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「不易」と「流行」

小学校の先生で、2時の父、雄剛です。

暑い日が続いていますね。私が住んでいる地域でも、連日30℃の日が続いています。こうなってくると、難しくなってくるのが夏休み中の子どもたちの過ごし方。30℃越えでずっと外で遊ぶのも熱中症が心配だし…。水遊びならいいかな…。でも、毎日それも飽きてしまうし…。そこで、最近我が家で活用させてもらっているのが、市民図書館です。

涼しくて、知的好奇心を満たしてくれる場所…。

家の近くにある市民図書館は、とても大きく、児童書も充実しています。しかも、子どもたち向けの読み聞かせを定期的に開催していたり、秘密基地のような部屋があって、リラックスしながら読めるコーナーがあったり…。私の娘たちは、好きな本を選んだら迷わず秘密基地コーナーへ。小さなドーム型になっていて、靴を脱いで入るようになっています。リラックスできるチェアーや隠れる場所があって、思い思いに本を読んでいます。

私も一緒に本を読もうかな…?

私も本が好きなので、本を探します…。でも…。心惹かれる本がないんです。その理由は…。

本が古いから…。「汚い」とかではなく、10年、20年以上前に出版された本が多くて、最近出版された本が少ないんですよね。

「不易」と「流行」

教員採用試験を受けたことがある人なら必ず聞いたことがある「不易」と「流行」。

娘たちが読みたい本は、「物語」。「物語」って、昔から今に受け継がれている名作ってたくさんありますよね。ストーリーや設定が面白いものは、昔の本でも面白いものは面白い!現に、子どもたちが今はまっているシリーズは、私が小学生の頃に好きだったシリーズだったりします。これは、「不易」ですよね。だから、子どもたちからすると、昔からの名作が読める図書館は宝の山です。

私が読みたい本は、例えば投資や副業、自己啓発、トレーニングなど。これって、すごくトレンドの影響を受けるもの。10年、20年以上前のやり方は、時代とマッチしない…。そうなりがちな分野です。そうなると、図書館の本では満足できない。これは「流行」ですよね。

子どもたちは図書館の昔からの名作を、私はKindleで最新の本を…

「不易」と「流行」、どちらがいいという訳ではありません。
時代を経ても変わらない大切なこと…
時代とともに変わっていくこと…

どちらも大切。大切なことは、自分にとって何が一番大切かを見極めること。その上で、使い分けること。

学級経営の「不易」と「流行」

最近でいうと、「ICTの活用」をどう実現するかという問題がありますね。一人一端末が当たり前になった今日。研究授業の視点でも、どう「ICTをいかに活用するか」が柱になっていることも多いと思います。これって「流行」ですよね。

一方で、授業の本質は、「子どもたちが生き生きと参加し、『できた!』『分かった!』『学ぶことが楽しい!』と思えること!」。これは時代が変わっても、同じ。「不易」ですね。

自分にとって、子どもたちにとって何が大切かを見極めないと、おかしなことになってしまいます。「流行」の「ICTの活用」を追いかけるあまり、そこを追究していくと「あれ?ICTを活用することが目的の授業になってしまっている。これが目指すべき方向だっけ?ICTの活用することが、子どもたちの『できた!』『分かった!』『学ぶことが楽しい!』に本当につながっているのかな?』となってしまったり…。「実は、ICTを使わないで昔ながらの具体物を使った方がわかりやすかったんじゃないかな?」となってしまったり…。

こう考えると、「不易」は本質、「流行」は手段なのかなとも思えてきます。本質を見失わず、その時、その場にあった有効な手段を選択していく。そんな姿勢が大切なんだろうな…。




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