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はじめての一人旅

娘が中3の時、一週間のバレエの夏期講習を受けるために、東京にはじめての一人旅をした。
一人旅といっても、東京では姉がめちゃくちゃ手厚くお世話してくれてる予定ではあったが、1人で飛行機に乗って移動するのははじめてだった。
3歳くらいの頃、ばあばの家にたまりに行った時も
夜、お家に帰るといって迎えに来させた娘が、一人旅をするまで成長したかと思うと感慨深かった。

姉の家は、横浜で、講習があるのは目白、毎朝横浜からラッシュの電車に乗って目白までバレエのレッスンのために通う毎日が続いた。

姉は、面倒みが良いので、娘に合わせて、食事を準備してくれたり、はじめての環境で便秘になった日には、食事や、サプリなどをとらせてくれたり、体調管理をしっかりとしてくれていた。

最初は、ラッシュにビビっていた娘も、帰りに寄り道をしたり、バレエの仲間と友達になって、一緒にご飯を食べたり、本当に貴重な体験をしていた。

私だけが遠く離れて、不安で何度も飛行機のチケットを取ろうか悩んではやめを繰り返していた。講習会の最終日は、発表会があった。私は仕事だってので初めから諦めていたけれど、親バカはもう1人いた。

大吾が、発表会前日に耐え切らずかわからないが、飛行機のチケットと、ホテルの予約をしたから行くと言い出した。娘を心配する気持ちは2人とも一緒だった。

丁度娘も、姉の家に窮屈さを感じていたので、発表会の前日、2人でレッスン終わりに合流して、新宿のホテルに2人で泊まってバレエの発表会に向かった。
2人で東京デートをしている写真が送られてきて、姉の家とは違う安心感があった。

バレエの発表会は、その講習会で、上手だった子の表彰も行われた。当然うちの子は選ばれなかったが、イギリスの主体のバレエ学校なので、外国人の先生たちのレッスンを1週間受けれたこと、全国各地の同じ歳の子とバレエを通して仲良くなれたことは、一生の宝になったと思う。

一人旅を終えて帰ってきた娘を、ぎゅーっと抱きしめると全力で嫌がられた。

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