見出し画像

【雑談】あの動物の中国語名、どげんなっとーと?

前書き

 動物園でふらふらしたら、さまざまなかわいい動物と出会えます。普段見たことのある動物ですけど、聞いたことのないカタカナの名前を持っています。短いでしたらすぐ覚えられますが、長くなると略称したり何度も動物の掲示板を見たりしてます。それと比べて、同じ動物の中国語名は、たまに英語名をそのまま音訳するものではなく、動物の特徴に基づき意訳されたものがあります。ここで、動物の面白い意訳の中国語名を、日本語に訳して紹介します。

 ちょうど、最近ハマっているYoutubeチャンネル、個性的な物件・住宅の内見を紹介する「ゆっくり不動産」では、意味わからない物件の設計に、博多弁「どげんなっとーと?(和訳:どうなってるの?)」という解説をよく耳にします。この文を見て、動物の中国語名に「どげんなっとーと?」を感じましょう。

一 カピバラ、天竺鼠ーー豚じゃないのに、なんで豚?

1 カピバラ(日本語)VS水豚(中国語)

 カピバラの種小名は、ギリシャ語で水の豚を意味し、中国語名も「水豚」です。では、普通の豚を水の中に置いたら、それも「水豚」と呼ばれるでしょうか。そう考えたら、ちょっと萌える感じがしてます。

画像1

2 天竺鼠(日本語)VS豚鼠(中国語)

 天竺鼠も、豚関連のもう一人(一匹?)の被害者です。中国語では、「豚鼠」と呼ばれていて、つまり豚と似ている鼠です。それもかわいそうですね。普通の鼠と比べてちょっとぽっちゃりしている天竺鼠ですが、まさか「鼠」の前に単刀直入に「豚」を加えられました。まあ、カピバラと同じ考えで、もし普通の豚の形を10倍縮小したら、「豚鼠」になれますか。いや、さすがになれませんよ。

画像2

二 プレーリードッグ、レッサーパンダ、カンガルー、ワラビー、クォッカーー我々は付属品か?

1 プレーリードッグ(日本語)VS黑尾土拨鼠(中国語)

 「土拨鼠」は、マーモットの意味です。「黑尾」は、黒いしっぽ。つまり、プレーリードッグは、中国語で黒いしっぽのマーモットと呼ばれています。日本語で「ドッグ」、中国語で「マーモット」。「実はリス科なんですよ!」って弁明したいでしょうか。

画像3

2 レッサーパンダ(日本語)VS小熊猫(中国語)

 レッサーパンダの中国語名おそらく広く知られているでしょう。中国語でパンダは「熊猫」と呼ばれ、レッサーパンダは「小熊猫」と呼ばれています。小さなパンダ、それはベビーパンダでもぬいぐるみのパンダでも呼べる名前ですので、何となくかわいそうな感じがします。

画像4

3.1 カンガルー(日本語)VS袋鼠(中国語)

 「袋鼠」、字面のままの意味、袋を持っている鼠です。カンガルーはもちろん鼠じゃないですが、本気でカンガルーを10倍縮小したら、マジで鼠と似ている可能性があるかもしれません。

画像5

3.2 ワラビー(日本語)VS小袋鼠(中国語)

 まあ、ワラビーとカンガルーの区別はそんなにはっきりしてないですが、見た目でいうと、ワラビーはちょっと小さめ。そう、そこ、小さめだから、カンガルーの前に小を加えて、「小カンガルー」になって、中国語は、ありのままで、「小袋鼠」になりました。

画像6

3.3 クォッカ(日本語)VS短尾小袋鼠(中国語)

 ワラビーは中国語で率直に小カンガルーと呼ばれているが、もっとかわいそうな動物でいえば、クォッカです。中国語では、ワラビーの「小袋鼠」そのままにして、さらにその前に「短尾」を加えました。「短尾」は、短いしっぽの意味で、つまり、クォッカの中国語名は、「短いしっぽの小カンガルー」です。前のワラビーと結合したら、クォッカは中国語で、「短いしっぽのワラビー」とも呼べるのでしょうか。

画像7

三 アリクイ、コアラ、ビスカチャ、フェネックーーそんなてきとうな名前はいやだけど?

1 アリクイ(日本語)VS食蚁兽(中国語)

 アリクイは、日本語名と中国語名は同じ意味を持っています。つまり、「蟻を食べる動物」です。「蚁」は、中国語の「蟻」、「食蚁」はいわゆる「蟻を食べる」ことです。ただ、後ろに「兽」(野獣の意味)を付けているので、アリクイの中国語名は、日本語名よりちょっと野性的です。

画像8

2 コアラ(日本語)VS树懒熊(中国語)

 コアラの中国語名は何個かあります。音訳のものもあれば、意訳のものもあります。ここで紹介するのは、意訳のもの、「树懒熊」です。漢字を分けて説明すると、「树」は樹、「懒」はなまけ、「熊」は熊です。つまり、樹の上で怠けている熊という意味です。動物園のコアラはいつも寝ていて、意外とあっているかもしれません。

画像9

3 ビスカチャ(日本語)VS兔鼠(中国語)

 こちらも鼠の一種です。ビスカチャの写真みたら、ここで余計な解釈がいらないかもしれません。兎の耳を持っている鼠、真ん中の部分を省略したら、「兎鼠」になりました。(って、どんだけ省略したのかい)

画像10

4 フェネック(日本語)VS耳廓狐(中国語)

 ビスカチャの中国名より乱暴な省略をしたのは、間違いなくフェネックの中国名です。「耳廓」は、耳の一部である「耳介」を意味していて、フェネックは大きな耳を持っているので、「大きな耳介を持っている狐」を省略したら、なぜか「耳介狐」になりました。まあ、ひどい。

画像11


この記事が参加している募集

#最近の学び

181,718件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?