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優れた短編の肝

吉良吉影が主人公の「デッドマンズQ」の新作を読みたい、と長年願っている小学生以来のジョジョファンです。初めて読んだのは第三部で「恋人」のスティーリー・ダンが初登場するエピソードでした(と書けばファンの方は何が起きた回かわかるはず。ええ、あれです)。免疫のない子どもの目にはなかなかの衝撃で、しばらくは「ジャンプ」を買ってもジョジョは飛ばしていました。。。また読み始めたのはいつだろう? エジプトに着いた直後くらいかな。

ちなみにシリーズでは第二部がいちばん好き。最も「頭脳戦」要素の高い主人公だと思うので(その点では第五部のジョルノも素晴らしいです。ただ彼は主人公というよりもブチャラティの片腕、もしくは彼を正しい方向へと導く精神的メンターのイメージが強いです)。特にシーザーとワムウの闘いは少年誌史上に残る熱い名勝負だと思っています。プロレスでいうと2014年1.4の柴田勝頼vs後藤洋央紀みたいな(会場で見ていて泣きそうになりました)。

ドラマの第一話になる「富豪村」はサスペンス性もあるし、物語の展開にアクセントを付けやすいエピソードですね(このサスペンス&アクセントこそ短編の肝だと思っています)。何となく絵というかカットが頭に浮かびます。できたら原作第一話の「懺悔室」を最初に放送してほしかったけど。あれこそ本当に「岸辺露伴は動かない」エピソードですから。「ヒッチコック劇場」のヒッチコックとか「世にも奇妙な物語」のタモリさんみたいに。

「ヒッチ~」は書店で安価のDVDをたまに見掛けますね。見つけると購入しています。この「岸辺露伴は~」もそうですけど、優れた短編のお手本みたいな作品集です。「世にも~」で真っ先に思い出すのは「ブルギさん」という話。本当に怖かったです。あれを考えた人、すごいですね。



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