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あなたが次世代に残したい事は何でしょうか?

誰しも何かしら次世代の為に、もしくは自分が定年後になっても今まで体験した物事が数十年経過しても残っていて欲しいと思った事は誰しもあるのでは無いでしょうか?

温暖化が進行する中、数十年すると桜が本土では見れないかもしれ無いと言う説を聞くと残念に思う。
桜だけでなく雪が日本で降らなくなる とか。
農業の生産性向上が優先されると、棚田など効率の悪い場所は見捨てられて、素敵な文化や景色が消滅する とか。
誰しも日々の暮らしの中や旅行に行った時に体験する感覚を通じてそういう経験はあるのでは無いでしょうか?

私がこれから活動していこうと思う事のトリガーとなる事の一つを書きます。

約10年間毎年 知人に同行してタイのNGOに訪問しております。
そのNGOの活動ですが、山岳民族が学校に通える為に学校の近くに寮を運営しています。年度の変わり目には山岳の多数の民族、多数の村に訪問し学業をさせたいと考える親や村人と交流し寮生を集めております。
そのNGOの活動のトリガーですが、
山岳民族は現金収入を得るのがなかなか難しく、昔から大麻を栽培しメインの収益を得ていました。ただし自分で生産出来ることもあり大麻を吸ってしまうという問題も抱えていました。その原因は教育不足であったり、経済的な問題だったりするわけです。そんな教育不足や教育不足による経済的問題を解消する為に活動が行われています。

そんな施設に約10年前から知人の紹介で訪問し、山岳民族の寮生と日本人訪問者の交流会に参加しています。双方が出し物(劇、踊り、歌など)をし合う内容です。
その寮には良質な山岳民族の衣装や道具が飾られていました。
私は、そのミュージアムだけでなく、別々の民族の寮生がそれぞれ微笑ましいくらい良い感じに調和して仲良く生活しているのを目の当たりにしました。そして、民族の違う人と人同士がこんなに調和して生活する事が出来る素晴らしさに感動しました。
違いを認めて調和し合う光景に美しさを感じたのです。

そんな多様多種な民族は文明化や温暖化対策のために従来の生活スタイルを捨てざる得ない状況に直面しております。
数十年前、少なく共40年前は山岳民族は焼畑と数年ごとに移住をしながら生活をしておりました。しかし焼畑は土地のエネルギーを吸い取って短期間の作物生産に変えてしまうため、山岳民族は移住する必要がありました。
しかしここ数年では経済発展や現金収入の必要性が上がり焼畑の頻度や地域は増えて環境が悪化する事態に直面しており、タイ政府は定住化を進めております。定住すると痩せた土地に対して化学肥料を散布する必要があり現金収入がより必要になってきました。作物を卸に届けるためにトラックも必要になります。お金が必要なのです。

民族のアイデンティティであった衣装は、文明の力により数ヶ月かけて染めて織っていた衣装は機械化されて短期間で作成可能になりました。
その結果、民族の心や文化を込めて作っていた芸術とも言うべき衣装は、布が外部から購入されるようになり、機械で縫うようになり、精神性の変化も危ぶまれております。

何に優先順位を当てるかは人それぞれです。
それは経済成長かもしれませんし、家族が健やかに生活出来ることかもしれませんし、先人から受け継いだ文化や伝統を引き継いでいきたい、精神性を、、とか人それぞれです。

世界の多様性(著 E・トッド)では家族の影響によるイデオロギーの差が論じられております。そこには家族の影響の深さが語られています。
家族と別の家族の輪が繋がり、部族や社会集団が出来て最終的に国家が誕生したと言う歴史があり、それは宗教や哲学にも影響、ライフスタイルに偉大な影響を与えています。

私達の旅行の醍醐味とは、自分と違う物と出会い、自分のアイデンティティの認識したり、何かしらの刺激を受ける事だと思います。海外に行かなくとも、日々の生活や、飲み会の場、小旅行などでもある程度同じと思います。友人とその場所に行けば、人それぞれ違うよね!という場に自分の経験や気になる事を話し合い、自分らしさやその相方らしさに心地良さを感じる事があるのでは無いでしょうか?

縛るよりも、尊重し合い生かしあう、
競争せずに引き出し合う、シナジー効果を生み出し合う。
そんな素敵な景色が私の求めているものなのかもしれません。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この時期は短期的に苦しい場面に直面されている方も多いかもしれません。
でも苦しい時期だからこそ、自分にとって大事な事を考えなす時期に差し掛かっているとも言えると思います。

これがあなたにとって行動のための計り知れないエネルギーになるのでは無いかと思っております。最後に繰り返しますが一言。

皆様にとって、大事にしたい物事や何でしょうか?

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