イギリスの大学院に来て、「環境」への見方が変わった話

日本にいる時は、何となく環境にいいことをした方がいいよなと頭ではわかっていました。恥ずかしながら、かなり無神経な方だったんだと今思います。買い物にマイバッグを持っていく、電気をこまめに消すとかそれくらいしかできてませんでした。

まずこっちにきて驚いたことの一つ。
ベジタリアン、ビーガンの友達が周りにたくさんいること。それは単に動物愛好家だからという理由よりも、環境への負荷を考えてお肉を食べないようにしていると言います。もちろん、彼らは自分1人がお肉を食べなくなったからと言って、環境保全に貢献しているんだ!と思っているというより、「環境のことを配慮しよう」っていう姿勢を大切にしてるように思います。
同じ家に住む友人が、「私お肉は買わないんよねー家で調理したことほとんどない」と言っていて、わたしは無神経に「え?お肉嫌いなの?」と聞くと「いや、環境に良くないでしょ、値段も高いし。だから外食の時はたまにお肉食べるけど、基本は野菜とか芋、パンを食べてるの」と。がっつりベジタリアンじゃなくても食べる量を減らすという方法で、「環境に配慮」していると言うのです。

実際、牛肉、豚肉、鶏肉、そして昆虫類など、それぞれの環境負荷のデータを見てみると、こんな感じ。

また、大学に給水場所があるのが当たり前で、みんな自分の水筒を家から持参。水筒の水がなくなったら、無料で満タンにできる。また、コーヒーをカフェで買うときも、myカップを持参している人が多く、自分のカップを使うとコーヒー1杯の値段が少し安くなるのもこちらでは当たり前。安いし、環境にいいし、普通に私でもできるやん!と思い、こちらに来てからペットボトルの商品はほとんど購入せず、マイカップを愛用しています。

また、ある日の授業で、先生が論文のコピーを生徒の人数分印刷して持ってきてくれました。すると友達の1人が、「先生、印刷しなくていいですよ、紙の無駄ですよね?PDFで事前に送ってくれたらみんなパソコンで見れます。もっとsustainableに行きましょ!」と先生に忠告。その教室のみんながうんうん、そうだよって頷いていて、全員一致でペーパーレスに。日本の大学でこんな光景見たことないと驚きました。

正直、日本で普通に生きてると、お金を払うから好きなものを食べたらいい、好きなことをしていいって思う人が多いと思うんです。でもちょっと、ほんのちょっと頭の片隅に「自分の行動」と「環境」のかけ算をしてみることで、無理せずに少し環境に配慮した行動ができるのかなと思います。私もベジタリアンでもないし、お肉は大好きやけど、ふとした時に「今週はもうお肉食べたからは、明日明後日は魚にしよう」とか「今日はカプチーノ飲みたいから学校にマイカップ持って行こう」とかそういうレベルから続けていけたらなって思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?