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オランダリーグへ/初の海外挑戦「移籍までの道のり」「人生初のトライアル(入団テスト)」

2019年-2020年シーズン。

私には幸運にも海外挑戦の機会与えてもらえた。

少しずつ種まきをしていたのももちろんあったが

タイミングに恵まれ、積み重ねてきた行動や言動

一つのチャンスとして返ってきた時だった。

入社する以前から監督にも話をしていたし

選手を海外挑戦を通して強化するサポート体制が

整っていたのもチームを選んだ大きな理由だった。

一年の中で所属していたチームでは、海外遠征が数回あり

韓国、中国、オランダ、ベルギーとその年によってさまざまだった。

そして、チャンスは本当に突然やってきた。

2年目のシーズン中、8月にベルギーへ遠征があった。

練習、練習試合が組まれている中で、急遽監督に呼び出されて

「オランダのチームにトライアルの機会を貰ったから行ってこい!」

プチ混乱だった。(プチって言ってる自分が凄いなと感心)

それでも掴むしかいない!「YES」しか返答の選択肢はない。

英語も話せる訳もなく、yes,good,yeah,sorry,i don't know

本当に、学校で習った教科書英語しか知識はない。

英語の単語帳は持っているだけで、わかってる、勉強しているつもり。笑

見事に形から入るタイプの性格。

滞在していた、ベルギーからは電車で2時間弱でオランダへ行けた事もあって

日帰りで、私たちの遠征のアテンド兼通訳で帯同してくれていた方と

トライアルを受けるべくして、2人でクラブへ向かった。

オランダ女子ホッケーは世界ランク1位で世界のトップ選手たちが

移籍してくるようなレベルであり、プロのホッケー選手が沢山存在する。

ホッケーはオランダでは国技であり、ロイヤルスポーツだった。

盛り上がりも、競技環境も最先端であり、大きな規模だった。

【オランダリーグ】
・シーズンは9月から12月の前半、3月-6月の後半に分かれている
・12チームが所属
・オランダリーグでの順位を競い、2部への降格もあり
・ホーム&アウェー戦
・どのクラブも専用の試合会場、クラブハウスを所有
・子供からマスターズまで幅広いカテゴリーのチームがクラブにある

私がトライアルを受けに行ったチームは、1部への昇格を決めたばかりの

若いメンバーも多く、スポンサーもまだまだ少ないチームだった。

すでにアルゼンチン、フランスの選手の移籍が決まっており

私は、ついてすぐにマネージャー、監督、コーチへの簡単な挨拶を済ませ

すでにW-UPをスタートしているメンバーの元へ

ただポンっと放り出されたって感じ。笑

緊張と慣れない環境、英語、オランダ語の環境に何が何だか。

Hello,I'm Moe. Nice to meet you. 

これくらいで精一杯!!!!!

なんでここ居れるのか、不思議な感覚もありつつ

どんどん練習も進んでいく。

チームメイトからしたら、ただの英語も話さない

遠い日本から来た謎の選手だったと思う。

どう扱っていいかもきっとわからず困った事だろう。笑

それでも、その時できたのはただ必死にプレーしてくらいつくこと。

練習の中で、ボールを要求するにもどうコールすればいいのかわからず

奪うか、ボディランゲージ、アイコンタクトとやれること全部やった。

「YHA!」「やっ!」ってみんな叫んで要求してたんだけど

人生で「やっ!」って大声で発したことなかった私からしたら

恥ずかしさと違和感でなかなか言えなかった。

(そんなんって思うかもしないけど、私の中では変な感覚だった)

みんなの普通が自分には当てはまらない。慣れない。

練習兼トライアルは1時間30分くらい続いて

基礎から試合形式のメニューを行い、無事に終了。

オランダ人の平均身長は、世界の中でも高く

女性の平均身長は171cm、日本は158cmで、私もドンピシャの158cm。

言うまでもなく、一番身長が低かった。

体格スピードも全然違った。

そんな選手たちとプレーできる環境は、成長、可能性で溢れている

憧れで、変化に対する恐怖よりワクワク、興奮を与えてくれる場所。

数時間の滞在を経て、また電車に乗り、ベルギーへとんぼ返り。

後日、トライアルの合格の連絡があり、無事に移籍が決まった。

そして、日本に帰国して、2週間後、私はオランダでの生活を

スタートしていた。勢いのままに、手続きに追われ、準備を急ピッチで行い

あれよあれよと目標にだった海外移籍、海外での生活。

このプロセスを経験できたことは、凄く幸運で

誰でもできることでは決してないと胸を張って言える。

両親もチームメイトも急なことで仰天しつつも

沢山サポートしてくれ、背中をプッシュしてくれた。

こうして、初の海外挑戦がスタートする。

“You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.”

Steve Jobs

全く関係ないと思っているあなたの行動は、未来の何かに繋がっていて無駄な事は一つもない。この移籍を通じでそう感じることができたし、その後もこのドットは繋がっている。

THANK YOU⚡️









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