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好きな本リストと読書について思うこと

10選が読書遍歴になった

2022年までのもので名刺代わりの小説10選を選んでいたら全然収まりませんでした。
ここに随時追加するかもしれません。
つまり、僕用のリストでしかありません。
海外文学が好きですが、書き出してみると、フランス文学に偏っていました。
古典や近代日本文学、思想書は家族の積読本が僕の読書にだいぶ貢献してくれています。
積読は誰かが読む日が来るので大いに賛成派です。ありがたい限りで感謝しかありません。

挙げた基準
ひとりの作家さんの初期作品を読み代表的なものも読みたい。
作家さんごとに、書いたものの全体を読んでようやくその一部が理解できるような気がします。
一冊だけ読んで、はい、じゃあ次!というのはなんとなく作家さんに誠意がない気分になってしまう為。
ゼーバルトはまだ一冊しか読んでいませんが、上げています。
これから時間をかけて彼の作品に触れていきたい。

原著で読んだものは太字です。
英語、スペイン語版は母所有のものが殆どです。

これから半年の読書目標
フランス文学とイタリア文学を原著で読みたい!
現在はクンデラとサガンを頑張っていますが中々進んでいません。
クンデラは今年中に一冊フランス語版読み切るのが目標です。
サガンはかなり難しく感じます。
意外とカミュは倒置法が少なく、単語も手持ちの辞書で何とか半年ほどかけて読了。謎の達成感を味わえました。

なぜ原著を読みたいのか
死ぬ気で多分作家さんたちは魂込めて書いている気がするときがあります。
だから、彼らの声を聞きたい!と思ったらやっぱりそのときに書いた言葉で読みたい。

国内作家編

森鴎外 山椒太夫
森鴎外 舞姫
泉鏡花 湯どうふ、そのほか全部
芥川龍之介 蜘蛛の糸
芥川龍之介 蜜柑
夏目漱石 坊ちゃん
夏目漱石 門
夏目漱石 それから
宮沢賢治 銀河鉄道の夜
宮沢賢治 注文の多い料理店
山本有三 路傍の石
志賀直哉 清兵衛と瓢箪、そのほか全部
谷崎潤一郎 痴人の愛、そのほか全部(細雪未読)
三島由紀夫 金閣寺
三島由紀夫 鏡子の家
三島由紀夫 憂国
三島由紀夫 潮騒
安部公房 砂の女
大江健三郎 人間の羊
大江健三郎 万延元年のフットボール
大江健三郎 取り替え子
村上春樹 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
村上春樹 海辺のカフカ
村上春樹 羊三部作
村上春樹 短編全部
村上春樹 カフカ以降の長編は全部読んだが複雑な心境

海外編

フランス文学

スタンダール 赤と黒
スタンダール パルマの僧院
ゾラ ナナ
デュマ モンテ・クリフト伯
デュマ 黒いチューリップ
モーパッサン 女の一生
プルースト 失われた時を求めて
ロジェ・マルタン・デュ・ガール チボー家の人々
サン=テグジュペリ 夜間飛行
サン=テグジュペリ 人間の土地
カミュ 異邦人/シーシュポスの神話
カミュ ペスト
サルトル 壁
サルトル 嘔吐
サルトル 悪魔と神
サルトル 自由への道
バタイユ 青空
バタイユ マダム・エドワルダ
バタイユ 眼球譚
クンデラ 無意味の祝祭
クンデラ 生は彼方に
クンデラ 存在の耐えられない軽さ
クンデラ 不滅
クンデラ 冗談
デュラス ラマン
サガン 悲しみよこんにちは
モディアノ イヴォンヌの香り
モディアノ 失われた時のカフェで
モディアノ エトワール広場
モディアノ 廃墟に咲く花
モディアノ さみしい宝石
ルクレジオ アルマ
ウエルベック 素粒子
ウエルベック 地図と領土
ウエルベック 服従
ウエルベック セロトニン
クリストフ 悪童日記三部作
トゥーサン 浴室
トゥーサン カメラ

ロシア文学

ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟
ドストエフスキー 悪霊
ドストエフスキー 罪と罰
ドストエフスキー 地下牢の手記
トルストイ 戦争と平和
トルストイ アンナ・カレーニナ
チェーホフ 可愛い女
チェーホフ 犬を連れた奥さん
ソルジェニーツィン ガン病棟

ドイツ・中欧文学

カフカ 変身
カフカ 審判
エンデ はてしない物語
エンデ モモ
エンデ 鏡の中の鏡
ゼーバルト アウステルリッツ
ヘッセ 車輪の下
ヘッセ デミアン

イタリア文学

エーコ 薔薇の名前
エーコ フーコーの振り子
カルヴィーノ 見えない都市
タブッキ 遠い水平線
タブッキ インド夜想曲
タブッキ レクイエム
タブッキ イザベルに ある曼荼羅
タブッキ そのほか全部

南米文学

ガルシア・マルケス 百年の孤独
ガルシア・マルケス 族長の秋
ボルヘス 怪奇集
ボルヘス 夢の本

ポルトガル文学

サラマーゴ 誰も死なない日
サラマーゴ 白の闇
サラマーゴ リカルドレイスの死の年

スペイン文学

セルバンテス ドン・キホーテ

イギリス文学

ウルフ ダロウェイ夫人
ウルフ 灯台へ

ウルフ 波
トールキン 指輪物語
オーウェル 1984
オーウェル 動物農場
モーム 月と六ペンス
クッツェー 恥辱
クッツェー 遅い男
イシグロ 日の名残り
イシグロ 忘れられた巨人
イシグロ わたしを離さないで

アメリカ文学

ナボコフ ロリータ
ナボコフ アーダ
フォークナー アブサロム!アブサロム!
サリンジャー ライ麦畑でつかまえて
サリンジャー バナナフィッシュにうってつけの日
サリンジャー シーモア
オースター ニューヨーク三部作

オースター ムーンパレス
オースター 闇の男
スタインベック 怒りの葡萄
トゥウェイン トムソーヤの冒険
トゥウェイン ハックルベリ・フィン
ヘミングウェイ 老人と海
ヘミングウェイ 誰がために鐘は鳴る
モンゴメリ 赤毛のアンシリーズ
インガルス 大草原の小さな家シリーズ

アフリカ文学

グルナ After lives

詩人

ロルカ
ペソア
エリュアール
コクトー
ランボー
サバ
グリュック

後鳥羽院
左川ちか
堀口大學
谷川俊太郎

そのほか

ファーブル昆虫記
シャーロックホームズ全部
ルパン全部
ポワロ全部
ナルニア全部
ハリポタ全部

思想家

プラトン 饗宴
プラトン 国家
パスカル パンセ
デカルト 方法序説
スピノザ エチカ
カント 純粋理性批判
キルケゴール 死に至る病
ニーチェ ツァラトゥストラ
ニーチェ この人を見よ
ニーチェ 権力への意志
ヤスパース ニーチェ
ヤスパース 哲学の小さな学校
ヤスパース 人間とは何か
ヤスパース 哲学とは何か
ヤスパース 哲学入門
ヤスパース 理性と実存
ヤスパース 哲学的信仰
ヤスパース 運命と意志

ラッセル 幸福論
ラッセル 哲学入門

サルトル 想像力の問題
サルトル 存在と無
サルトル 弁証法的理性批判
サルトル 主体性とはなにか
サルトル 実存主義とはなにか

バタイユ エロティシズム
バタイユ 魔法使いの弟子
バタイユ 太陽肛門
バタイユ 有罪者
バタイユ 内的体験
バタイユ ヒロシマの人々の物語

ドゥルーズ スピノザ
ドゥルーズ 差異と反復
ドゥルーズ/ガタリ アンチオイディプス

ガブリエル 新実在論
ガブリエル なぜ世界は存在しないのか
ガブリエル 私は脳ではない

共感するから好きというわけではない

共感するもの、確かに数冊あります。
ニーチェ、ヤスパース、サルトルの哲学やエンデなど。
逆にあまり共感せず、なぜなのか?という疑問が常につきまとう本や僕の中ではあり得ない知り得なかった世界観のものも沢山あります。
ドゥルーズははっきり言うと好きではありません。
読み込めていないからかもしれませんが、あまりピンとこないのに、どこか今の社会にしっくりくる感じが不気味です。

共感を超えて、凄まじいエネルギーを感じるものもあります。バタイユです。

ほかの本たちは僕を夢うつつにしてくれたり、考えるヒントをくれたり、現実問題と照らし合わせてくれたり。

共感を強制してくるものは見当たりません。

子どもの頃からわくわくしながらたくさん本を読む環境があったのは感謝しかありません。

大人とは圧倒的に違う、子どものバイアスのかからない素晴らしい想像力を持っての読書体験は、かけがえのないものだ、と僕は考えます。
難しい、簡単、受け付けない、共感できる、そうしたことを子どもはあまり考えず、興味を持つとのめり込み、貪り読むかもしれません。僕は子どもの頃そうでした。

子どもたちの環境によらず、どの子も好きなだけ、沢山の世界に触れる機会が読書にはあります。
つまり、矛盾しますが、子どもたちがたくさんの世界に触れて、好きなだけ想像を夢いっぱい膨らませるためには、本がいつでもたくさん読める=平和で子どもたちに対して開かれた図書館や図書コーナーが地域にあることが求められます。
勉強も遊びも勿論大切ですが、たくさんの世界を知ることで、共感だけではなく、共感できないのはなぜなのか?どこで擦り合わせられるのか、何が世界で起きているのか?
そうしたことを考えはじめるのも子どもたちには大切であり、同時に、読書することは、心を豊かにし、無機質ではない情緒、感情豊かな土壌にも、またあるときは精神的な拠り所にもなる、と僕は考えます。

本を読む子どもたちが増えますように……。

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