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"食べる"について考える:おにぎり瞑想体験 -100日連続投稿noteに挑戦day7-

本日はこの夏に体験した"80分かけておにぎり一つを食べる"瞑想について、感じたことを思い出しつつメモ。

コルクラボのサディこと佐渡島傭平さんが、漫画作家の井上雄彦さんから聞いたというこの瞑想。

ちょうど最近、仕事の会食が増えて、渇望からではなく、流れや惰性でビールを飲む生活に違和感を感じていたのでした。

なので、食べることについて考えたかったモードの自分にありがたいタイミングでの体験となりました。

この瞑想、

1. 最初の20分は手のひらの上にあるおにぎりを見て、感じて、その存在を味わう。
2. 次の20分は、匂いを感じてその存在を味わう。
3. 次の40分は、40分かけて一つのおにぎりを味わって食べる、というもの。
4. その後にお味噌汁を普通のスピードで食べていい。

最後に体験をシェアして終了、という2時間コースの合宿の朝ならではの、贅沢な時間と体験^_^

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(コルクラボの運営サイドの皆が握ってくれたきれいなおにぎり^_^こんなにおにぎりと向き合ったのは人生初^_^)

プロセス1: 存在を感じる、触って感じる見て感じる。感覚の拡張。

見つめたり、手のひらのうえのおにぎりの重さや感触を感じたりしているうちに、眼をつぶると、おにぎりの存在がどんどん大きくおもくなっていったり、逆に軽く感じたり、いろんな錯覚や感覚にとらわれ出したのが面白かったなあ。

ある瞬間、見つめられてるお米の気持ちになって彼ら彼女ら?が育ってきた田んぼで、水面からイネの成長を見守る視点になったり、育っていったイネが(隣近所の幼なじみたちといっしょに)、刈り取りになり(どこに連れて行かれるのかな?どこに行けるのかな?)、脱穀され(きゃー恥ずかしい!)、仲間とともにワイワイいいながら、精米され、パッケージされ(みんな誇らしげなキラキラした顔してる)、倉庫に保管され(これからの出会いに、ワクワク^_^)、出荷されて今回の合宿のコルクラボメンバーに買い取られ(こんにちはー^_^はじめまして^_^美味しくたべてね^_^!)、洗われて研がれて、炊かれて、おにぎりに^_^

そんな彼ら彼女ら?の人生のプロセスを追体験して、いま、俺に見つめられてる^_^

そんなドラマを絵本の一場面のようなドラマを、観ていた^_^
何分経ったんだろう?

そんなこんなで20分^_^

プロセス2: 匂いを感じる。体幹や五感の情報量の増加。お腹が鳴る。身体反応。

次に"匂い"という要素が加わった。

一番驚いたのは、かなり鼻を近づけないと、匂いを濃密には嗅げないこと。自分が副鼻腔炎を体験して以来、鼻が悪くなって匂いに鈍感になってしまったせいもあるのかも、だけど。。。

炊き上がってからそれなりの時間が経っているのもあるが、この20分でどんどん乾燥していくので、さらに匂いが感じ取れにくくなっていってるのもあるだろうなあ。

で、さらに驚いたのは、匂いを濃密に嗅ぎ始めると、おなかがぐーぐーなり始めたこと。

匂いと胃の活動は密接につながってるんだなあ、と^_^

五感をフルに使って料理したり食べたり味わったり、ってことを、日常で自分は果たしてどれくらいやってるんだろう?と振り返った感じ。


食べ物や美味しそうなものの匂いをちゃんとかぐ、ってこと、やってないなあ。

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(まだ綺麗な形のまま^_^でもだんだんと乾燥、表面もカピカピに^_^)


プロセス3: じっくり時間をかけて食べる。一粒ずつでも満たされる。お米って甘い。

これが長い40分だった。
ゆっくり少しずつたべてるつもりが、10分くらいしか経ってないのにかなりたべてしまい、考え方を変えてひとつぶずつ食べるようにした。

ここでの驚きは、ひとつぶずつでも、おなかは満たされるし、甘さを感じて、空腹感や渇望は感じない、不思議な満たされ方をした時間が流れた、ということ。


さっきのイネの成長ドラマの主人公たちにひとつぶずつ出会っていく感じも楽しく^_^

空想と、現実をいったりきたり、、、、ふと眼を開けるとまじめに同じことしてる20人くらいの仲間たち^_^すでにその光景がオモロイ^_^

周囲の子供たちも、「へんなのー。このひとたち、なにしてんのー?」って。そらそうだよね^_^きみたち、正しい反応^_^!


そんなこんなの情報も行き交いつつ、同時に、ゆっくり食する、に慣れていく感覚。

それが当たり前のような、昨日までの食べるペースや食べ方、食べる量、種類の多さ、などをすっかり忘れて、一粒ずつのお米との出会い。楽しむ感じで、時間が過ぎて行きました。

で、あと数分になって慌ててたべ終わろうとすると、少しのかたまりのご飯粒が、なんだか多すぎるように感じ、こんなにたべていいの?贅沢!みたいな感想をもつに至り、日頃と異なる感覚を味わいつつ、完食^_^!


プロセス4: お味噌汁の情報量にパニック!同時に染み渡る美味しさ。全身が喜ぶ感じ。

参加者全員で不思議な達成感に満たされつつ、メンバーが作ってくれた美味しそうなお味噌汁や豚汁をそれぞれいただく。

まずはその美味しさとおなかに染み渡る感動にびっくり。唾液や胃液やいろんな生理反応が、きっとここに至るまでのプロセスで、何か日頃と異なることが、起こっているのだろうなー^_^と感じるビックリ仰天な体験。からだが、お味噌汁をぐいぐい吸収してるのがわかる感じ^_^

あと、おにぎりのお米一粒ひとつぶの味とペースになれていたからか、ひとくちにいっぱいの種類の味、具材の種類と量が入ってくることに、脳みそがパニックな感じで、「え?こんなにいっぺんに食べていいの?こんなにいろんな種類の食べ物、食べていいの?」と、思わず口に出しそうな違和感というか、驚きを体験。

日頃、どんだけたくさんの種類や量を食べてるんだよ、と一人ツッコミしたくなる事態^_^

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(最後の方^_^もうこんなになっちゃった、という状況の一枚^_^)

プロセス5: 所感。生きていくのに日頃のような食べ物の量はいらないんだろうなー。"食べる"行為を振り返る。

参加したみなと体験を共有して、不思議な感動を分かち合い、うまく言語化できないまま、日常に戻ってきた^_^

この瞑想を体験して、日頃の食事の時間がゆっくりになる人もいるとのこと。自分はどうだろう?この体験から数週間がたち、その後の食生活。

忘れてることもあるけど、思い出すこともある。一回だけでも、強烈な体験として残ってる感じはするなー。

食材のたどってきた旅に想いを馳せたり、ゆっくり食べることの意味を新たに見出したり^_^

食べる、ってことの選択肢が増えたなあ、と気づく^_^

"食べる"と、食べることへの身体の反応、にもっと自覚的に日々を進みたいと思った体験でした^_^

企画してくれたサディに感謝^_^!


そして探求はつづく。

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(夏合宿よるの焚き火^_^日を見つめる、みなで日の周りでダラダラしゃべる、の大切さというか、必要さを感じる時間^_^)

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