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不快な出来事

 いつものように夜中の2時頃目が覚めて、朝食の準備をし、朝飯を食ったまではよかったのだが、洗面所で歯を磨いていると、埋めていた銀歯がポロリと外れた。元に戻すと、それは吸い付くようにちゃんと戻ってくれたのだが、またすぐ外れるだろうと思い、9時前に近所の歯科に電話をした。診療時間前だというのに、対応してくれた。
 診察の椅子に座って「まずはうがいをして下さい」といわれて素直にうがいをすれば、どうやら古い紙コップが取り替えていなかったようで、血が混じった水を口に含んでしまった。すぐに吐き出し、もう一度うがいをしたが、コップの回りにも血がついていた。クレーム案件であるが、そこはこちらもぼーっとしていたのか、特に文句もいわなかった。ただ気持ち悪かっただけである。後で、あの時、何で言わなかったのだろうかと後悔した。変な病気をうつされていなければいいのだが、何となく不安になるが、およその菌は唾液で殲滅してくれるだろう。あまり深く考えないようにした。
 それにしても診察前に診てくれるという好意に甘んじた訳だが、朝のルーティーンがおろそかになっていたようだ。というか患者が代わるたびに紙コップくらい替えるだろっつーの。久しぶりに不快な気持ちになった出来事であった。
 


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