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問題行動は未然に防ぐのが最善?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

隣のクラスで、暴れた子がいました。自分の思い通りにいかないと、かーっとなって暴れる…。最後には、廊下に掲示してあった図工の作品を破いてしまうということがあったそうです。これで2回目でした。

皆さんなら、この後同じことが起こらないようにどうしますか?

担任外の先生とも相談して取った手立ては、「図工作品や壊してしまいそうなものは全て撤去する」という方法でした。

撤去してしまえば、破ることはない…。壊すことはない…。

こうすれば、問題行動から遠ざけることができます。確かに、図工作品を破いてしまったのは2回目。図工作品ということは、それを一生懸命作った子もいるので、それも考えれば仕方ないのかなとも思います。

ただ、同時に特別支援の先生と以前に話したことを思い出しました。それは…

「問題行動から遠ざけてあげることも大事なんだけどね…。それが今の彼の自己表現だから。それを受け止めることも大事だし、正しい自己表現の仕方を教えてあげることも大切だよね。それをしないと、結局は何も変わらない。」

これも、その通りだなと思います。問題行動を起こす要因を全て取り除いてあげれば、問題行動は減るのかもしれない。だけど、もし取り除ききれない要因があった場合には、同じ問題行動が起こってしまう…。それでは、成長は見込めないですよね。誤学習を正す必要があります。「気持ちは受け止めるけれど、でもやり方は間違っている。どんな方法だったら人を傷つけないで気持ちを表現したり、発散したりできる?」そのやり取りが大事だと思います。恐らく、一回指導して変わることはないんだろうと思います。「この前指導したばっかりなのになんで?」そんなこともしょっちゅうだと思います。でも、それを繰り返さない限り、問題行動は止まらない…。

何よりもバランスが大切!

私は、問題行動につながる要因を全て排除するのではなく、人を傷つけてしまうものに限って排除。それ以外は、残していいのかなと思っています。

だって、最終的には図工作品も飾ってある空間で、気持ちの折り合いがつかなくても、破く以外の方法で気持ちを表現したり、落ち着けたりする方法を身に付けていかなければならないのだから…。

特別な支援を要する子に気を遣いすぎていないかな?

私は、けっこうこの傾向が強かったなと思います。特別な支援が必要な子に対して、問題行動の要因から遠ざけることでうまくコントロールしようとする…。でも、これは根本的な解決にはならない。特別支援の先生の話を聞いてから根本的な解決のためには、先回りしすぎず、向き合って対応することが大事だなと思っています。

ただ、これも特別な支援の必要な程度にもよりますね…。その辺の判断が難しいなぁ。

皆さんは、同じようなケースだったら、どうしますか?

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