日本発の「ぼかし」肥料がノルウェーで広まっています

豊かな自然に恵まれた北欧の人々はDIYとエコが大好き。持続可能な都市づくりとグリーンな取り組みが評価され、首都オスロが「欧州グリーン都市 2019」に選ばれたのも記憶に新しいノルウェーで、私たち日本人にとっても聞きなれない「ぼかし」というキーワードが認知度をじわじわ高めています。

「ぼかし」は、有機肥料を微生物によって発酵させ「原型からぼかす」という意味合いが語源になっているそうです。最大の魅力は匂わないことと、その手軽さ。1日1回、専用のバケツに自宅で出た生ゴミ(および食べ残し)を投入し、EM菌が含まれた小麦ふすま由来の「ぼかし」をふりかけます。最低2週間の発酵プロセスを経たら、ガーデニング肥料に大変身。

ここノルウェーにぼかしがはじめて紹介されたのは2010年代初頭にさかのぼるそうですが、本格的に注目を浴びるようになったのは、オスロを拠点とする数名のぼかし推進ガーデナーたちによって立ち上げられた専用サイト「Bokashi norge」が設立された2015年のこと。現在では、オンラインショップはもちろん、数々の園芸ショップやオーガニック製品を扱うお店に質の高いぼかしキットを卸しています。

JAPAN CLASS ノルウェーぼかし肥料(ショップ)

オスロで複数店舗展開するオーガニックストア Røtter

JAPAN CLASS ノルウェーぼかし肥料

JAPAN CLASS ノルウェーぼかし肥料とバケツ

「とてもシンプルで特別なスペースを必要としないぼかしは、学校や幼稚園の子どもたちにも最適なアクティビティです」とBokashi norge代表のアネッテさん。初心者向けのワークショップも人気だそうです。

ノルウェーでは近年、フーロドスを意味する「Matsvinn(マートスヴィン)」という言葉をあちこらこちらで見聞きし、個人〜組織レベルでのさまざまな食品ロスに関する取り組みが提案されています。

(この投稿は、以前お蔵入りになってしまった記事を元に作成しました)

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