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ソクラテスによる個人クリエイター向けD2Cプラットフォーマー講座:仕組みから比較まで

こんばんは。前回ぼちぼち好評でしたので本日はD2Cシリーズ第2弾として下記の内容を取り上げさせていただきたいと思います!

D2Cクリエイターを支える主要プラットフォーマーを簡潔に

いつもどおり結論ありきでいきますが、

・D2Cプラットフォーマーの提供機能は概ね以下の8つ:企画・製造・物流・運営・情報発信・販売・決済・管理になります。

・良いプラットフォーマーの条件は1)自社開発、2)他社提携、3)利用者による価値提供によって上記8機能の網羅性及び様々なクリエイターさんが集まりたいと思うようなマーケットプレイス形成ができているかで決まります。

・国内D2Cプラットフォーマーのうち、個人クリエイターならBASE、それなりの事業規模を有する事業者ならShopifyがおすすめです。

以下それぞれ簡単に補足させていただきます。その前に前回読まれていない方はD2Cへの導入として以下の記事も是非お時間ございましたら一読ください!


価値あるプラットフォーマーの機能とその条件

そもそもD2Cの本質を考えますと、個人のクリエイター(あるいは企業)が直接SNS等を通じて顧客と繋がって共に世界観を築き上げて共有していくことにあります。その中でプラットフォーマーとは文字のごとくその”基盤”としてクリエイターをサポートします。クリエイターの目的は端的に言ってしまいますと”自らをブランディングし、発信し、マネタイズすること”です。つまり良いプラットフォーマーはブランディングとマネタイズの観点からクリエイターの価値を最大化することです。これを”商品販売”というマネタイズスキームに当てはめますと、D2Cプラットフォーマーには以下の機能が求められることとなります。

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逆にこれらの機能を充実させるためにプラットフォーマーがとれる手段は3つあると思っています。

1つは自社で機能を開発することでプラットフォームの魅力を高める自社によるマーケットプレイス形成

2つ目は会社外から必要な機能を補うことでプラットフォームの魅力を高める他社との協力を通じたマーケットプレイス形成

3つ目はある程度クリエイターに対する集客力が高まりましたら、利用者自体にプラットフォームとしての魅力を高めてもらうオープンソース化によるマーケット形成

あとは対象とするクリエイター層や自社の状況に応じて3つの手段をうまく使っていくべきだとソクラテスは考えてます。

国内主要D2Cプラットフォーマーまとめ

大きくはBASE、Stores.jp、そして海外のShopifyになります。以下、上述した8条件別の評価です(20年4月時点でソクラテスが全てのプラットフォーム上でショップを立ち上げた上で勝手に判断してます)

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簡単に要約させていただきますと、

BASE:国内最大のD2Cプラットフォームです。自社サービスと外部アプリケーションの活用をうまく両立させることで、機能の網羅性やサービスの質はいずれも高い印象です。唯一の難点は越境ECへの対応が少し弱い点ですが、個人クリエイターが利用するには申し分ないです。

Shopify:米国発のグローバルD2Cプラットフォームです。機能の網羅性は十分な上にグローバル展開が容易である点を踏まえますと、業者向けD2Cプラットホーマーとしては使い勝手がとても良いと思います。個人クリエイターには少しハードルの高い料金設定で商品デザインの自由度がない点は少し難点です。

Stores.jp:あくまでも個人の印象ですが、料金設定はBASEよりも安いものの、機能では全般的に劣っている印象です。ただし全体的に決済を中心にサービス水準としては十分高く、使う分にはまったく困らないです。元々スタートトゥデイからMBOしたこともあり、アパレルへのエクスポージャーが欲しい個人クリエイターさんにはいいかもしれません。

今回は各社の収益性や財務分析等の専門的な内容は割愛させていただいてます。改めて今回の記事で思いましたのが、本当に便利な世の中になったことです(今更ですが...)。誰でもアイディアを発信して、簡単に自分をブランディングして発信していけることをつくづく実感しました。こんな世の中がもう少し到来していたなら、ソクラテスが小中高時代に生み出した無数の作品を世に発信して今とは違う道を歩んでいた可能性もあるのではないかと少し考えさせられました。

最後までお読みいただいた方はありがとうございました。またそれなりに読者の皆様の”好き”や”コメント”を頂戴できましたら、中国を中心に君臨するAlibabaのエコシステムや個別の財務分析・バリュエーション等を交えた記事も考えていきたいと思います!皆さんのご意見・感想・質問お待ちしております!!

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