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明け方、必要のない花と鳥の邂逅

岩肌にぶつかる波
えぐられていく柔らかい砂浜
いつかの焼け付くアスファルト
鳥の弱々しい鳴き声
薄っぺらい夜空に向かって花が咲く

無垢で凡庸の浅はかな一羽の鳥が
意気揚々と独我論を鳴き叫ぶ
さえずりは呼応になると思い
鳥は叫び続ける

耳障りなその叫びに、彼らは嘔吐し、
その声に耳を塞ぎ、
孤絶の中でその鳥は他の鳥たちへ向けて
奇声をあげ続ける

鳴き声は鬱陶しさと嫌悪感を引き起こし、
とるにたらない瑣末な塵と化し空中分解した

夜が明ける

太陽の眩しい黒く冷酷な光は
花の輪郭を際立たせ、その首を締め上げる

開かれたはずの閉ざされた世界で
花もナイチンゲールも、
必要とされないことを
漠然と知らしめされたとき、
私の血を流すその鳥に
孤独という名前を付けると
世界との訣別の歌を
花のために鳥は歌った。

東の方
太陽は波をきらめかせ
花は枯れ
鳥は息絶え
大工は砂浜を歩く
胸に娘を抱きながら。

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