泉速之

好古家  昭和63年『佐藤肇回想録 恍惚と不安』私刊 平成12年『銀幕の百怪 本朝怪奇映画大概』(青土社) 「繊」http://barroco.o.oo7.jp/ 「古草紙昭和百怪」毎月朔更新 http://film-history.cocolog-nifty.com/blog/

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好古家  昭和63年『佐藤肇回想録 恍惚と不安』私刊 平成12年『銀幕の百怪 本朝怪奇映画大概』(青土社) 「繊」http://barroco.o.oo7.jp/ 「古草紙昭和百怪」毎月朔更新 http://film-history.cocolog-nifty.com/blog/

最近の記事

古草紙昭和百怪20 令和4年初霜月「生きている『海竜』」(「知性」 年度不明) / 神楽月「あなたは殺される相がある」(「ヤングレディ」 昭和42年)

「生きている『海竜』」(「知性」 年度不明 10月) 大宅文庫目録「奇生物一般」にも昭和40年代半ば以前は僅か数点ゆゑ、今回また落穗拾ひ、「海の神秘 生きている怪竜」(中山光義 「知性」 年度不明 10月 130~9頁 挿絵2点・柱に1点 知性社 四六判)を。尤も、恐らく「オール讀物」掲載と思はれる黒沼健「古生代の海蛇は生きている!?」が「秘境物語」(新潮社 昭和32年)に収録済なのと同様、本稿も単行本に収まった可能は否めません。 以下、約3000字 四百字詰約8枚 図版2

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    • 古草紙昭和百怪19 令和4年月見月「背すじがゾーッとするぜ」(「週刊実話読物」昭和36年) / 寝覚月「祟りと呪い この怪異集」(「週刊事件実話」昭和36年)

      「背すじがゾーッとするぜ」(「週刊実話読物」昭和36年)  「『今頃怪談なんて……』と、一笑に伏しても結構だし、『なるほど、怪談とも言えるね』と少しばかり背筋をゾクゾクさせてもいいし。とに角、以下、三篇のミステリーは、人口一千万を突破しようと云う、世界第一の大都会"東京"の繁華街に起った実話である。」とは柱の文句。昭和半ば、怪異談には昔ながらの銷夏法とも時代遅れとも、両面の評価があった様です。 以下、約3000字 四百字詰約8枚 図版2点

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      • 古草紙昭和百怪18 令和4年水無月「千里眼の少女が予告した死の四大事件」(「実話特報」昭和32年) / 令和4年文月「再び『ネス湖の恐竜』は生きていた」(「実話特報」昭和35年)

        「千里眼の少女が予告した死の四大事件」(「実話特報」昭和32年)  実話雑誌の未掲切抜から、古風ゆかしき標題の記事を。「千里眼の少女が予告した 死の四大事件」(伊原武夫 「実話特報」昭和32年1月 双葉社 92~103頁 写真7点)は十頁にも渡り、同号の目玉の一つではなかったかと。 以下、約2900字 四百字詰約8枚 図版2点

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        • 古草紙昭和百怪17 令和4年彌生「現代の怪奇」(「週刊漫画TIMES」昭和34年)/ 皐月「謎の怪物"人猿混血児"」(「週刊大衆」昭和36年)

          「現代の怪奇」(「週刊漫画TIMES」昭和34年) 今回は久方ぶりに本道に戻り、「特集 現代の怪奇」(「週刊漫画TIMES」 昭和34年9月4日 芳文社 14~22頁 写真8点 挿絵2点)を。 以下、約3100字 四百字詰8枚 図版2点

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          古草紙昭和百怪16 令和4年如月「『12.000年前の国』から来た大使」(「週刊事件実話」昭和36年) / 「神秘の術 霊験あらたか 神通力の種を明かせば」(「週刊事件実話」昭和36年)

          「『12.000年前の国』から来た大使」(「週刊事件実話」昭和36年)  如月朔はジョージ・パルの誕生日。ちょいとお化けから離れ、関連の話柄を。「クローズ・アップ 『12.000年前の国』から来た大使 フルシチョフに爆弾をなげつけた『ムー帝国の映画屋』白上さん」(「週刊事件実話」 昭和36年10月23日 日本文芸社 84~87頁 写真4点 地図1点)は、まづ柱で自己紹介。「沈んだ大陸をしらべて何になるのだと、よく人にいわれます。しかし、その『ムー帝国』とは六千四百万の民族が

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          古草紙昭和百怪15 令和3年師走「わたしの名は霊感女給」(「週刊内外実話」昭和36年) / 令和4年睦月「一度死んでまた生きた奇蹟の記録」(「週刊事件実話」昭和36年)

          「わたしの名は霊感女給」(「週刊内外実話」昭和36年) 拝み屋の話柄が続くと、提灯持かと誤解されさうですが、いつもながら大宅文庫目録に未掲ゆゑ。今回も「『予言』をうかがいにくる指名客で、彼女はついにナンバーワン。ネオン街の藤田小女姫と評判の女性の素顏は……。」と柱の文句が躍る「ここにこんな人が… わたしの名は霊感女給 ドンピシャリの予言がつくったNO1ホステス」(「週刊内外実話」昭和36年12月15日 芸文社 48~9頁 写真2点)。 以下、約2500字 四百字詰7枚 図版

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          古草紙昭和百怪14 令和3年神無月「教祖様はもと赤線業者」(「アサヒ芸能」 昭和36年)/ 霜月「瀕死の病人も生き返る不思議な靈波」(「週刊事件実話」 昭和36年)

          「教祖様はもと赤線業者」(「アサヒ芸能」 昭和36年) 昭和の御宇にも八卦見や拝み屋の記事は少なくなかったものの、何せ似たり寄ったりなので、わざわざ取り上げる程の内実に乏しいのは確か。今回、超自然と色道との交錯が新味かと。「関西特信 教祖様はもと赤線業者」(「アサヒ芸能」 昭和36年4月16日 徳間書店 78~80頁 写真4点 B5判)は、柱(リード)に曰く「赤線業十年というソノ道のベテラン女性が新興宗教の教祖となって大繁盛している。…、お得意の判じものは人性相談とあって、連

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          古草紙昭和百怪13 令和3年葉月「夏の夜ばなし」(北村小松 小野佐世男 入江徳郎 「ふしぎ読本」 昭和28年)/ 菊月「心霊夏の夜話」(長田幹彦 宮城音弥 崎川範行 安部公房 「知性」昭和29年)

          「夏の夜ばなし」(北村小松 小野佐世男 入江徳郎 「ふしぎ読本」 昭和28年)  操觚界で使ひ古された鼎談や座談会は手軽ながらも、出来の如何で埋草から呼び物に昇格し得るので、夏枯れの企画詰りには打て付け。 以下、約2700字 四百字詰7枚 図版2点

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          古草紙昭和百怪12 令和3年水無月「吸血鬼のいる修道院」(能島武文 「笑の泉」昭和32年)/ 文月「太平洋に人魚はいるか」(須藤拳人 「実話雑誌」昭和32年)

          「吸血鬼のいる修道院」(能島武文 「笑の泉」昭和32年)  前回言及「世界艶笑怪奇読本 No.6」の目次を確認すると、他に野尻抱影「女装脱獄」や都筑道夫「マルコポーロの預言」も掲載と判明しました。家蔵の生天目星涯の切抜にも、往時には稀少な吸血鬼の話柄が続くので、序に紹介。以前、帝劇の音楽劇に絡め、切抜の綴を通覧しても、家蔵の内には二つしか見付からなかった験があり、その折に触れた通り、大宅文庫目録も「妖怪」の項に僅か五例を並べるに留まり、しかも過半は書評といふ有様。少くとも昭

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          古草紙昭和百怪11 令和3年卯花月「特報 世紀の謎『雪男』遂に捕わる」(「実話特報」昭和35年)/ 皐月「私は雪男を見た」(生天目星涯 「笑の泉」昭和32年)

          「特報 世紀の謎『雪男』遂に捕わる」(「実話特報」昭和35年)  またも、雪男。今更、さして面白くもない時代遅れの記事をわざわざ紹介する所以は偏に、斯道の纏った一覧たる大宅文庫の目録に未掲だから。この主題については新聞記事まで掲げてゐながらも、実話雑誌はここでも閑却に付される嫌ひが否めません。 以下、約2500字 四百字詰7枚 図版2点

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          古草紙昭和百怪10 令和3年如月「アメリカにも出現した謎の"雪男"」(「実話雑誌」昭和35年)/ 彌生「雪男がアメリカにいた」(「実話雑誌」昭和35年)

          「アメリカにも出現した謎の"雪男"」(「実話雑誌」昭和35年)  過去の遺物と化した名辞なら、雪男もその一つ。とは言ふものの、海彼の番組 Paranormal Caught On Camera なぞには今尚、新規の撮影と称する投稿も散見するので、少なくとも米国の好事家の間では関心が衰へてゐないのかもしれません。 以下、約2400字 四百字詰6枚 図版2点

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          古草紙昭和百怪9 令和2年師走「心霊シリーズ 遊魂が受けたショック」(「週刊スリラー」昭和34年)/ 令和3年睦月「人間レーダー 藤田小女姫」(「週刊スリラー」昭和34年)

          「心霊シリーズ 遊魂が受けたショック」(「週刊スリラー」昭和34年)  鮮やかな盈月に彩られた万聖節が、年に一度の洋書市に当る巡合せ。悪疫をかそけみ見送る積りも、植草日記を拾ひ読む内に翻心、最終日夕方に覗いてみました。補充がなされたのか、棚に目立つ空きが無いのも幸ひ、最近上梓に気付いたばかりのカッシング写真表紙版レ・ファニュ他、綺譚集を十冊ばかり落掌。何せ、探偵や空想科学小説に限り七十年代迄の小型略装本が並ぶ壮観は、他所で叶ふはおろか、頃日のぼってりした厚冊さへ街中の古書肆で

          古草紙昭和百怪8 令和2年神無月「湖底に眠るミイラ」 / 霜月「魔の海峽と幽霊船」(「週刊大衆」昭和34年)

          「湖底に眠るミイラ」(「週刊大衆」昭和34年)  ウォルター・モリノの画業を漫ろ眺めてゐたら、海底に建立された聖者像に行当りました。双手を掲げた立姿の周囲を、潜水夫達が取り巻く構図。この像は遺蹟などではあらで、遭難した仲間を弔ふべく1950年代に供へられた新物。ジェノヴァ沖の他にも複製が置かれた様でもあります。水(みな)底に巨きな人影が佇立するのは、こと暗闇の最中なれば尚更、誰しも敔(ぎよ)つとするのが請合ひ。尤も場所が場所だけに、市井の徒がおいそれとは拝めぬのは却って幸ひか

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          古草紙昭和百怪7 令和2年葉月「白骨が深夜すすり泣く怨靈の家」(「事件実話」昭和36年) / 菊月「迷い出た七人の亡霊」(「週刊大衆」昭和34年)

          「白骨が深夜すすり泣く怨靈の家」(「事件実話」昭和36年) 昭和半ばまでの犯罪実話集には、幽霊因縁譚が混載された刊本が儘見られます。「幽靈の手引きで完全犯罪が発覚した!」との傍題を添へた「「白骨が深夜すすり泣く怨靈の家」(「事件実話」昭和36年8月2日 日本文芸社)は五件も紹介の大番振舞。内三件は現場の、一件は当事者の写真入りです。 以下、約2200字・四百字詰約6枚 図版2点

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          古草紙昭和百怪6 令和2年水無月「宇宙人はそこにいる」(「週刊漫画サンデー」昭和34年)/ 長月「ナゾの宇宙ボタルと『日本の宇宙人』」(「週刊読売」昭和37年)

          「宇宙人はそこにいる」(「週刊漫画サンデー」昭和34年)  前回登場の宇宙友好協会。「特集 宇宙人はそこにいる! 空飛ぶ円盤に乗ってきた男!!」(「週刊漫画サンデー」昭和34年9月1日 14~19頁)は、7月25日に高尾山山頂大見晴台で開かれた「第六回空飛ぶ円盤観測会」同行取材記録。 以下、約1900字・四百字詰約5枚 図版2点

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          古草紙昭和百怪5 令和2年卯花月「江戸時代から円盤は飛んでいた」(「週刊読売」昭和39年) / 皐月「宇宙人が地球を看視する」(「サンデー毎日」昭和34年)

          「江戸時代から円盤は飛んでいた」(「週刊読売」昭和39年)  先の通し講談、快甫鼠責めに触れ、意外や貞水先生の口から「UFO」なる略称が幾度か発せられたのが印象に残りました。一世を風靡した空飛ぶ円盤も今は昔、暫らくは陰謀論と古代史に収斂され細々と命脈を保つかに見えましたが、片や真相隠蔽説は殆ど廃れ、肝腎の目撃談さへ稀になる有様。すっかり飽きられてしまったのでせう。今回は、未だ流行真最中に掲げられた記事を。 「いよいよ、この座談会も大詰めにきました。そこで、真打ち『空飛ぶ