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【私の体験談】巨大台風で被災!4匹の愛猫と共に学んだ「本当に必要な防災対策」

全国の猫好きさん、こんにちは。
災害時に飼い主さんと僕たち猫の命を守れる災害情報を配信中のひでおだよ。今回はにゃんと、実際に被災した飼い主さんにインタビュー!備えておきたい防災術を、リアルな体験談から一緒に学んでいくにゃ!

大阪を襲った巨大台風で被災して…

災害というと、真っ先に思い浮かぶのが地震。しかし、時に深刻な被害をもたらす台風にも注意が必要です。大阪在住のAさんは2018年に巨大台風での被害を受け、日頃から備えておくことの大切さを痛感しました。

■Aさん宅の猫事情
・ペット可のマンションで4匹の猫と生活中
(キジトラ、黒猫、白ミックス、グレーのハチワレ)
・40年間ずっと猫と暮らす生活を送っている

運送会社で働いているAさんは災害時、留守中の愛猫たちが心配でたまらなくなりました。しかし、交通機関が麻痺していたため、社内で待機を強いられるはめに…。もどかしさのあまり、1時間半の距離を歩いてでも自宅へ帰ろうかと考えていましたが、運よくドライバーさんに送ってもらえることとなり、無事帰宅。

部屋に入ったAさんの目に飛び込んできたのは、深刻な被害の数々でした。押し入れは水漏れし、ベランダは崩壊。隣の部屋との衝立は吹き飛んでいました。
「愛猫たちは普段から外に出ていかないので脱走は大丈夫でしたが、部屋の中でおろおろ。ウィンドエアコンから風が吹き込んできていたので、怖い思いをしていたようでした。余裕そうに振る舞っていましたが、尻尾を見て怯えていることが分かりました。

飼育頭数が多いから、避難所には行けない…。そう思ったAさんはマンションが倒壊するまで自宅避難しようと決意。幸いにも、その後、被害は徐々に収まっていき、事なきを得ましたが、この恐怖体験は自身の防災対策を振り返るきっかけになりました。

被災時に役立った「私の防災対策」

普段からAさんは自分の食料や猫の食料、トイレの替えを備えていたため、被災中も平常時と似た生活を送ることができたそう。「猫のゲージも確保していましたし、停電した時のために水の備蓄もしていてよかったです。」

そして、蓄電池を購入していたことも不安の緩和に繋がったよう。
「キャンプや万が一被災して停電した時のために購入していました。夏に被災したら熱くて困るし、冬の被災時に寒くないように…とも思って。」

また、愛猫がパニックになった時のことを考え、隠れられる場所を用意するという脱走対策も実施していたよう。倒れてきたら危ないものは猫がいない部屋に収納する、突っ張り棒を活用して物が倒れないようにするといった、平常時にしていた防災対策の大切さも実感しました。

実際に被災して必要に感じた「+αの防災対策」

災害は、いつどこで起きるか分からないもの。時には近くで愛猫を守ってあげるのが難しいこともあります。

実際Aさんは今回、自身が在宅していない時に被災し、帰宅できない怖さを味わいました。そのため被災後には、フードや飲み水は1週間分くらい備蓄しておいたほうがいいのではないかと考えるようになりました。「自分が帰れなくても、愛猫たちが生き延びられるようにしていきたいです。」

また、自宅に「猫がいますステッカー」を貼って愛猫の存在を知らせることはもちろん、ご近所さんと友好的な関係を築いておくことの大切さも痛感。
「今は近所付き合いがないので、被災時に情報が入ってきませんでした。いざという時に猫のことで頼れるよう、大家さんとも仲良くしておいたほうがいいと思いましたし、必要な防災対策をするためにも必ずペット可の物件に住んだほうがいいです。」

次、引っ越す時はどこに避難所があり、どういう支援物資があるのかもちゃんと調べたい―…。そう語るAさんの横には、今日も4匹のかわいい愛猫たちが。この幸せは日頃の防災対策があってこそ、なのです。

飼い主さんがいない時に災害に遭うと、僕たち猫は不安な気持ちになっちゃう。だからこそ、リアルな経験談を参考に、お互いが少しでも安心して災害を乗り越えられる防災対策を考えていこうにゃ。



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