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コラボ展と場づくりと

 「イラスト、展示してみたらどうですか?」
この白い壁に彼女の作品を展示したら、なんてステキなんだろう。そう思って問いかけてみたら、彼女からの答えはこうだった。
「いくみんの詩と一緒だったらいいですよ」

そうしてわたし達はコラボ展を開催することになった。
彼女にとっては念願の作品展。
わたしにとっては一生に一度の詩の展示と場づくりの一環として。

今日の投稿はWSD Advent Calendar 2022の当番。2020年2021年と3年連続で23日。偶然笑。
(でもアップは24日になってしまった)
自分の人生で展示会をするなんて夢にも思わず。でも始まってしまえば、それは私にとっては、場づくりの活動の一つだということに気づく。だからこの記事ではWSD視線の展示会の振り返りを書くことにする。

企画概要

展示名
あの日の夜 - Acconosora & Amane コラボ展-

会期
2022年12月11日(日)〜12月17日(土) (店休日1日+6日間)

会場
隣町珈琲
〒142-0053
東京都品川区中延3-8-7 サンハイツ中延B1

作家
イラスト担当 Acconosora / 朱 (litlink)
モノづくり作家 / ワークショップデザイナー / ユルナカ

コトバ-詩-担当 Amane / 周 (Twitter)
詩うヒト / ワークショップデザイナー 

コンセプト
「あの日の夜」
ある日の夜。そこには家族のいつもの団欒があれば、恋人達の再会、一人暮らしの日常、徹夜仕事をする人etc.etc. 。ひとつの夜には人の数だけ物語があり、同じ夜だけど、人によって異なる夜を生きている。そんな瞬間はいつかふとした瞬間に思い出す「あの日の夜」となる。ある日の夜をあの日の夜として、イラストと詩で表現する

プライヤー(表)
プライヤー(裏)


展示

私に与えられた場は冒頭の白い壁一面だ。

環境デザイン
・パリのアパルトマンをイメージ
・一つのアパルトマンのそれぞれの部屋の中に違う部屋=夜があることを、コトバやイラストを窓に見立てて表現

展示準備途中の壁

展示デザインと動線(視線)
・左から右へ
・下から上へ
・上から下へ
・コトバのまとまりとイラストの配置
・コトバの台紙はそのコトバを作った時に見えていた景色の色を表現

詩とイラスト展示後

リフレクションデザイン(詩集)
展示は一編の詩ではなく、それぞれが一つ一つの「コトバのカケラ」として展示したため、詩に題をつけて、一つずつ掲載。展示を観た人が展示に思いを馳せるように。

展示が人と人、作品、場が交わる場となる?

今回の場にはしっかりと「足場かけ」や「参加の保証」があり、展示をオブジェクト、作家がファシリテーター、鑑賞者が参加者となって、新たな繋がりが沢山生まれていた。また、お店にまた来たい!と言ってくださった方も沢山いた。

わたし達は夏になると紙ヒコーキワークショップを小学校で実施する。2人の動きはその時と同じだった。

あくまでわたしの感覚的な話だけれど、
「〇〇をします。〇月〇日〇時から、〇〇〇〇円が参加費です。」
というカタチがしっくりこなくなっていて。
来た人が居たいだけいて、払いたいだけ払う、、、みたいな、型に嵌めないカタチを好み始めている。
それはファシリテーションによるデザインのようでいて、実施者同士による目的や展開の方向性に合意があるから、実はがっちり組まれているプログラムデザインなのでないかと考えはじめている。

展示が始まる前からワークショップ的な場になりそうだとは思っていたけれど、実際にその場を見て、何度も泣きそうになった。

展示は組み方次第で場づくりになる、、、という体験だった。

ちゃんと整然としたリフレクションをしたかったのだけれど、まだちょっと難しかったみたい。

ではまた。

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