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「デモリションレーシング2055」制作メモ

「デモリションレーシング2055」は2021年に制作したゲームですが、そういえば制作メモを書いてなかったので書いてみます。。 したきりすずめシステム 自分はいつもシステムから入る方で、このゲームもそうです。 昔話の「舌切り雀」で雀のお宿を出る時、みやげに大小2つの葛籠を選ぶ場面があります。控えめなお爺さんは小さい葛籠を選び財宝をゲットします。一方、欲張りな婆さんは大きい葛籠を選び酷い目に遭います。 事前に中身がわかれば誰も大きい方を選びませんが、どちらがハズレかわからな

    • OPEN製作メモ

      人の記憶は儚くしばらくすると驚くほど忘れてしまうので自分の記憶用として製作過程を残しておきます。 2015年に製作した拙作「麻雀拡張カード」というのがあります。 山札からカードを1枚めくり、そこに書いてあるルールに従ってプレイすることで通常の麻雀に変化を与えるというもので、けっこう面白いルールのカードがあると自負していますが、いかんせん麻雀を身体に染み込むほどやった人向きなので、多少たしなんだ程度の人、知らない人は楽しめません。また後から知ったのですが日本の麻雀はかなり日本

      • シミュレーションウォーゲームに感銘を受けた話

        先日のゲムマ秋にて、以前から気になっていた「ドイツ戦車軍団」が少し安く出てたので購入した。で、やってみたところ自分が思った以上に良く、というか今年一番衝撃を受けたゲームと言ってもいいくらいだったので、どのように良かったか言語化しようと思う。 私は本格的な(ボードの)ウォーゲームはやったことがない。が、ファミコンウォーズシリーズや大戦略シリーズなど、デジタルのウォーゲームならそれなりに遊んだ。いや、遊びまくった。それらはどれもだいたい同じパターンで 1つの敵を複数のユニット

        • 「ビアヘックス」制作メモ

          人の記憶は儚くしばらくすると驚くほど忘れてしまうので自分の記憶用として製作過程を残しておきます。 「ビアヘックス/BeerHex」はゲームマーケット2020秋にて発売した同人ゲームです。 ビアヘックスはアブストラクト味のある非常にシンプルなゲームで「書くこと何もないんじゃ?」と思われるかもしれませんが、どっこいあのカタチになるまでにはけっこう長い紆余曲折があったのです。。 --- 最初のプロトタイプは、「3色オセロ(リバーシ)」でした。普通オセロは白を返せば黒、

        「デモリションレーシング2055」制作メモ

          「ニワトリかラマか」製作メモ

          人の記憶は儚くしばらくすると驚くほど忘れてしまうので自分の記憶用として製作過程を残しておきます。 「ニワトリかラマか/Chicken or Llama」はゲームマーケット2018秋にて発売した同人ゲームです。 --- 最初のきっかけは「パンデミック・レガシー」が大ブレイクしレガシー・システムが流行っていたので、「500円レガシー」とかできないかな?と冗談ぽく思ったことからでした。メモには以下のようにありました。 ◆500円レガシーシステムゲーム カード(お札)に目印を

          「ニワトリかラマか」製作メモ

          「トリックと怪人」製作メモ

          人の記憶は儚くしばらくすると驚くほど忘れてしまうので自分の記憶用として製作過程を残しておきます。 「トリックと怪人」は現在オインクゲームズさんから出版されていますが、元はゲームマーケットでジップ袋に入れて売った同人ゲームでした。 --- はじまりは「ボトルインプ」のカードサマリーをぼんやり眺めていた時でした。 トランプは4スートそれぞれ1~13ですが、ボトルインプでは同じ数字のカードはなく1~37のカードに赤青黄3つのスートが振られています。それぞれ色ごとになんとなく

          「トリックと怪人」製作メモ