見出し画像

【マッチレビュー】J1リーグ 第24節 ガンバ大阪vs湘南ベルマーレ

  • 明治安田J1リーグ 第24節

  • 日時: 2024年7月20日

  • 会場:パナソニック スタジアム 吹田

  • 試合結果:ガンバ大阪0-1湘南ベルマーレ (HT0-0) (終了0-1)
    ガンバ大阪:
    湘南ベルマーレ:畑大雅 83'


試合の展開:前半

  • 【G大阪】前半4-1-4-1⇒後半 4-4-2

  • 【湘南】保持3-1-4-2、非保持5-3-2

  • 【湘南】湘南は3バックの陣形。G大阪とのフォーメーションの噛み合わせによるズレがキーになる試合。特に湘南は、3バックサイドの左・鈴木淳之介と右・高橋直也が機能。この二人が宇佐美の脇のスペースも使いながら、高い位置までボールを持ち運び、相手を食いつかせ、先の展開をつくるように、ビルドアップの起点として試合をつくった。

  • 【G大阪】前半G大阪は、4-1-4-1ぎみの陣形。中盤の枚数は4枚同士で噛み合わせを狙うが、湘南のCB左右二人がアンカー脇に上がるので、結局ズレができてしまいコントロールできず。宇佐美も消えている時間が多かった印象。

  • 【湘南】湘南はボールを保持しつつ、攻めを急ぐとき・スローダウンさせるときのコントロールもしながらボールを展開。サイドで人数をかけながら展開しつつ、サイドチェンジ、CFがサイドへ抜け出す動きも。

  • 【G大阪】G大阪は、湘南の両サイドCBが上がる分でできる背後のスペースを使っていきたい。25分、自陣内からのロングフィードでウェルトンが右サイドで裏抜けを狙い、ボックス内で決定的なパス、惜しくもフィニッシュには至らずという場面もみられた。

前半は0-0のスコアレスで終了、内容としては湘南ペースで試合が進んだ。CBを起点に後方からつないでいく湘南に対し、G大阪はフォーメーションの噛み合わせからなかなか自分たちの展開はつくれず。

試合の展開:後半

  • 【G大阪】前半の展開を踏まえG大阪は、湘南の下からのビルドアップを、前からハイプレスをかけていく態勢で、陣形は4-4-2ぎみに変更。試合は双方決定機をつくるややオープンな展開になる。

  • 【湘南】51分、CBからのロングフィードを右サイドで受けた池田昌生が、ボックス中央のルキアンへピンポイントクロスを供給し、ヘディングシュートを放つが、GK一森が好セーブで阻止。

  • 【G大阪】55分、ボックス内で宇佐美がマイナスのパスを供給するが相手がクリア、バイタルエリアでおさめたウェルトンからファン・アラーノへ。ファン・アラーノがボックス中央のダワンへクロスを供給しヘディングシュートを放つが、GKソン・ボムグンが阻止。

  • 【G大阪】68分、自陣ボックス内で前へクリアしたボールを湘南選手が中盤でトラップしようとするが、G大阪 二人がかりでプレッシングに行き、ボールをおさめたウェルトンは自ら一気に中央を持ち運ぶ。しかし、鈴木淳之介最後ボックス内でノーファールでスライディングで止めるファインプレー。

  • 【湘南 先制 0-1】83分、右サイドから敵陣へ押し込み、中央の福田翔生から、左サイドでフリーの状態で受けた畑大雅が右足でダイレクトでファーサイドに流し込んだ。

所感

戦術的な試みや双方決定機をつくり、さらにはGKのファインセーブもあり、スコアは0-1なものの、見応え十分な試合でした。下位に沈んでいる湘南ですが、CBの両サイドを活かしたビルドアップは見事で、4連勝という結果も頷けます。リスキーなはずの戦術ですが、それを可能にしているのは、CB左・鈴木淳之介とCB右・高橋直也の質でしょう。逆にガンバ大阪は、首位の町田が負けている中で痛い敗戦となりました。今季苦戦している3バックの対応に、4-4-2での対応という形での解を出そうとし、一定の収穫はあったと思われます。

スタッツ

選手評価



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?