![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56524359/rectangle_large_type_2_7d96d7b6a984a516daba892cc95a4506.jpeg?width=800)
またしても「読点気になるウィーク」がやってきた
なんの前触れもなく、いつも突然やってくる。
予想外のタイミングでやってくるから、気圧の変化や月の満ち欠けとは関係なさそう。未だに、なにがキッカケでやってくるのか、わたしにはサッパリ分からない。
なんの話かというと「読点気になるウィーク」のこと。週単位でやってくるから、「ウィーク」と呼んでいる。
「読点気になるウィーク」はわたしの造語だが、そのまんまの意味だ。文章を区切る読点、あの点「、」が気になってしかたがない期間のことをそう呼んでいる。
以前、こんな記事を書いた。
興味があるひとは読んでもらえたらとても嬉しいのだけど、「わざわざ読みに行くのは面倒」というひとも多いと思う(わたしもそういうときがある)。なので、ザックリと記事の要点だけを説明する。
わたしの文章って、読点多くない?
みんな、読点を打つ箇所をどう決めてるんだろう?
読点をどこに打つべきか、学校で習ったっけ?
わたしは自分で馴染んだ箇所に打ってるよなぁ。
馴染んだ箇所って、自分がインプットする文章に関係あるのかも。
わたしがインプットする文章は特許明細書が多い。
特許明細書は、読点だらけだよね。
だからわたしの文章は読点が多いのね!
と、まあこんな感じの記事だった。
ありがたいことに、読んでくださった方からたくさんのコメントをいただき、「私はここに読点打ってるよ」などと教えてくれたので、いくつか紹介したいと思う。
♢
わたしのいる特許業界は、弁理士という士業の世界。同じように士業で活躍されている方の読点ルールも似ていた。
用語1つも長いですし、又は・および等で繋がることも多く、必然的に読点をうつ習慣が染みついていますね。息継ぎ、リズムではなく私のルールも「意味重視」なのかなぁ。
そのほかにも。
一気に書いてから、ここ読みづらいなと思ったところに後から読点を打ちます。平仮名が続く時やリズム、言葉を際立たせたい時に使ったりします。
音読して息が上がるような文は書かないようにしています。ただし、切迫感を出したい場面では、読点をぐっと減らしています。言葉を畳みかけて、煽るように書いています。
ほほぉー、なるほど。
一つの句に読点は一つか二つまで。読点はひらがな続きで読み辛い箇所などに入れてます。
一文を短くしたい派なので、読点は少なめです。読点は意味のカタマリごとに打ってる気がします。
この他にも、本当にたくさんの方から「読点のマイルール」を教えてもらい、なるほどなぁ、面白いなぁと思った。
わたしの思いもよらない打ち方だったり、書く文章のジャンル(小説、会話文、論説文、法律文書)によって読点の数が多かったり少なかったりするのも、納得した。
♢
その記事を書いたあと、自分なりに、多すぎる読点をどうにかして減らさねば!と意識していたけれど。
しみついた習慣の恐ろしさよ。
知らず知らずのうちに、あっという間にもとに戻っていた。相も変わらず、わたしは読点多めの文章をせっせと書き続けている。
あーぁ、せっかくたくさんの方に「読点のマイルール」を教えてもらったのに。なんにも変わってないじゃないか、自分…と、情けない気持ちになっていた。
そしたら、突然やってきたのが「読点気になるウィーク」。読む文章、目にする文章、すべての読点が気になりだした。
「読点気になるウィーク」、再び降臨。
本でも、新聞でも、noteでも、学校から配布されるプリントでも、市報でさえも。読点ばかりに目が行ってしまう。
この現象を一体なんと呼べばいいのだろう?
これは、どうしてここに読点打ってるの?わたしだったら、ここにも読点打ちたいな、とか。色々考えてグルグルしちゃうわけです。
ところが。
読点でグルグルしていたわたしに、救いの手がさしのべられた。まさに【救いの手】と呼ぶのに、ふさわしい動画を見つけたのだ。
丘村奈央子さんの「読点『、』の打ち方 徹底解説動画」である。こちらの記事に書かれているので、読点の打ち方で迷っているひとは、ぜひ読んでもらいたい。
この記事を書かれた丘村奈央子さんは具体的に4つの文例を挙げ、なぜそこに読点を打つのか、詳しく説明している。説得力がありとても分かりやすい。
ある箇所に読点を打つ場合と打たない場合とを比べ、文章の印象がどう変わるのかを解説してくれている。
わたしが特に印象的だったのは、次の2つ。
読点は【文脈のガイド】の役割を果たす。
読点は【次に続く言葉を強調させる】役割がある。
読点は息継ぎとリズムをコントロールするもので、【文脈のガイド】だとは思ったこともなかったわたしは、軽い衝撃を覚えた。
【文脈のガイド】ということは、読み手の思考を手助けする役割、ということなんだろう。
わたしもよくあるのだが、書き手は文章の内容を分かった状態で書いているから、書きながらつい独りよがりになりがちだ。
自分の思考ペースで書いてしまい、推敲の段階で、これは初見のひとには意味が分からないぞ、となってしまっていることがある、わたしの場合。
そんなときには、文章の単語や並び、言い回しを変えたりする。でも、読点には気を配っていなかったかもしれない。
読点が【文脈のガイド】ということは、読点の打ち方にも気を配ることで、分かりやすい文章に近づけることができるのかも。そんなふうに思った。
♢
今回の「読点気になるウィーク」では、丘村奈央子さんの動画を見つけることができたのが、最大の収穫だった。
今後読点の打ち方に迷ったときは、この動画を見て何度もおさらいしようと思う。丘村奈央子さん、どうもありがとうございました。
大切な時間を使って最後まで読んでくれてありがとうございます。あなたの心に、ほんの少しでもなにかを残せたのであればいいな。 スキ、コメント、サポート、どれもとても励みになります。