『シナリオセンター式』で中箱を考える
『シナリオセンター式 物語のつくり方』で作る物語。
前回は、『サブキャラクタの性格等』を決めました。
今回は、箱書きを深堀すべく、『中箱』の部分を書いていきたいと思います。
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
箱書きは、『大箱』『中箱』『小箱』の3つから構成されます。
ここまで作成してきた『大箱』では『起承転結』を定義しました。
『起』で物語の説明とテーマ、アンチテーゼの設定。
『承』で主人公を困らせ、
『転』で主人公は最大の難関を乗り越え、『起』から変化する。
『結』でエンディングを迎える
というような流れで、これまで創ってきました。
では、『中箱』の役割は何でしょうか?
『中箱』の役割はずばり『アクション・リアクション』です。
ストーリーはただ流れるだけではおもしろくありません。
そこに、『アクション』や『リアクション』があるから、面白くなるのです。
例えば、『桃太郎』で
だけよりも
の方が、おもしろくなりそうな気がしませんか?
上の例のように『アクション』や『リアクション』の中には、登場人物たちの『気持ち』や『気分』が書かれていると臨場感が増します。
『侘しい』や『恐る恐る』といった修飾語を書くことで、登場人物の気持ちに寄り添った作品に仕上げることができる、ということでしょう。
実際に、原稿の中に『侘しい』だとか、『恐る恐る』という言葉を書く必要はありません。
むしろ、直接的な言葉を書かない方が、読者の想像力をかきたてることができていいかもしれません。
でも、『箱書き』の中には、こういった『感情』の部分を書いておかないと、作者である自分が、臨場感のある文章を書くことはできないでしょう。
それだけに、この『中箱』の部分は、物語をおもしろくする要素として、大事になってきそうです。
今回は、説明だけで長くなってしまったので、実際にどう作り始めたかは、来週紹介したいと思います。
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
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