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#594 雑誌論12|Hot Dog Press(ホットドッグプレス)

Hot Dog Press(ホットドッグプレス)・・・この雑誌が無ければ今の僕は無かったでしょう。
北海道の片田舎で暮らしていた中学時代、当時(1996-1999)はインターネットがようやく世間一般に広まりつつあった状態で情報がまだまだ一人歩きしていなかった時代、僕らが情報を仕入れるのは雑誌でした。

音楽は「バンドやろうぜ」「GiGS」、ファッションは「BOON」「GET  ON」、そして包括したカルチャーは「Hot Dog Press」から学びました。

これらの雑誌もいずれ紹介しますが、本日はHot Dog Press(ホットドッグプレス)について紹介しましょう。


Hot Dog Pressとは?

歴史は1979年(昭和54年)、週刊少年マガジン月刊ボンボンでお馴染みの講談社から創刊されました。

元々のコンセプトが「若年男性を読者とする情報誌」という事で、所謂若年男性が興味があるファッション、カルチャー、音楽、そして何より異性にピボットをおいた雑誌であり、バブル期にかけては、いわゆる「デート・マニュアル」として人気を得ていたとのこと。

この雑誌を読んで学んだことはあまりにも多いですが、ほぼ大半は異性とのコミュニケーションで必要なノウハウですね。
そしてもっと言うとここで書くのも憚られるような内容が多いという笑

ただ、この雑誌を読んでいなかった本当にどうなっていたんでしょう?
想像がつかないですね。


Hot Dog Pressで印象に残っていること

1. Hi-STANDARDを教えてくれたこと

この以降の人生でも知る機会はもちろんあったと思いますが、いつぞやのHot Dog Pressで当時僕が結構好きだった奥菜恵がハイスタが好き」と言っていたインタビューを見ていなければ、僕はハイスタに興味を持つことはなかったでしょう。

他にも、中高生を対象とした好きなアーティストランキングとかやってて、大抵GLAYとかが1位なんですけど、20位くらいにHi-STANDARDがいたり、30位くらいにBLANKEY JET CITYがいたりで、その辺からそういう文化を知っていった気がしますね。


2.「性」に対するありとあらゆる知識

やはり読みだした中学1年生くらいは純度100%の童(わらべ)であったので、何も知らないんスね。
なのでこの辺の文献より「・・・なるほどね」と学ぶ機会は非常に多かった。
身もふたもない「SEXレポート」みたいな記事もあったりして、そこで平均初体験年齢とか、場所とか、シチュエーションとか書いてあって、そういう情報が非常に参考になる、そんな時代でした。


3. 都会の中高生は遊んでいそうであるということ

これも結構センセーショナルでした。
当時はキムタク全盛期で、ギャル男であること山の如しだった時代、ロン毛・ガン黒・腰パンの高校生たちが楽しそうにワイワイしているのを見て、「都会の学生は遊んでそうだな…」と思ったものでした。
(ただ、その後に実際に自分が都会に行った時に「あくまで一部でしかないんだな」とは思いましたが)


4. 北方謙三先生の人生相談

巻末のこの特集も大好きでした。
毎回人生を甘く見ていて、世の中をなめたクソみたいな相談しかできない相談者に対して、嘲り、罵り、人格否定し、一刀両断する鬼のような企画でした笑
良くも毎回バリエーションを変えて、この質問する有象無象達の相手をしてくれたと思います笑

毎回「(そんなことで悩むなら)ソープに行け!」と結論しているイメージもあありますが、全体のうちの4回しかなかったそうですね笑


思い出に残るHot Dog Press

過去の人生で実際に購入した回を記憶を辿りに振り返りたいと思います。
毎月10日と25日発売でしたねえ。


1997年2月25日号

この田中麗奈の表紙は覚えています。
田中麗奈はこの時期メチャクチャ人気ありましたね(がんばっていきまっしょいの時くらい)
特集の「絶対ヤレる勝利の掘って意識30」超気になります笑


1997年12月25日号

これも確実に持ってましたね。
この「ボクたち白書」が毎年1年の総決算みたいな感じで、とにかくその年の流行などが全部知れて、かなり好きな企画でしたね。
表紙はSPEEDです。この時期はWhite Loveとか出して、ピークの時期ですかね。


1998年5月10日号

これも持ってましたね…
やっぱSPEED流行ってましたね、今考えても奴らはエグかったです。
まさかこの頃は2TOP(上原&今井)がこんなに迷走するとは思ってなかったですね笑


1998年6月25日号

これも懐かしいですね!中味一切覚えてないですけど、確実に持ってました。
「Every Little Thing」「LUNA SEA」「THE YELLOW MONKEY」「GLAY」etc…と当時のアーティストたちが軒並み名前を揃えていて◎ですね。


1998年8月25日号

そしてこの「私たちの性リポート」も好きでしたね笑
この辺はもはやエロ本と一般紙の中間みたいな位置づけでしたし、コンビニで買うのも逡巡した記憶がありますね笑


1998年12月25日号

そして前述のボクたち白書98ともなると、その1年を象徴させた表紙もSPEEDから恭子に移り変わっているんですね。流石です。


1999年1月10日号

この広末が表紙の回も覚えてますね・・・
広末そんなに好きじゃなかったんですけど、この表紙の広末はすげー好きでしたね。今は(略
これ99年1月とかですね、受験中に何を買ってるんだって話ですが笑


1999年3月10日号

そう、この時期は「部屋」にもこだわるんです。
部屋系はどっちかというとSMARTのオシャレ部屋特集を読んでいた記憶もありますが、これも読んでいた記憶有りますね。
加藤あいも人気ありました。


1999年12月25日号

そしてその1年後はモー娘。と…時代の移り変わりを感じます。
そしてこの辺になると、もう流石にHot Dog Pressを頼らなくても生きていける知識は習得し、この辺で卒業した記憶がありますね。


まとめ

思いの外自分の中で盛り上がって書きましたが、これも青春ですね。
神保町とかで久々にバックナンバー買って読みたくなりましたが、即効飽きるんでしょうね・・・笑

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