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ディズニーの研修方法に学ぶ

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

先日、『ジョブチューン(TBS)』を観ました。テーマは、ディズニーリゾートのお仕事に1年間密着!これが面白かったんですよね。その中でも特に興味深かったのが、キャスト研修に密着でした。

ディズニーのキャスト研修

①入社・導入研修。
この研修では、ディズニーの基本理念が徹底的に教え込まれます。

②担当部門ごとの専門的な研修。
ここでは業務内容に応じた具体的なスキルの研修をします。

③実地研修。
実際の現場で先輩の指導を受けながらの研修です。番組では新エリアのファンタジースプリングスの研修ということで、キャスト同士でゲスト役をやりながら、何度もシミュレーションを繰り返し、できていないところを修正していきました。

番組では取り上げられていませんでしたが、この先にも特別な研修プログラムがあるそうです。

夢の国を支えるキャストを育成するために、ここまでやっているんだなと思いました。だからこそ、いつ行っても最高のホスピタリティで迎えてくれるんだなぁ。

一方で、教員の研修はどうでしょうか?

教員は採用試験に合格しますよね。

4月1日に辞令交付式があります。それが終われば、即担任。即実戦の場に解き放たれ、初任者指導の先生が来るのが、1か月先という感じでしょうか。それまでは、学年の先生にアドバイスをもらいますが、学年の先生も自分の学級があるので、手とり足とり教えることはできません。都道府県で実施する研修も単発で何度かある程度…。

圧倒的に新人を育てる場が少ないですよね。おそらく、それが一学期もたずに辞めていってしまう、または一学期を乗り越えたのに二学期で力尽きる先生を生み出す要因になっているように思います。

教員研修の理想!

理想は、やっぱりディズニーのように研修の機会をきちんと設ける形だと思います。
・段階をおった研修で、指導役についてもらいながら独り立ちを目指す!
・初任の間は副担任とし、2年目から担任。
どちらかかなと思いますが、どちらも人が必要で、人件費がかかる…。本来は、人件費がかかったとしても、やるべきことだと思いますが。

今いる人員で、現実的にできることは…?

◯学年研修・打ち合わせで
 これは、これまでも実施されている部分ですよね。ディズニーの研修でいうと①②の部分でしょうか。

◯各先生の専門分野を見せてもらう
 これは、よく教育実習で実施される研修ですよね。これで、授業の理想のイメージを作ったり、学習ルールのあり方を考えたり、子どもとの関わり方を学びます。②と③を結ぶ役割をする研修ですね。初任者指導に先生がいる日に、週1回でも見せてもらう時間が確保できるといいなと思います。

◯初任者指導の先生と実地研修
 ③の部分ですね。本当は、もっと教室で見てもらえる回数が増えるといいのですが。

◯都道府県による初任者研修
 ①の部分ですね。

新たな部分は、各先生の専門分野を見せてもらうということかなと思います。それ以外は、これまでもやられていること。でも、大切なことは、それぞれの研修の目的をきちんと棲み分けして、それぞれがきちんと認識していること。

あとの課題は、初任者指導の先生がいない4月、そしてそれ以降のいない日をどうするか…。ここは、大変だと思うけど、担任外の先生に協力してもらうしかないですね…。

働き方改革で、削減の対象になりがちな研修…。でも、人材を育てないと、これから学校が成り立たなくなっていくなと思います。実際、どんどん座っていられない子、教室を出てしまう子が増えて、落ち着いて学習できる環境ではないクラスが増えています。人材教育こそ、財源と時間を確保すべきところ。本当は、文部科学省や教育委員会に動いてもらうべきことだと思うのですが…。

皆さんの学校では、限られた人員で、初任者を支える体制をどう作っていますか?ぜひ参考にさせていただきたいです。


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