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シンプルに熱くなりたい!!!

新日本プロレスのG1クライマックスが開幕しました!!!

まず率直な感想は「飯伏幸太、ついに完成」です。唯一弱みと思われていた序盤のグラウンドレスリングでオカダ選手と互角以上に渡り合っていましたし、飛び技も見栄えよりダメージ重視。でも決して地味ではなく、ここぞのタイミングでは抜群の身体能力で客の度肝を抜く。なによりも「間合い」のレスリングを身に着けたのが大きい。技に頼らない組み立てをいつの間にかモノにしていたのです。素晴らしい。あれこそ大人の、トップスターのプロレス。2013~14年ごろの中邑真輔を思い出しました。

対するオカダ選手はダイビング・エルボードロップ&レインメーカーポーズ&レインメーカーの定番ムーブを封印したことで、起承転結のメリハリがなくなってしまいました。変型コブラクラッチに入るタイミングがやや唐突なのです(WWEで活躍したカート・アングルのアンクルロックの使い方に近いけど、アングルは入り方のバリエーションがもっと多彩でした。相手のフィニッシャーをカウンターするとか。あと彼にはアングルスラムという必殺技もありました)。オカダ選手のことだから対策をいろいろ考えているとは思いますけど、ちょっともったいない気がします。あえてレインメーカーに頼らずに勝負しているのでしょうけど、変型コブラクラッチの説得力も上がってきたし、そろそろ解禁してもいいのでは。というか、解禁しないと少なくとも鈴木みのるには勝てないです。次の裕二郎選手との公式戦がどうなるか? 意外に大金星ありそうな気もするけど、そうなったら涙腺がやばいです(笑)

巨漢のジェフ・コブをほぼ小細工なしで正面突破したタイチ選手もお見事。ああいうのが彼の本当にやりたいプロレスだと思います。次の相手は歓声禁止の会場で、張り手とエルボーと表情で何度もどよめきを引き出した鈴木みのる選手。鈴木軍同門対決。前にも書きましたが楽しみで仕方ないです!!! みのる選手関連だと、105キロになったオスプレイとの闘いも早く見たい。体重が20キロ近く増えても以前と同じ動きをできるのはすごいけど、筋肉の鎧が若干足かせになっているような。タイプ的に近い飯伏選手やケニー・オメガ、AJスタイルズは90キロ台半ばから後半ぐらいですし、もう少しだけ落としてもいいのかなって。ウェイトトレーニングで身体をでかくすれば強くなるわけじゃない、ということをみのる選手が叩き込む試合になるかも。

と書いてきて、でもいちばん感心したのはジェイ・ホワイト。場外戦などの緩急やインサイドワークも交えつつ、最後はきっちり直球勝負で締める。いろいろな意味でEVILとは格が違うと思ってしまいました。今回のG1は明快に「リング上で力と力の真っ向勝負をするAブロック」とSNSやコメント、これまでの物語性など「リング外のあらゆる要素を含めたプロレス頭勝負のBブロック」という印象なのですが(その意味では後藤選手はAブロック向きだし裕二郎選手はBブロック向きかも)、いまの私はAブロックに惹かれます。小説でも漫画でも音楽でもシンプルに魂をぶつけるようなものがいいなって。今日のBブロックの公式戦がどうなるか楽しみです!!!



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