一つという感覚に不思議と書き換わり、今は、父に、あの時に怒ってくれてありがとう。と伝えたい気持ちになりました。

そして更に思い返してみると、母に怒られた記憶も書き換わっているのに気が付きました。母は家に父が居ない状態で3人の子育てをして(姉二人、私)ストレスを抱えていて、子どもにヒステリックに当たり散らすの日常でした。そんなある日の一幕で、ある出来事で、私は怒られて部屋に逃げ込んで、怒る前に、ちゃんと自分の話を聞いて欲しかったという理不尽を感じていた出来事がありました。これも心のトゲになり、大人になり、母の言いたかった理屈は分かっても、受け止めれなかった気持ちがずっとありました。

母に怒られて、部屋に逃げたという事実は、今も一緒の認識なのです。
でも、子どもが遊んでる時に、見つかったぞ。逃げろーって遊ぶシーンってあると思うのですが、うまく逃げられた。やったー。遊びに成功したって感覚に不思議と切り替わっています。母に怒られた記憶が、母に遊んでもらったという感覚になりました。大事な思い出に書き換わりました。

父に、あの時怒ってくれてありがとう。大事な思い出をありがとうと感覚です。
母にも、あの時怒ってくれてありがとう。大事な思い出をありがとうという感覚です。
ただただ、ありがたくて、ありがたくて、涙が出てきます。
これが、戻ってきた4日目の感覚です。

最後に、改めて向き合うことで、素晴らしいイボガ体験となりました。

主催者のあさひさん、スジャータさん、貴重な機会をありがとうございました。一緒に参加してくれたかずよさん、そうちゃん、まさと君も、ありがとうございました。

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