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好き・嫌いで判断する

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

最近、『幸せな人は「お金」と「働く」を知っている(新井和宏)』を読んでいます。その中に、こんな一節があって、すごく自分にとっては考えさせられる内容でした。

 キャンプ用品の製造販売を行っているスノーピークの山井社長がこんな素敵なことを言っていました。「日本人はこれまで、『勝ち、負け』という基準で判断してきたけれど、これからは『好き、嫌い』という判断基準で生きていけばもっといい」と。「好き、嫌い」はその人にしか判断できないものです。それは、とても個性的で自然なことですよね。

新井和宏. 幸せな人は「お金」と「働く」を知っている (p.42). イースト・プレス. Kindle 版.

『勝ち、負け』は、相対的な判断基準!

『勝ち、負け』の判断基準には、必ず他人が介在します。
・他の人がみんなスマホを持ってるから、私も持たないと恥ずかしい…
・他の人より貯蓄額が少ないから、私は貧しいんだ…
・他の人より年収が多いから、俺は優れているんだ!
これって常に相対的。他人に影響され、だからこそ、同じ状況なのに判断は変わってしまいます。

例えば、年収が1,000万円の場合。周りに年収500万円の人ばかりだったら、優越感をもつことができます。でも、周りが変わって、年収2,000万円の人ばかりだったら…。同じ年収なのに、劣等感をもつことになりますね。

幸福感の基準が、周りに影響されるということ。

『好き、嫌い』は、主観的な判断基準!

『好き、嫌い』の判断基準には、他人が介在しません。
・みんなスマホを持っているけど、必要だと思わないからいらない。それより、好きなものにお金を遣おう。
・他の人よりも貯蓄額は少ないけど、ケチケチするのは嫌いだから、今を楽しめればそれでいい!
・年収は少ないけど、忙しいよりゆったり好きな人に囲まれて生きるほうが好きだから、これが幸せ。

これって、他人が介在しないから基準が変わることはないですよね。基準は、自分に価値観次第。

他人の人生ではなく、自分の人生を生きる!

自分の価値観を大切にして、自分が本当に幸せだと思える、そんな選択をしたいですね。

学校では…?

自分も反省しますが、比較をしてハッパをかけていないでしょうか?
◯隣のクラスはあんなにしっかりやっているのに、恥ずかしくないの?
◯学力テストが全国平均をこんなに上回ったんだって!すごいね。
◯前に担任した〜年生は、もっとできたよ!

何気なくやってしまいがちですが、これってよく考えると、周りよりできたら…子どもたちって幸せを感じるんでしょうか?

それよりも、「みんなで、こんなクラスにしたい!「こんなことができるようになりたい!」という自分たちの目標に向けて頑張り、できた時の達成感。その方がよっぽど幸せを感じるのではないでしょうか?

比較ではなく、自分の価値観を大切にする!

この気持ちを忘れないようにしたいですね。

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