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こんにちは。ぼーんぐんです。

今日は雨でしたね

天空に上がった水蒸気は冷やされて雨粒となり、やがて自らの重みで地上に落ちてくるんだそうです

落ちると言っても真っ直ぐではありません

地上に到達するまでの間、風の存在は無視できないからです

雨粒は様々な強さの風に流され右へ左へ彷徨います

そしてその都度、偶然居合わせた近くの雨粒と統合や分裂を繰り返すんです

統合や分裂した雨粒は落下スピードに違いが出ます

ひっついて粒が大きなれば早く落ち、
分裂して粒が小さくなればゆっくり舞い落ちる

あたりまえのこと

それに雨粒にひっつくのは同じ雨粒同士だけとは限りません

上空に舞い上げられて大気に漂う塵埃も化学物質も同じこと

だから都市部の雨粒は沢山の汚れにまみれ、
山間部の雨粒は綺麗なのかもしれません

そうやって次第に地上に落ちてきます

時間に違いがあっても落ちてきます

そんな過程を経ますから雨粒はどれ一つとして同じものなどありません

粒の大きさも汚れ方や匂いまでも全部違うんですね

それでも私たちに見えるのは雨粒は雨粒

ひとつ一つには多用な個性があってもその違いはごく僅かなもの

頑固に主張したところで誰も気付いてくれません

さらに地上に落ちた雨粒はそれで終わりではありません

そこからまた第二のスタートなんです

地中にそのまま潜るもの、
河川を経て大海を目指すもの、
アスファルトに溜まりその後蒸発するもの

実に様々

だから誰かの役に立つとか立たぬとか、そんなものは後付けで雨粒の一生には何の関係もありません

ただ自然のままに偶然の行き先へ向かうだけ

雨粒を人と重ねてみたら面白いかもしれません

人も個性だとアピールしたところで本質的な違いは何もありません

そもそも人は雨粒と何が違うのか

何も違わない

天空に上がらなければ何も始まらないしまた終わりもない

いやそもそも始まりとは何で

そして終わりとは

庶民が考えたところでたかが知れている

それなら囚われないでもっと楽しめばいい

やりたい夢を見て追いかければいい

それで違った終わりに辿り着いても

また天空に舞い上がってもう一度始めればいいだけのこと

そう思いませんか

そう思うんですよね

最近のニュースを見るにつけ

やるせなく

そう思うんですよね

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