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28周年おめでとう!ホームシック衛星横浜初日🛰

ついに、BUMP OF CHICKENの「ホームシック衛星2024」ツアーが始まった。「28周年」のお祝いとして、2008年に開催した同名ツアーをリバイバルする特別な意味が込められたツアーだ。2008年はまだBUMPに出会ってなかったし、「28歳」を特別に意識するようになったのも出会った後しばらく経ってからだった。

私がごちゃごちゃ書くより、ボーカル藤原基央の言葉をそのまま引用するほうがよい。藤くんの言葉が好きだなあと月並みながらに思う。

2007年、BUMP OF CHICKENメンバーそれぞれが28歳になるタイミングで、「28年周期」という概念に出会い、その周期の節目にその概念を色濃く背負った「orbital period」というアルバムが生まれ、そのアルバムを引っ提げてのツアーが翌年2008年開催の「ホームシック衛星」でした。

時は流れ2024年、我々は初めてこの四人で公の場で演奏した1996年2月11日をバンドの結成記念日として定めているのですが、冒頭に書いた通り2024年の2月11日で結成28年目を迎えます。
今度はBUMP OF CHICKENメンバーではなく、BUMP OF CHICKENそのものが28歳になります。 BUMP OF CHICKENという看板が28年周期の節目を迎えるという事です。 これを我々は看過できませんでした。

BUMP OF CHICKEN TOUR
ホームシック衛星2024

2024年2月11日の結成記念日に、ツアー初日に、参戦できたことがほんとうに嬉しい。ツアー初日参戦はいつぶりだろう…?自名義で当てて、BUMP繋がりで出会った彼氏と参戦できて奇跡みたいな日だった。

……幸せな時間を噛みしめたライブから一転、翌日以降は(生理の影響が大きいとはいえ)メンタルがどん底に落下して、暗闇を彷徨い続け、毎日少しずつ書いてるうちに回復した。病は気からを体現するかのように、情緒不安定メンタルに引っ張られて体調も優れず、会社もお休みが続いた。なるべく記憶が薄れないうちにライブレポを書きたいし、ほかにもnoteに書きたいことがたくさんあるから、なんとか書き終えた。※深夜になった


※以下、ネタバレ含みます※





BUMPさん初のKアリーナ、私も初めてでして、スタンド最前席でした!最後に写真も載せるけど、ほぼアリーナなのよ、最高でした。音響がすごいと前評判は聞いてたけど、素人でもわかるくらい一つひとつの音の輪郭がはっきり意思を持って聴こえてきた。ステージ上の塔?とぐるぐる回る円型のライト?もすごかったね、なんなんあれ。

オープニングもライブ中も、とにかく映像が美しくて、orbital periodの世界観を創り出していた。2008年当時のライブのことは知らないし、私の初参戦は2016年で会場キャパも大きくなり、いわゆる"キラキラ演出"真っ只中みたいなタイミングだったと思う。キラキラがいいとか悪いとか、そういう議論はぶっちゃけどうでもよくて。ただ、今回のリバイバルツアーにおいては、洗練された映像美とメンバーたちにスポットライトを当てた「音楽そのもの」に夢中になれる空間だったように感じる。


さて、セトリに沿って書いていきましょう。(※記憶が曖昧なところもあるし、エゴサで補強した部分もある)

誰しもが期待と予想をしていた「星の鳥」→「メーデー」の流れ、やってくれました。そりゃやってくれるよねえ!!という感じですが。(当時の再現オマージュというのを見かけた)星の鳥に合わせたオープニング映像でわくわくが最高潮まで到達した地点から始まるメーデーは、もうそれはそれは言葉にならない。何回か聴いてるメーデーが別物に思えた。あと、メンバーがひとりずつの登場じゃなくて、4人で一緒に入ってきたときに何か特別な想いを感じた。

隣で号泣する彼氏をよそに、一滴も涙が出ない私。泣くことだけが感動の基準だとは思ってないけど、今回のライブはうるうるの瞬間はあったものの、最後まで涙が流れ落ちることはなかった。彼らの想いをまだ受け止めきれてないのかもしれないし、当日は高揚感が勝ったんだと思う。だって、夢みたいだったもの。各曲の発売年を見ても、2024年のライブだなんて思えない。ずっとずっと色褪せなくて、懐かしさだけじゃなくて、むしろ大人になった今だからこそ刺さる言葉の重みよ、とにかくすごすぎる。

メーデーの間奏で「28年目の扉を開けるために君に会いにきた」と言う藤原基央、尊い。「とびら」かあ〜としみじみしてしまう。周期の概念を当てはめると、ここからはじまりなんだなと。幾度となく歌詞に出てくる「君」がこんなに刺さる日はないだろう。


3曲目「才悩人応援歌」、4曲目「ダイヤモンド」、5曲目「ハルジオン」。いずれも初めてじゃないけど、リバイバルのセトリの流れで聴くのは新鮮みがあって不思議だ。過度なオラオラではないけど、ひとつの言葉を噛みしめて(踏みしめて?)伝えてくれるメッセージ性の強い曲たち。

ダイヤモンドとハルジオンは、「orbital period」ではなく、「jupiter」のアルバムに含まれる。藤くんの生まれた日が木曜日で、木星と木曜日という一致から、セトリに選曲されたのでは?との考察を見かけた。どこまでも手が込んだ世界観だ。

歌詞引用が法に触れないか過度に怯えてるんだけどさ、少しならいいよね…?その時々によって刺さる歌詞って違うんだけど、才悩人応援歌の「死にたくなるよ 生きていたいよ」→ダイヤモンドの「世の中にひとつだけ かけがえのない 生きてる自分」→ハルジオンの「生きていく意味と また出会えた」がね、ズンッて胸の奥底まで落ちてきた感覚。リスナー向けのメッセージでもあり、藤くんが自身に言い聞かせてるようにも感じて。ここ最近の私は「生きる」ことそのものに敏感になってる。 


6曲目は「ハンマーソングと痛みの塔」、初めて聴けた曲!イントロで沸いたよね、確実に会場がざわついてた。最後に写真載せるけど、ステージ上に塔みたいなのあったんよ、そこから光のビームが伸びててすごかった。ヒロのギターかっこよかったな。スクリーンを横切るクソデカ()衛星?みたいなのも壮大だった。

雰囲気が一変して、7曲目は「プラネタリウム」。なんか切なさが漂ってたんだよなあ。過去のライブで聴いたときに味わってなかった感覚がした。「一番眩しい あの星の涙」とか好きすぎる語彙。


8曲目は「花の名」で、もう何回も聴いてるのにさあ、いい曲だよねえ(語彙力)。えげつない歌詞変えをしまくってたし、アンコールじゃなくて、ふつうのセトリとして組み込まれててなおかつ中盤で演られる破壊力ね。Kアリーナの音響効果もあるのか、バラードが映える映える。語りかけるように歌う様がなんとも言葉にならない。元々の歌詞がただでさえリスナーとの関係性の真髄のようなのに、「あなたとだけ 開けられるドアがある」の歌詞変えはずるい、ドアの再来。

花の名の余韻からの9曲目「arrows」はやばいよ…。コロナ禍初の2022年「Silver Jubilee」ライブで初めて聴けたときは、え?この曲がライブで聴ける日がくるなんて?って感動が上回ってて。2023年のツアー「be there」で彼らの想いをたくさん受けて、今回のツアーで改めて聴いて、メッセージの奥深さや思いの丈をひしひしと感じて、ぐっさり刺さってしまった。

派手な演出はないし、暗めの照明の中でさらに逆光気味なのに、モニターにでかでかと映る藤くんの目に反射するキラキラが美しすぎて、藤くんずっと泣いてない?って思ってたんだけど、どうなんだろうか。涙の粒々じゃないとしたら、相当うるうるのおめめ…尊い。見惚れていたよ。

藤原基央節のひとつ(だと思ってる)の相反する描写がめちゃくちゃ散りばめられてて好きですねえ。特に好きな言葉たちを…。感情いっぱいに歌われて刺さらない人いる?(いや、いない)

どれだけ大事にしても偽物だよ
でも大事な事は本当だよ

大丈夫 見つけたものは本物だよ
出会った事は本当だよ

出会った人は生き物だよ
生きてた君は笑ってたよ

arrows

折り返しの10曲目で、やっとでっぱりまで来てくれた〜!「初めてライブでやる曲です」のMC、おや?ここまでリバイバルセトリで来ておいて新曲か?と思った私が軽率だった。

「東京賛歌」でした。え?聴けると思わなかったし、そもそも初披露なんだ!?っていう驚きが大きい。そして、上京してきてからよくよく刺さる一曲だったからこのタイミングで聴けたことがほんとに嬉しくて。東京に限らず、地方から離れて暮らしてる人、なんのために生きてるんだろうなってふと思う人は、ものすごく響くんじゃないかなあ。藤原基央の生ハーモニカも最高でした、ありがとうございます。

でっぱり2曲目は「真っ赤な空を見ただろうか」、はい好きです。2019年「aurora ark」ツアーファイナルの東京ドームで聴いた日以来。あの日も、たしか島での演奏で、イントロで藤くんとヒロが向かい合ってね、アドリブするのめっちゃ好きで覚えてたんだけど、今回もそんな感じだった。PIXMOBが赤一色に光って会場が夕焼け色に染まるのも好き。センターステージよりも近づいた距離感で「大切な人に唄いたい」って真っ直ぐ言われるのやばいよね。

たしかもう一曲もでっぱりだったよね…?ひょんな手拍子が始まったのよ。なんの曲だ?と思いながら、リズム感のない私必死で手を叩いてたら、「かさぶたぶたぶ」だった。初めて聴いたんだけど、リズム取るのに必死なうちに終わった感w w w


はい、合計13曲目はまさかの「アリア」。アリア!?!?今回のセトリの中ではだいぶ異色で、アリアが始まったときはもしかして後半はリバイバル無視して比較的新しい曲もやるのか!?って思ってた。結論、やらない。だから、あまりにも違和感が残る曲だったんだけど、エゴサしてたらシングル28枚目の曲らしくてね…鳥肌よ。こだわりがすごい。久しぶりのアリア好きです。「僕らの間にはさよならが 出会ったときから育っていた」って言われるの無理〜いろんな意味で無理ぃ〜。

14曲目は「天体観測」、まあやらないわけがない曲よね。絶対にやるよねとわかっていながらも、セトリのどこに入るのかまでは想像してなかったので、ここなんだ!という盛り上がりがあった。


終盤に差しかかり、15曲目は「銀河鉄道」。元々大好きな曲でして、コロナ禍初の2022年「Silver Jubilee」ライブで初めて聴いて涙腺崩壊したことが記憶に新しい。人生になぞらえた描写がとてもお気に入り。はじまりからおわりまで、過去から未来まで、続いていくお話。

この流れで聴く「supernova」やばいね…いや、やばかった。何回聴いても大好きだし、手を横にゆらゆら振るのも好きなんだよね。コロナ禍を経たからこそみんなで声出して歌えるありがたみも感じる。今回は比較的歌詞変えが少なかったかなという印象。歌詞変えしてない正規?の歌詞がいかにライブに適してるというかリスナーを想ってるというか…ありがとうございます。


「星の鳥 reprise」の映像で惹きつけられて、その流れから「カルマ」で爆発力が発揮される。カルマも初めてじゃないけど、リバイバルの流れを汲んだからこそだと思うなあ。同じ曲でも流れでだいぶ雰囲気が変わる。かっこよかった。

「最後の曲です」さらっとしたMCから始まる本編最後、衝撃でした。戸惑いすぎて、意味わからんって顔してたと思う。アルバムの1曲目「voyager」と最後の曲「flyby」が繋がるみたいな噂は聴いてたけど、全然想像つかなかったし。なのにほんとに繋がった!繋がったというか、意味わからん言葉を喋ってたのよ(言い方)。歌詞足しと歌詞変えと…?とりあえずえげつないこと言ってんな〜って感じでした。

今回のホームシック衛星リバイバルツアーがなければ、正直あんまり気に留めていなかった曲なんですけど(小声)、ライブ化けがすごくて感動してた。最後の曲で「バイバイ 忘レテモ構ワナイ 忘レナイカラ」って目いっぱい伝えてくれるのブッ刺さり。紙吹雪舞ったのきれいだったなあ。


アンコール1曲目は「くだらない唄」。全然想像ついてなかったよ。アンコール登場MCで、「バンドが28年続く理由ってひとつだけで、君が聴いてくれたからです、本当にありがとう」と藤くんが言ってくれて、すぐに始まったんだけどね。シンプルでストレートで深みのある言葉。あっさりと言えば、あっさりだけども。

タンポポって歌詞がでてきて、そういえば最近もたんぽぽのこと考えたな〜なんだっけな〜ってちょっとだけ意識が違うことに飛びかけてて、思い出しました。以前参加したセルフコーチングワークショップで登場した花束のメタファーに対して、たんぽぽ!って直感的に思い浮かんだんよね。なにか潜在意識にあるのかしらね。

「十年後の同じ日に またここで一緒に絵を描こう」の歌詞で涙腺ゆるんだ。そっか、10年後の約束かあ〜って。結成記念日に唄う意味の重みね。

アンコール2曲目、ほんとに最後は「BUMP OF CHICKENのテーマ」。ライブで聴ける特別感たるや。「今日しかできないって決めたわけじゃないけど、今日しかできない曲、結成記念日にやる曲」との言葉通り、メンバー本人たちがいちばん楽しそうで微笑ましい時間だった。ぴょんぴょんしてたら間違えた藤くんも可愛い。

あぁ僕らは 寂しい雨の日に君の横で
うるさい音を優しく鳴らす
へなちょこの4人組

あぁ僕らは 君をベッドから引きずり出して
手を繋ぐため魔法をかけた
へなちょこの4人組

BUMP OF CHICKENのテーマ

原点にして頂点、世界一愛おしいへなちょこの4人組。ずっとずっと音楽を続けてほしい。


5,500文字超えた!ぴったり2時間くらいであっという間に終わって、ほんと夢の中にいるみたいで。MC少なめだったし、藤くんのありがたいお話もないし、ヒデちゃんはニコニコだけど喋らないし、曲数ぎゅっと多めの割に体感と合わなくて戸惑い(笑)。

あと北海道と福岡たのしみ!!そして、2日目セトリが聴きたいので、なんとか有明ファイナルトレードで当てたい…。

そうだ、ライブ終わってから一緒に参戦した彼氏に送ったLINE。"BUMPに会えて生きててよかったなあって思えて、もっとちゃんと生きたいと思えば思うほど仕事なんてしたくないし、仕事より大事なことあるんじゃない?って気持ちになってしまいました"
ちゃんと生きたくなってる、深掘りが追いついてないけど。

余談ですが、ライブ自体はめちゃくちゃ最高だったけど、物販とフォトスポットの運営が悲惨すぎて、いずれの整理券もただのゴミとなり、着の身着のままでなんにもツアーグッズを身につけられずの参戦でした…。こんなことはさすがに初めてで記念すべきリバイバルツアーの初日なのに、割と悲しみと悔しさとイライラと…近くの広め穏やかスタバに救われました。

最後に写真載せて終わろう〜。

ツアトラは撮れた!ギリギリ!
オレンジ映える🧡
スタンド最前(ほぼアリーナ)
※終演後、規制退場待ちで誰もいなくなった図
ドアップ星の鳥と、塔と、ライトのぐるぐる🌀
フォトスポット(遠い目)

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