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#恋愛小説
ボクは愛に殺される①
【プロローグ】
……暗く、ただ暗く、虚しい時間が流れている。
どこだろう、ここは。
何もなくて、何も見えなくて、それに…
動けない。
圧迫感? まるで闇に一人、ぎゅうぎゅう詰めにされてるような。
怖い。恐い、こわいコワイこわい………
独りでここにずっといるなんて。苦しい。
──そっか。
これはきっと。
自分で自分の命を絶った『罰』なんだ──
ボクは愛に殺される②
【一章】
ボク。ボクという人間。
小さい頃から、新しい遊びを考えたり、誰よりも大きな声で笑い、
叱られれば誰よりも泣いていた、創造性と感受性に長けた人間だったと思う。
今までに4度くらいお付き合いした異性がいるけれども、別れた時は、必ず三日三晩は泣いてたし、ご飯も飲み込めなくて吐いてしまう、
実際にそんな人間だ。
でも、どうしてだろう。
最近、誰と距離を縮め、離れることがあっても。
どん
ボクは愛に殺される⑦
【六章】
涙なんて一週間もあれば止まる。
苦しいなんて1ヶ月もあれば麻痺する。
でも、誰かが言ってた。
"死んで本当の地獄を見るのは
死んだ本人じゃない。
周りに取り残された人だ。"
過剰服薬は、止まらなかった。
一ヶ月も二ヶ月も、止まることはなかった。
『私には支えられない。ごめん』
月も、ボクの世界から消えた。
『私には病んでる人の気持ちがわからない。
同じ病んでる人の方があなたを