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パパ、頑張ってきてね。怪我しないようにね。雪で滑るからね。

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

今年小学校1年生になる娘が、朝のお見送りで掛けてくれる言葉です。可愛くて嬉しい反面、なんとも言えない複雑な気持ちになるなぁというお話。

3歳で頭の骨を折った娘…

上のお姉ちゃんが外で友達と遊んでいる時、友達が逃げた先に下の娘がいて、衝突。アスファルトに頭から倒れ、頭を骨折しました。私もその場にいて、今でもその様子が頭に焼き付いています。だからこそ、心配で心配でたまらず、「それ危ないからだめだよ!」「滑るから気をつけなさい!」と先回りして言ってしまうんです。

その影響があるからこそ出てくるのがこの言葉。
「パパ、頑張ってきてね。ケガしないようにね。雪で滑るからね。」

いつもこの言葉を掛けられているんだなぁ…

100%善意の言葉なんです。そこに全く疑いの余地はない。だけど…。

なんかこの言葉を掛けられるとあんまり嬉しくないんです。プレッシャーを掛けられている感じ…というのがしっくりくるかもしれません。娘は、両親にこうやって心配と励ましの言葉を常に浴びせられ、「頑張れ!」「気を付けろ!」といつもプレッシャーのかかった状態だと思うと、すごく胸が詰まる感じがしました。

自分は善意のつもりが、人を追い詰めていることはないのかな?

昔、先輩から聞いた話を思い出しました。
逆上がりができない子に寄り添った話。その子が、できるようになってほしいと休み時間のたびに練習に付き合い、一緒に頑張ったそうです。ある日、やっと鉄棒の上にのることができた!先輩も大喜び!その時に、その子が言った言葉は…






「よかったなぁ!これでやっと開放される!」

自分も学校でやってしまっているかも…とゾッとしてしまいました。善意がいつもプラスで伝わるわけではない…ということを常に頭の片隅に置いておかないといけないなと強く感じました。

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