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癒しを求めているひとに聴いてもらいたい、おすすめのゴスペル3曲

ゴスペルを歌い始めて10年。ゴスペルは、わたしのライフワークだ。

ゴスペルなしの生活は想像できないくらい日常に浸透しているし、いままで何度もゴスペルに救われてきた。

クリスチャンでもないわたしが、ゴスペルを歌ってもいいの?

そんなふうに迷ったのは1度や2度ではない。そのたびに立ち止まり、しばらく考えてみた。それでもやっぱり心がゴスペルを欲し、やめることができなかった。

歌ってもいいんだよ、クリスチャンでなくても。ゴスペルはクリスチャンだけのものではない。わたしが所属する、ゴスペルクワイアの師匠の教えだ。

この1年で、わたしたちの生活はすっかり様変わりした。程度の差こそあれ、だれもが我慢をし、だれもがストレスをためている。自分で思っているよりも大きな重しを、心に抱えているかもしれない。

少しでも軽い気持ちで過ごしたい。穏やかな心でいたい。癒されたい。

そんなふうに感じているひと、多いんじゃないかな。わたし自身も、心のオアシスが必要だと感じるときがある。


そんな癒しを求めているひとに聴いてもらいたい、3曲のゴスペルを紹介します。

1.The Center of My Joy by Richard Smallwood


ゴスペルミュージックの殿堂入りを果たしたリチャード・スモールウッドは、ゴスペル界の大御所。彼は5歳のとき、耳で聞いただけでピアノ演奏をしたという逸話の持ち主。幼少のころから、神童ぶりを発揮していました。

動画の最初を聴いただけで分かるのですが、彼のピアノの旋律は慈しみにあふれている。心にスーッと染みるメロディは、聴くひとに癒しをもたらしてくれます。

リチャード・スモールウッドを囲むのは、ゴスペル界のレジェンドと呼ばれる人たち。彼らの表情を見てほしい。最初は神妙な彼らが、リチャード・スモールウッドのピアノに、歌声に、心が高まり、感極まっていく様子がよく分かります。

この1年、わたしは毎日のようにこの動画を見ていました。この1年で1番多く聴いた曲、それが、この”The Center of My Joy”です。

涙しながら聴いた日もあったけど、わたしの心を潤してくれた大切なゴスペルです。



2.Let It Rain by Bishop Paul S. Morton & The FGBCF Mass Choir


グラミー賞にノミネートされたこともあるビショップ・ポール・S・モートンは、あの人気バンド“マルーン5”のキーボーディスト、PJモートンの父親。

この“Let It Rain”は2003年にリリースされたゴスペルですが、昨年のパンデミックのなか、アメリカの教会でもっとも頻繁に歌われた曲の1つと言われています。

歌詞はとてもシンプル。

Open the flood gates of Heaven.
Let it rain, let it rain.

わたしのゴスペルの師匠によると、聖書には、神様が天の水門を開けて雨を降らせると書いてあるそうです。

どうか雨を降らせてください。どうか雨を降らせて、パンデミックを終わらせてください。

切実な祈りとともに『いまこそ歌われるべき歌』である、と多くの教会で支持されています。今年も、その流れは続きそうです。

動画07:30~の会場(メガ・チャーチ)の一体感が素晴らしい。熱いパッションを感じつつも、心の琴線に触れる1曲です。



3.I Give You Praise Lord by Chicago Mass Choir


シカゴ・マスクワイアは、1988年にシカゴで作られ、アメリカのゴスペル界を長きにわたってけん引しているクワイアです。

地域にどっしりと根をはって活動するクワイアで、若者を育てるような、正統派でシンプルな言葉やフレーズをとても大切にしています。

この“I Give You Praise Lord”では、ソプラノ&アルトと、テナー&ベースが、交互にかけあいながら歌います。お互いのパートの音の響きを聴き、噛みしめている様子がよく分かります。

動画の01:24~あたりから、歌声がだんだんと高揚感を帯びていきます。クワイアのメンバーが、思い思いのやりかたで自分の気持ちを表現している姿に、彼らの表情に、魂がふるえます。

この動画を数えきれないくらい見ましたが、いつ見ても熱いものがこみあげてくる。どれほどパワーをもらったか分かりません。

大人数でこんなふうに歌える世の中がまた来てほしい。心からそう願っています。

ゴスペルは、クリスチャンだけのものではありません。ゴスペルの本質を知るために必要なのは、知識よりもフィーリングだと思っています。

まずは感じること。耳で、体で、心で、ゴスペルを感じてみてください。

きっと癒されます。

そしてあなたは、あたたかいエネルギーをもらえるはずです。

ゴスペルは、すべてのひとに開かれている音楽ですから。

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