生きていたら死にたくなる時がある
朝から不安定な天気のせいか、行こうとしていたライブの時間を勘違いして遅刻しバタバタしたせいか、家に帰ってふと、死にたくなる時がある。
雨のせいでムシムシした山手線と小田急線の電車に揺られ、家の最寄り駅に着く頃にはあんまり疲れたので、改札までエレベーターを使う。
家に着いてひと心地つき、髪を洗って汗まみれの体をシャワーで流し、ラベンダーの香りの湯船にザブン。
バスタオルを巻いた体で、このままベランダから飛び降りたらいっそうすっきりするだろうか。
雨はまた強くなってきた。飛び降りても砂利まみれになるだけ、少しの擦り傷と打撲で済むことはわかっている。
いつか働いていたビルの上から、ドスンと大人の男の人が落ちて潰れたハンバーガーになったのとは違う。
つらく死にたいときは何かしらきっかけがあって、生きるのが怖いときはまた違っていて、生きるのが怖いときは正体のない何かのせいでひどく怖い。
こうして書き留めてみたり、温かいごはんを食べ、またお風呂に入ったりしているうちまたマシになるのだけど、生きていると、急に死にたくなったり、生きているのが怖くなったり、楽しいときもそうでもない時もある。
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