見出し画像

「ごきげんよう、プリンセス!」

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

先日、ディズニーランドに行ったとき、娘が「ビビデバビデブティック」というのをやりました。「ビビデバビデブティック」とは、プリンセスのドレスで変身させてもらって、プリンセス気分でパークを楽しむというもの。ドレスを着て、ビビデバビデブティックのサッシュを付けていると、キャストの方はみんな「ごきげんよう、プリンセス!」と声を掛けてくれます。パーク全体で、プリンセス扱いをして、夢を叶えてくれる、そんなサービスです。

これ、正直高いです。ドレスを購入したとすると、3万円近くします…。でも、私はそれを払ったとしても、やってあげてよかったなと思いました。「ごきげんよう、プリンセス!」と言ってもらえた時の、満面の笑顔。プリンセスになりきってうれしそうに歩く姿。本人にとっても、親にとっても素敵な思い出になりました。

ビビデバビデブティックの予約は、いつもいっぱい…。それだけ、同じように考えて、やりたいと思う人がいるということですね。

誰もが、自分のことを特別扱いしてほしい!

みんな誰しも、「自分を大切にしてほしい。」「特別扱いしてほしい。」という想いを心のどこかでもっていますよね。そんな欲求を満たしてくれるサービスだからこそ、値段が高くても人気があるんだろうなと思います。

「自分を見ていてくれる!」「自分を大切にしてくれている!」「気に掛けてくれる!」と感じること…

学校でも、子どもたちがこう思えることってとても大切ですよね。こう思えることによって安心感をもったり、クラスへの所属感をもったり、もっと頑張ろうという意欲につながったり、自己肯定感をもったりすることにつながります。

逆を言えば、「誰も見てくれていない…」「自分は大切にされない存在なんだ…」「誰も気にもかけてくれない…」となったら、「どうせ自分なんて…」となってしまいます。

「自分を見てくれている!」「自分を大切にしてくれている!」「気に掛けてくれている!」と感じさせる手立て

①(先生から)朝のスライドメッセージ
 毎朝、教室でスライドメッセージを流しています。その中に、「昨日がんばっていた人」というコーナーを設け、名前とがんばった内容を入れます。子どもたちはそれを見ると「あ!僕の名前だ!」とにっこりします!

②(先生から)学級通信でお知らせ
 毎週末に学級通信を出します。そこでは、できる限り子どもたちの感想や考え、作品、がんばりを載せ、伝えることを意識しています。これも、子どもたちが見た時に、「僕の作品が載ってるよ!」「あ、私の作文が載ってる!」とうれしそう。

③(先生から)ノートや作品へのコメント
 私は、これを大切にしています。「見たよ!」のハンコでもいいのですが、やっぱり先生が自分のノートや作品のために書いてくれたコメントって反応が違いますよね。「こんなところがよかったよ!」「もっとこれをやれば成長できるよ!」一人一人違う、自分へのメッセージ。時間は掛かりますが、大切なコミュニケーションのツールだと考えています。

④(子ども同士で)Xからの手紙
 定期的に、道徳と関連させながら「こんなところで頑張っていたところを見たよ!」「こんな頑張りが素敵だったよ!」「あなたのすてきなところってここだよね!」というお手紙を書く活動を入れています。特に高学年は面と向かって書くのは恥ずかしいから、差出人は謎のXにしています。これも、手紙を見る時の子どもたちの表情を見ると、とっても嬉しそうです。

クラスの子どもたちは人数ではなく、一人一人自分が主役の人生を生きている!

一人一人が「自分を見てくれている!」「自分を大切にしてくれている!」「気に掛けてくれている!」と感じながら、前向きに過ごせる環境を作ってあげたいですね。

皆さんは、何か実践している手立てはありますか?あったら、ぜひ教えてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?