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古草紙昭和百怪26 令和5年神嘗月「宇宙人が地球に舞い降りたという」(「週刊事件実話」 昭和37年)/ 露隠月「霊魂すすり泣く深山の怪」(「週刊事件実話」 昭和37年)


「宇宙人が地球に舞い降りたという」(「週刊事件実話」 昭和37年)

 犯罪種は早くも払底しましたので、又も浮世離れした話柄に。子供向読物でも些か知られた高松三郎の筆になる宇宙人が地球に舞い降りたという!」(「週刊事件実話」 昭和37年6月5日 絵・秋吉巒 挿絵2点・写真1点 76~9頁 日本文芸社)には、「現代の謎」と「怪奇と謎の20分間読物」の傍題が二つも、加へて「空飛ぶ円盤に招かれて食事をした女性もいる!」と派手な柱さへ。但し黎明期の記事として穏当な、且つ読ませる内容かと。冒頭で「いまから十二年前の一九四七年六月二十四日」以降の略史を概説、「同じ七月中に日本では、まず九州の鹿児島県の上空に現われ、つづいて東北地方でも見られた。」との、今日では顧みられざる一節も。本文の過半は、一九五四年に起きた宇宙人遭遇事件三件の紹介に費やされます。

以下、約3000字 四百字詰約8枚 図版2点

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