ママさんダンプ
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
「ママさんダンプ」って知っていますか?雪国の方なら、すぐにピンとくると思います。画像に写っている雪かきの道具が、「ママさんダンプ」ですね。
私の地域では、「ママさんダンプ」=「写真に写っている道具」という感じですが、本来は「スノーダンプ」と呼ぶみたいです。「ママさんダンプ」は、新潟県の会社が作ったスノーダンプの商品名。だから、鍵盤ハーモニカを商品名の「メロディオン」と呼んでいるのと同じですね。「ママさんダンプ」は、冬の雪の時期に男性が出稼ぎに行ってしまい、残った女性が雪かけをしなければいけないので、そんな女性(ママさん)の労力を軽減するために開発されたものだそうです。
ママさんダンプ、「大」にするか、「小」にするか論争…
私の住んでいる地域では、既に一面真っ白…。雪に覆われています。「そろそろ、根雪(春まで残る雪)になるのかな?」そんな感じです。妻が、珍しく雪かきをしてくれた時の一言…。
「ママさんダンプが大きすぎて、使いづらいっ!!!!」
基本的に、雪かきは私の仕事です。私は、このママさんダンプがちょうどいいんです。近くのホームセンターで、一番大きなママさんダンプを購入しました。この大きさだと、一かきで運べる雪の量が、すごいんです!だから、雪かきがあっという間に終わります。
でも、妻にとっては、大きくて一気に運べるかもしれないけれど、重すぎて一かきするのに一苦労…。そんな妻には、一かきは小さくても、軽いもので何度も運んだ方が体の負担が少なくていいんです。
でも、物置でも幅をとるママさんダンプを、「大」「小」とどちらも置くようなスペースもないし…。「どうしようね?」という論争です。すみません、くだらない論争で…
人にはそれぞれの器があって、合わない器は苦痛でしかない…
一緒に学年を組んできた先生が今ダウンしています…。体調を崩してダウンしているのですが、その根底には心労の蓄積もあるのかなぁと思っています。「学級経営がうまくいかない…」そんな悩みをもち続けながら、時には長い休みも挟みながら、なんとかここまでやってきました。
最近、来年度の人事の話をする機会が増えてきました。その中で思うことは、「人事って本当に大切な仕事なんだなぁ。」ということ。
一緒に組んでいる先生は、昨年度から今年度にかけて、同じ学年を持ち上がりました。それは、本人が「この学年を持ち上がりたい!」と校長先生との面談で直談判したことで実現したそうです。今年度、私もこの学年に入ることになるのですが、この学年、私の19年のキャリアの中でも一番大変な学年でした…。これまで積み重ねてきたものでは太刀打ちできないくらい…。なんとか学級を作るのに3か月かかりました。一緒に組んでいる2年目の先生には、申し訳ないけれどちょっと厳しいレベル…。ドラクエのレベル2で、最後のモンスターと戦っている感じです。そして、その厳しい兆候は、昨年度の時点で痛いほど見えていた…。
今年度、ここまで一緒に組んでいる先生を苦しめてしまったのは、やはり人事に原因があるのではないかと考えています。(結果論ですが…)本人が希望したとしても、本人の器に合っていない学級を担任させることは、優しさとは言えない…。本当にその先生の成長を考えるならば、いくら希望したとしても、その先生の器に合った学級(少し挑戦して乗り越えられる程度の気もち大きな器)でやらせてあげるべきなんだろうなと思うんです。
逆もまた然り…。器の大きな先生を、小さな器に入れると…。それもまた、力を持て余してしまいますよね。
学級経営も一緒!
適材適所で一人一人に合った器を用意してあげること。ちょっと挑戦して乗り越えられるくらいのちょっと大きな器がちょうどいい。そうすることで、子どもたち一人一人が活躍し、成長していける学級を作ることができるのかなと思います。
器は、大きすぎても、小さすぎても、ダメですよね!その人に合っていることが大切。