父の日
一般的に父の日は母の日ほどにはイベント性がない。小売業はやっきになって父の日ですよ、買って下さい、とチラシをうったりしているが、どれほどの効果があるのか。
第一母の日はカーネーションという絶対的なものがあるのに対して、父の日には特別代名詞みたいなものがない。だからお金のない小学生等は何を買ったらいいのかわからない。栄養ドリンクの1本でも買ってやれば、気が利いているとは思うが。
安価な父の日の代名詞になるようなモノを探さないと、父の日は何時まで経っても陽の目を見るまい。
昔なら酒の1合瓶とかビールとか、タバコ1箱とか、そういう発想もあったろうが、今は小学生には売ってくれない。
母の日のように花、というのは父の日には、あまりそぐわない。一応父の日はバラというのが、アメリカのほうでは決まりがあるらしいのだが、日本では花を貰って嬉しい父親はあまりいないだろう。
ネクタイなんかも、最近はしない労働者が多いし、クールビズで時期的にはあまり馴染まない。それに小学生が送るには高価すぎる。そりゃあ100円均一の店にもあるにはあるが、やっても喜ばれないだろう。
バレンタインデイはチョコレートなのだから、ガムとかいいんじゃないか。ガムもタブレット式とかいろいろあるし。飴もいいかもしれない。出勤やドライブ中に舐めるだろう。
肩たたき券とか昔、お金のない小学生は作って渡したりしてたと思うが、それはそれでいいのだが、それが代名詞になってしまうと、小売業やメーカーが許さない。
イタリアでは伝統的なお菓子、zeppolaというのを食べて祝うらしい。ただしイタリアの父の日は3月である。
それぞれ国によって父の日はいつかは違っていて、台湾などは語呂合わせで8月8日である。「八八」<ぱぱ>だからである。日本他多くの国はアメリカと同じ6月第3日曜日である。
母の日も各国で日にちが違う。5月の第2日曜日がやはり一番多いのは多いのだが、カーネーションのかわりに南半球のオーストラリアでは菊(英語でmum<マム>なので、お母さんと通じるから)を贈るそうだ。日本で菊なんか送ったら、「あたしゃ、まだ生きてるよ」といわれそうだが。
話が逸れた。父の日である。父の日をもっとメジャーにするために、何か安価で誰もが納得するようなものはないものであろうか。
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