【仕事全般】上司が言う「相手の立場になって考えろ」って実際何のこと言ってるの?
「相手の立場になって考えてみて」と言われました。
うーん、うーーーん………..分からん!!
自分では相手のことを思いやっている”つもり”
相手の視点で考えている”つもり”なんです。
ということで今回は
「相手の立場になって考える」
とはどういうことなのかを因数分解していきます。
1・「相手の立場に立って考える」は何を指すか
「相手の立場に立って考える」とは、
①思いやり
②メタ認知
の2つの要素から成り立っています。
これは、相手の気持ちや考えを起点として
次の自分の行動を決めるということです。
今回は「思いやり」の面から解説していきます。
メタ認知はまた違う記事で書きます。
2・「相手の立場に立って考える」人の特徴
「相手の立場に立って考える」力がある人の
共通点は下記4点です。
・心に余裕がある
・傾聴力がある
・自分の意見を押し付けない
・想像力が長けている
心に余裕がある
自分の感情や状態を客観的に捉えられるからこそ
自分以外の相手や周りの人への配慮が及びます。
傾聴力がある
まず相手の話をしっかり聞き
そのまま受け入れることで
相手の立場を客観的に理解することができます。
話を遮ったり自分の意見ばかり言う人は
自己中心的で思いやりがあるとは
あまり感じないですよね。
自分の意見を押し付けない
「自分だったら…」「私の場合は」「私は…」
って切り出すクセのある方は要注意。
「自分が絶対的に正しい」という思考で
持論を主張するのではなく、
双方向のコミュニケーションを大切にしながら
相手の視座を獲得し、双方が納得のいく結論を
導き出そうとすることが大切です。
想像力が長けている
想像力が長けている人はEQが高く、
相手の感情を瞬時に予想し汲み取ることができます。
人それぞれ考え方や価値観が異なるため、
相手の気持ちを考える際には自分の視点で決めつけず、
さまざまな角度から想像することが大切です。
3・「相手の立場に立って考える」メリット
言うまでもなく
「相手の立場に立って考える」
ことにはメリットが多いです。
・人間関係が良くなる
・人と仲良くなりやすい
・ストレスが減る
・提案が通りやすくなる
・人間関係が良くなる
デメリットで
「人のこと考えすぎて疲れちゃうでしょ」
みたいなことを挙げる方がいるかもしれませんが
むしろ逆です。
例えば、退勤間近のあなたに上司が
「明日の会議資料、コピーして並べてくれない?」
と頼んできたとします。
相手の立場に立って考える力がない人の思考は
「何で?帰ろうとしてんじゃん、状況見えないわけ?」
「他にもいるじゃん、なんで私なん?」
「この上司仕事できないわ~」
のような感じになります。ストレスフルですね(笑)
居酒屋でもきっと上司の愚痴になるんでしょうね。
一方、相手の立場に立って考える力がある人だと
「何故今頼んできたんだろう?今必要なのかな?」
「明日になると忘れちゃうから今言ってくれたのかも」
のような思考になり、恐らく上司に確認して
明日出社してから資料のコピーに取り掛かるでしょう。
相手の立場に立って考えることは
自身の感情に支配されずに思考することができる
ということなのでむしろストレスが減ります。
「相手の立場に立って考えてたら疲れる」
と感じている人はその時点で
自分のことだけしか見えておらず
感情に支配されて自分中心の思考が
クセになっているのかもしれませんね。
(グサー( ̄▽ ̄))
4・「相手の立場に立って考える」力を身に付ける方法
相手の立場に立って考える力を養うのに
効果的な方法をまとめます。
①心に余裕を持つ
②相手の話を傾聴しそのまま受容
③「自分だったら」は一旦置く
④現状と理想を考える
⑤「なぜ?」を考える
①心に余裕を持つ
先ほどお伝えした通りです。
まずは自身のストレスを軽減し、私生活に気を配り
自律神経を整えて自己肯定感を高めてください。
マズロー欲求5段階ってご存じですか?
自分が満たされる前に他者のことを考えようとするのは
人間の仕組み上、難しいことです。
②相手の話を傾聴しそのまま受容
自分の意見や感情を挟まずに
相手が言っていることをそのまま受け入れてください。
例えば
同僚「今日は5件も商談あって大変だったよ~」
と言ってきたら
「5件は多いな、疲れたアピールかな、共感してあげよう」
「今日ご飯食べれたかな?きっとお腹が空いているはず!」
「絶対受注できるじゃん、いいな~」
という思考が飛び交いますが、これ全部あなたの思考です。
相手が同時感じているかとは全く別のことで関係ありません。
予想せず、推測せず、感情や意見を入れず
まずは「今日は5件の商談があって大変だった」
という事実と言葉をそのまま受け入れましょう。
そのあと相手が
「大変だったけど達成感があって嬉しい、飲みに行きたいな!」
って主張や感情が出てきたら
そこで初めて自分が次にとる行動を決めればいいのです。
③「自分だったら」は一旦置く
そのままです。
「相手の立場に立って考える」を
「自分が相手の立場だった場合に置き換えて考える」
と勘違いする人が多くいます。
自分の意見や感情は相手の意見や感情と全く違いますし
全く関係ありません。
一旦、自分は自分、相手は相手、と別々に考えましょう。
④現状と理想を考える
問題や困りごと=現状と理想のギャップです。
相手の今の現状はどうだろう?
相手の望んでいることは何だろう?
と現状をまず把握し、その次に相手の目標や理想を
考えてみてください。
よく的外れな提案やアドバイスをする人がいますが、
そういう人は
まず手段や自分の意見がある→他人の主張を当てはめようとする
→自分の主張だけになる→的外れに
という流れが多いです。
営業マンを想像すると分かりやすいですね。
まず商材があって、それを「売りたい!」という思いがあり、
「この人にこれを言ったら買ってくれそう!」
と思考する方が多いですが、全然相手の立場に立ってないですよね。
と言うか、相手の存在なんて出てきてません、自己完結です。
順番が違います。
困りごとがあるからそこにソリューション提供するんです。
ソリューションがあるところに困りごとを当てないでください。
⑤「なぜ?」を考える
②の例で考えてみましょう。
同僚が「今日は5件も商談あって大変だったよ~」
と言ってきたら「なんで?」って考えてみます。
・5件がどこも遠方だったのかも
・1件1件長かったり相手との話が難しかったのかも
・通常は3件とかなのかも
・商談自体が得意ではないのかも
と推測や仮説をたくさん考えられます。
これが想像力に繋がります。
ただこれはこれ。あくまで予想は予想です。
②や③とは別軸で考えてください。
いかがですか?
「相手の立場に立って考える」力には
様々なスキルや能力が必要です。
かなり高度だと思ってください。
付随して、傾聴力やメタ認知についても後日記事にしたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?