見出し画像

はじめてのラブレター

先の見えない日々の中で、一歳ちょっとの娘のワンオペ育児をしていた。その時支えてくれたのはママ友だった。

私の友達のいいところは、破天荒な話も笑い話に変えてくれるところだ。会って一年ちょっとの仲だけど、お互いの夫婦も知ってる仲なので、旦那さんぐるみで相談にのってくれて、助けてくれた。

弁護士からは、保釈金を払えば2週間程で保釈されると言われていた。10日程して大吾から手紙をもらった。

そこには、私への感謝の気持ち、逆境になると頼りになって心強かったという事、1番は、娘の親なのに軽はずみな行動をしたことに対しての謝罪が書かれていた。

いつもは、俺様な大吾が、私への感謝の気持ちや、謝罪を素直な気持ちで書いてくれた。普段からこうやって一つ一つのことに感謝の気持ちを表せば、例え理不尽な言動でも、もっと許し合うことが出来るんじゃないかなとも思った。

愛情表現が苦手だから時々変なスキンシップを取ろうとしたり、身体のコンプレックスもあるけれど、表に出さないようにしてるのかなとか、私も大吾を理解しようとした。

大吾が、保釈された日、軽微とはいえ犯罪に手を染めた事に対して、今後娘に恥ずかしくない行動を見せるにはどうすべきかを2人で考えた。夫婦で出した答えが、店を閉店するという決断だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?