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角川スニーカー文庫に関する考察

みなさん、こんにちは!

創作支援メディア『作家の味方』管理人らぴです!


今回調査していくレーベルは、株式会社KADOKAWAの運営しているレーベル「角川スニーカー文庫」です。さっそく、基本データからみていくことにしましょう!


1.新人賞の開催状況

新人賞の名前:スニーカー大賞

開催時期:年2回(春と秋)

前期:2020年7月1日(水)12:00〜2020年12月31日(木)23:59
後期:2021年1月1日(金)00:00~2021年 6月30日(水)23:59

2.読者ターゲット層

ファンタジー、ラブコメ、ホラー、SF、ミステリー、青春などジャンルは問いません。10代の読者を対象とした、あなたにしか書けないエンタテインメント作品をお待ちしております。
引用元:https://sneakerbunko.jp/award/guide/guidelines.html

3.賞・賞金

大賞:賞金300万円+コミカライズ確約
金賞:賞金100万円
銀賞:賞金50万円
特別賞:賞金10万円

・受賞作品は角川スニーカー文庫より、書籍として出版予定
・コミカライズ確約については、株式会社KADOKAWA(以下「弊社」といいます)が選定した作家により、漫画作品としてコミカライズしたうえで、弊社少年エース編集部・ドラゴンエイジ編集部いずれかの媒体にて発表予定

・その他
二次選考を通過したものの、惜しくも受賞を逃した方には、BOOK☆WALKER内で使用可能な、弊社のライトノベル1巻が1冊無料となるクーポンを進呈いたします。

※該当作品が選出されない場合もあります。
※大賞以外の受賞作品も、弊社より書籍として出版されたり、弊社が選定した作家により漫画作品としてコミカライズされることがあります。
※賞金は、消費税込の金額であり、また、別途源泉所得税が徴収される場合があります。
引用元:https://sneakerbunko.jp/award/guide/guidelines.html

4.過去受賞作のラインナップ

・第25回スニーカー大賞
『硝子の傭兵と空の騎士団(特別賞)』、『君が好きな私が好き!~陰キャとナルシストの青春ロールプレイ~(特別賞)』

・第24回スニーカー大賞

『彼が今日も貧乏ならば(金賞)』、『葡萄主の器(金賞)』、『異世界転生アンチテーゼ(編集部大賞)』、『スターチルドレン~秩序のない現代にキックアンドラッシュ~(特別賞)』、『悪感情犯罪特別対策室《バーサスフォース》~正義のヒーローは性格が悪いものです~(特別賞)』

・第23回スニーカー大賞(秋)

『幼馴染を絶対許さない 俺のシキガミ増員計画(優秀賞)』、『モノクロボーイと月嫌いの少女(優秀賞)』、『魅力999⇔魔法999(特別賞)』

・第23回スニーカー大賞(春)

『オーウェルによろしく(優秀賞)』、『神いちもんめ(特別賞)』、『ググれんあい。(特別賞)』、『末次文音の未完成な現実(特別賞)』、『煉獄のパルプ○テ(特別賞)』

5.文章の長さ

1枚あたり40字×32行で換算して100枚以上130枚以内となっているので、128,000文字~166,400文字ほどのようです。

6.重点評価項目(考察)

応募要項には、『あなたにしか書けない』といった独自性(オリジナリティ)を重視しているような記載がありますが、選評コメントではどうだったでしょうか。

結論から言えば、やっぱり読者の求めているという条件がついた状態で、しっかりとしたオリジナリティを出せているかどうかが選評に大きく影響しているように思われました。

第24回の選評では、水野良先生(代表作:ロードス島戦記)は「革新的な作品を発見できなかったのはすこし残念だ」というコメントを残していましたし。

暁なつめ先生(代表作:この素晴らしき世界に祝福を!)は、「世界に一つしかないあなただけの作品をお待ちしております」というコメントを残していたのが印象的でした。

確かに、スニーカー文庫の有名作品といえば『涼宮ハルヒの憂鬱』や『この素晴らしき世界に祝福を!』といった個性的なキャラクター性を持った作品が多いのと、ライトノベルらしいコメディ要素が評価されているような印象があります。

参考になるかわかりませんが、TesTee Lab(テスティーラボ)のマンガアプリに関するアンケート調査をみてみると、10代男女の関心が寄せられているジャンルは以下の通りになっているようです。

10代男性がよく読むジャンルは、バトル・アクション(50.8%)、ギャグ・コメディ(49.5%)、恋愛(42.3%)。10代女性がよく読むジャンルは、恋愛(77.8%)、バトル・アクション(33.1%)となっているようです。

やっぱり、予想は当たりましたねww

もしかすると、コメディやバトルもの、恋愛要素を盛り込んで10代ターゲットの興味を引きつつ、個性的なキャラクターで勝負したい方におすすめのレーベルなのかもしれません。

7.そのほか注意点

念押しのため「あらすじ」ついても一言だけ。あらすじというと基本的には、オチを書かないで読者に作品の概要が伝わるように書くものですが、公募においてはオチまで書きましょう。

Q&Aなどがあるレーベルでは「落ちまで書いてください」と書いてあることも多いので、注意が必要です。

体力的に、サイトを辞めるか本業に従事するか、そのうち決めるときが必ず来ると思います。もしサポートがあれば、そのとき独立するための原資として使用したいと思います。