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『シナリオセンター式』で『テーマ』を挙げる part1

先々週から取り上げている『シナリオセンター式 物語のつくり方』。
今週からは、この本の内容に沿って、作品を作っていきたいと思います。

考えていく順番は、必ずしも『こうじゃなきゃダメ!』というのではありません。
『シナリオセンター式』には、『テーマ』『モチーフ』『素材(天・地・人)』『構成』といった考えるための各種『フェーズ』といったものはあるのですが、これらの各種『フェーズ』を行ったり来たりして物語を完成させていきます。

そのため、『最初に決まっていなければいけないこと』とか、『この順番通りに考えていく必要がある』といった決まりごとはなく、自分が考えやすい順番で進めていけばいいのです。

『テーマ』とは何か?

『どこから始めても構わない』だとか、『順番はご自由に』だとか言われてると、かえってどう始めたらいいか分からなくなるものです。

そこで、各フェーズの一番大枠となる『テーマ』から考えていきたいと思います。

『テーマ』とは『物語の旗印』。
以下の3つが条件となります。

  1. 一言で言えること

  2. 1つであること

  3. 無言で伝えること

例えば『友情は大切だ』とか、『戦争は悪だ』といった『○○は、△△だ』といったものが『テーマ』になり得ます。

まずは『テーマ』の『自分ルール』を決める

では、どんなことを『テーマ』にするか。
いきなり考え出す前に、『自分ルール』を決めました。

  • 自分がこれまで生きてきた上での指標・考え方

  • 今はできていないけれど、『こうありたい』という姿・考え方

  • 他人を見て、『見習いたい』と感じた生き方・考え方

逆に、以下のようなことは『テーマ』にはふさわしくないので、避けようと考えました。

× 見た目はかっこいいけど、心の奥では忌避している考え方
× 世間一般的にはこう思われているけれども、自分自身は引っ掛かりを憶える考え方

自分自身に相いれない考え方というのは、創作の上で障害となるでしょう。
そんな作品がいい作品になるとは思えません。

例えば『お金は感謝の印だ』というテーマにしたとしましょう。

しかし、当の作者本人が心の奥では『お金の話をするなんて意地汚い』なんて思っているのであれば、感謝の気持ちが描けるわけがありません。

要は『自分の信念に沿っているかどうか』で『テーマ』を決めていくこと、というのを『自分ルール』として設定することにしました。

次週は『テーマ』づくりをいよいよ始めます

『シナリオセンター式 物語のつくり方』にも書かれているのですが、『テーマ』は一作品につき一つが原則です。
一作品につき2つも3つも『テーマ』があったのでは、何を訴えているのか伝わりにくくなる、というのがその理由です。

なので、今回もとりあえず1つ考えればいいわけです。
が、どういう物語をつくるのかによって、『テーマ』は変動する可能性があります。
最初からがちがちに固める必要はありません(といったことがこの本にも書かれています)。

というわけでまずは、自分自身の考え方を整理するためにも、挙げられるだけ挙げてしまおうと考えました。

次週のnoteでは、どんな感じで『テーマ』になり得る『自分自身の考え方』を挙げたかを書きたいと思います。

なかなか先は長いです。
でも、ここをしっかりやらないと面白い作品は作れないと信じ、基礎、土台を築いていきたいと思います。

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