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散文とか短編小説とか

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僕の回りくどい手紙のような散文
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#あらゆる戦争に反対します

Questions for my little friends in Gaza ガザのちいさな友人たちへの質問

1. Hamza&Sarah's small projectI asked many questions to my friends from northern Gaza, …

卍丸の本棚
1か月前
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ふたつの世界

はじめにこの投稿へのスキなどはしなくても構いませんので、どうか、「おわりに」だけでも読…

卍丸の本棚
2か月前
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これ以上子どもたちを絶望させないでください

僕はこのアカウントを読書記録としてはじめ、読書好きな方々と繋がりました。 本を読めること…

卍丸の本棚
3か月前
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ガザのこと

 本書の著者である藤原亮司さんは、パレスチナの状況を長年にわたり取材されてこられた日本人…

卍丸の本棚
4か月前
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パレスチナと日本の災害対応:連携する不平等

国内外での平和への訴え先週、金沢市内の交差点で信号待ちをしていた。車窓の外にガザ侵攻反対…

卍丸の本棚
5か月前
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閑話休題:アベノミクスの功罪 ── 一時的効果とその後の構造課題

アベノミクスの概要と一時的な効果X(旧Twitter)を見ると、トレンドに「アベノミクス」があ…

卍丸の本棚
5か月前
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『非-知』と現代社会の危機

はじめにジョルジョ・バタイユが提唱する「非-知」の概念は、合理性や理性主義に対するラディカルな批判を通じて、現代社会の根本的問題を浮き彫りにする。バタイユは、知の限界を認識し、それを超える試みとしての「非-知」を探求しようとした。現代に生きる我々にとって、その試みは人間と社会の深層を解明しようとしているようにも映る。 このエッセイでは、バタイユの「非-知」概念を中心に置きながら、実存主義哲学者サルトル、マルクーゼらの思想、さらには憲法の理念や格差是正策なども交えて検討する

対立と調和─思考実験:真空状態と運命の関係性について

要旨本エッセイは、偶発性と不確定性に着目した数理モデルと文学的思索を織り交ぜながら、人間…

卍丸の本棚
6か月前
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人間存在の複雑性 補足

章立て、加筆致しました。 難解で抽象度が高すぎるきらいがあり、一般読者層にはハードルが高…

卍丸の本棚
6か月前
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人間存在の複雑性──バタイユの視点から

0.要旨 『人間存在の複雑性』をテーマに、本エッセイは人間の存在の意味、対立と調和、内面的…

卍丸の本棚
6か月前
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雨が降り

 つめたくもあたたかくもない雨がそぼふる中、ふいに、いつも通る苔の生えかけた階段に目をと…

卍丸の本棚
6か月前
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77 x 3の求め方

77 x 3の求め方 7 x 3=21 2 + 1=3 ∴77 x 3 = 231 複素数の場合はどうか?──複素数の場合な…

卍丸の本棚
7か月前
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散歩道

つめたい夕暮れ、喧騒のなかで、雪のことを考えていた。 夢の中のその雪はやがて雨に変わった…

卍丸の本棚
9か月前
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Museu Picasso──バルセロナのピカソ美術館

 スペインの偉大な画家の絵は、どれも無言のまま語りかけてくる──晴れたり曇ったりするなか、予約していたピカソ美術館へ家族三人で向かった。ピカソの『El Piano(ピアノレッスン)』という絵の前で妻は立ち止まって、しばらくじっとその絵を見つめていた。 *  祖母の母国、スペイン。11月上旬からスペインに赴任している。いまのアパートが見つかるまで間借りさせてもらった叔父に、「予約していないと並ぶ羽目になる、公式サイトで予約が良い」と聞き、そのとおりにし、美術館は午後見学する