見出し画像

再生への出発、海へと

こんばんは。随分と空気が冷たくなってきました。気づけばもう10月もおしまい。公園のイチョウの黄色が鮮やかで、青空と一緒に吸い込みたくなりました。さて、冬の準備はいかがですか?

先日、海のお話をしましたね。あれから私はフェリーに乗って、ちょっとした船旅をしました。世の中の動きも、以前に比べて随分と穏やか。この秋、旅するという感覚を蘇らせ、喜びを味わう人たちも、きっと多いでしょう。


私も旅人・写真家として、出港。甲板から眺める景色は、空と海の青い色。島と島の間を抜け、船は大きな橋の下をくぐり、ちょっとした水平線へ向き合います。進んでいるんだ!と叫びたくなるほどの、全身の感覚。命が蘇っていく。1人だけれど、1人じゃない。その安堵感も、空と海の青い色が同時に教えてくれます。

海は、世界と繋がっています。以前に訪れた旅先の海とも、あなたのいる街の海とも。
そして私は思うのです。今この時だけでなく、今と昔を繋ぐような橋渡しもまた海の成せること。今と、昔々にあった数々の物語を繋ぐのも、海。初めて見る海でも懐かしいと感じる瞬間、あったりしませんか? 色や景色が違っても「海だ」という安堵感。そしてそこに、同じ人が立っていると想像したら、それは本当の再会。

さてさて、少し感傷が過ぎてしまったようです。この日は久々にローライフレックスにフィルムを詰めて、祈るような気持ちでシャッターを切りました。正直な気持ちになると、写真が撮れますね。ちゃんと写っていることを祈ります。
次は森へ行きたいですね。深く芯まで深呼吸できるような、深淵の地。夢ばかりが広がります。

雲一つない夕方。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?