Bot0-ん / ボットん

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最近の記事

小説版『BEiNG PRESENT』 -○○しか存在を認識できない世界-

今まで存在していた「自分」は、気がつけばただの景色の一部と化していたー ▼新曲『BEiNG PRESENT』本日0:00公開 「おはよう、僕のこと見えてる?」 毎朝、繰り返すこのセリフ。 これは僕が決めた習慣であり、そして1番苦しくなる瞬間でもある。 僕は世界から祝福された存在で、誰からも愛されていて、街を歩けば近所の「誰か」が話しかけてくれて、常に存在意義を感じる。 ずっと、そんな世界が続くと思っていた。 中学を卒業して、高校生となった今ー 僕は世界から「自分」

    • 小説版『ヒューマノイド・ロボダンス』 -とあるロボットと人間不信の少年の物語-

      そう、私は愛されていたのだー 新曲『ヒューマノイド・ロボダンス / Bot0-ん feat.flower』 ー 本日23:00公開 ヒューマノイド・ロボダンス 現代の技術は目まぐるしい進歩を遂げ、人間のように会話できるロボットが人間と共に暮らす。そんな光景が当たり前となった。 暑くもなく寒くもなく、心地よい風が吹くこの季節。 私は、彼と出会い、彼と共に暮らすことになったのだ。 私はいわゆる「ヒューマノイドロボット」 (....恥ずかしながら、自分の型番や名称はうっかり

      • 小説版『花、枯れる前に』 -人間に恋した“とある花”の物語-

        ー また、彼に会いたい そう思ったのは何度目だろうか。 花、枯れる前に澄み渡る青い空、色々な声が飛び交う賑やかな校庭。 ここは「学校」という場所。 私はその学校の中にある花壇で生きている。 そう、私は「花」だ。人間ではない。 なぜ自分が“花”だと認識しているのか。 なぜ“考える”ということができるのか。 なぜ“感情”を持っているのか。 その理由はよく分からない。 神様のいたずらという可能性もある。 私は花でありながら、人間が持ち合わせている“感情”というものがある

        • 小説版『アルイミライ』 -とあるアルコール依存症者の手記-

          まだ生きてる、まだ変われる。 “やり直す”に“遅い”はない。 アルイミライ私は、アルコール依存症だ。 世の中的には「アル中」という言葉がよく使われることがあるが、私たちが言う「アルコール依存症」とは少しイメージが違うかもしれない。 * 元々、私はお酒が大好きだった。 少し昭和感のある居酒屋で、おすすめの美味しいおつまみをこれまた美味しいお酒で流し込む。 その瞬間に感じる「満足感」 満たされるココロとカラダ。 酔ってきた時に感じる、脳もカラダもふわっとする感じ。

        小説版『BEiNG PRESENT』 -○○しか存在を認識できない世界-

          小説版『絶望サーカス』 -元ブラック企業勤めの社畜と不思議なサーカスの物語-

          自分の「配役」は、自分で変えられる。 そう、望むなら。 絶望サーカス俺の名前は「スペードの4」 職業はサーカスの団員。 担当している役は、ブラック企業の社員。 以前はいわゆるブラック企業に勤めていて、サービス残業・休日出勤は当たり前。 生きるために働いているのか、働くために生きているのかわからない毎日だった。 毎晩寝る前には「明日が来なければいいのに」と願い、毎朝目を覚ましては絶望する。 こんな毎日がこれからも続いていくのかと考えたある日、俺はその生活から逃げることに

          小説版『絶望サーカス』 -元ブラック企業勤めの社畜と不思議なサーカスの物語-

          小説版『パンピーノ』 -狼の皮を被った少年と盲目の少年の物語-

          人はみな、何かしらの被り物をして生きている。 そして、被り物の中身はなかなか見てもらえないのだ。 けれど、たった1人でも自分の中身まで見てくれる人がいるのなら、 それはきっと「幸せに生きている」ということなのだろう。 パンピーノ レオン(14歳・男性)小さな頃に両親から山に捨てられて衰弱死してしまう寸前のところで狼に拾われた少年。育ての親狼が猟師に撃ち殺されてからは、その親狼の皮を被りながら生活をしている。グルー(14歳・男性)生まれつき盲目の少年。貧しい家庭に生まれた彼

          小説版『パンピーノ』 -狼の皮を被った少年と盲目の少年の物語-