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卒業式最後の学活は?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です、

卒業式が終わりました。もしかして泣く子が多くて、もらい泣きしてしまったらどうしようか…なんて心配をしていたのですが、全くの見当違いでした。全員満面の笑み!最近ではあまり経験したことがないカラッと明るい卒業式でした。

卒業式前の悩みは、卒業式後の10分間の学活をどうするか…?

子どもたちに何を伝えようか?
何の話をしてあげようか?
名言を使って話そうか?

悩んだ挙げ句、採用したのは…

子どもたち自身でメッセージを送り合う!

私の学年・クラスでは、とにかく主役は子どもたち。子どもたちが主体となって活動をリードする、子どもたち自身で内容を検討して作っていくことにこだわって、先生たちはその支援をしてきました。

全ての行事をみんなで分担し、それぞれがリーダーとして引っ張っていく。内容も、一つ一つ子どもたちと考えながら、作り上げていく。これを5年生からコツコツ積み重ねてきました。

その集大成が、6年生の学習発表会。40分の劇を、オリジナルで台本から作り、演技もグループごとに話し合いながら作り上げました。本番終了後の大きな拍手で満足そうな子どもたちの顔が忘れられません。

「先生、卒業式に向けて私たちで黒板アートに挑戦していいですか?」

「卒業式の黒板に僕らみんなでメッセージを書いてもいいですか?」

そんな子どもたちだからこそ、この言葉が出てきたんだ!そうだ!こうやって自分たちで進められるように成長したんだから、最後の学活も自分たちの言葉で閉めさせてあげよう!

最後の学活!

みんな満面の笑みで
「2年間、楽しかったよ。ありがとう!」
「みんなのおかげで大切な思い出ができました!」
「学校は離れてしまうけど、お互いに頑張ろうね!」

いつもの子どもたちらしく、ワイワイと盛り上がりながらメッセージを送り合いました。

担任からは少しだけ…

『自分の人生の主役は自分自身!』

「私は、卒業式で自分たちで考えた呼びかけをし、最後のお別れ会も企画、運営自分たち。こうやって自分たちで黒板アートしたり、最後の学活で自分たちでメッセージを送り合ったり、全てを自分たちでやり遂げたみんなを誇りに思うよ。このクラスの主役はみんなだった。

これから続く自分の人生も主役は自分!誰かがみんなに『お前には無理だ!』『やめといたほうがいいよ』と言うかもしれない。でも、どんな選択をしても、最終的に責任をとるのは自分しかいないんだよ。そしたら、自分のやりたいことを選択すればいいよ。だめならだめなことがわかって、次に進める!

自分の人生の主人公は自分自身!悔いのない最高の人生を作っていってね。」

2分くらいの話で終わってしまいました。
本当は、担任からの熱いメッセージがあったほうがいいのかなとも思ったのですが…。やっぱり、最後の時間は、子どもに任せたらいけないでしょうか?


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