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読んだ本の感想

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卍丸的な読書感想文集
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2022年11月の記事一覧

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹

かなり雑なあらすじ紹介パラレル・ワールド記号士ややみくろの襲いかかってくる《ハードボイル…

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『カンガルー・ノート』 安部公房

ひとり安部公房祭 第八回『カンガルー・ノート 』 1991年作 人間は色々なしがらみを作りなが…

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『密会』 安部公房

ひとり安部公房祭 第六回『密会 』 1977年作 個人的に好きしかない作品。 めちゃ好きです。 …

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『箱男』 安部公房

はじめにひとり安部公房祭 第五回『箱男 』 1973年作 何度目かの再読になる。 脚フェチの箱…

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『燃えつきた地図 』 安部公房

はじめにひとり安部公房祭 第四回『燃えつきた地図 』 『他人の顔 』の次の長編で、「失踪三…

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『意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論』 ジュリオ・トノーニ, マルチ…

『意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論』ジュリオ・トノーニ, マルチェッロ・マ…

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『他人の顔』 安部公房

はじめに『砂の女』の次の長編で、「失踪三部作」の2作目となる。 三島由紀夫は本作について、『砂の女』より重要作品と位置付けている。 同時期に、大江健三郎さんは『個人的体験』を発表してもいる。 三島はふたつの作品を批評しながら、技術的には大江さんの『個人的体験』を評価するも、芸術的側面からは本作に軍配が上がると評価していたりするようだ。 解説の大江健三郎さんも書いてらっしゃるように、本書を読み終えて、全体として、実存小説というか存在論小説のような趣きが僕の印象に残った。 本書

『壁』安部公房

ひとり安部公房祭 第ニ回『壁 』 はじめに本書は三部構成で《壁》モチーフにしたそれぞれ独…

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『砂の女』 安部公房

ひとり安部公房祭 第一回『砂の女 』 再読してみた。 渡航先で現在隔離中のため砂的な自由と…

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僕にとってのエルノー文学の魅力

はじめに7作品を読んでみて、今感じているエルノー文学の魅力 ①欲望の蕩尽性 ②個の全体的な…

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嫉妬/事件 アニー・エルノー

はじめにアニーエルノーさんの作品は5冊目となる。 まず、書いておきたいのは、僕はエルノー…

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場所 アニー・エルノー

ヨーロッパの長い貴族社会の歴史を振り返れば、だからこそナポレオンのフランス革命があったり…

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