【村上春樹『街とその不確かな壁』読了】踊る読書会キャラバン日記day56(2023.5.2火)
今日はただの読書ネタ。
キャラバンの最中に発売され、運転のあいまに少しずつ読んでいた村上春樹の新刊『街とその不確かな壁』
*ネタバレするかもなので、ここから先はご注意ください。
旭川3daysが終了し、全国ドライブも完了。久しぶりの読書デーを満喫。
小説はなるべく前情報をいれず読みたい派。
でも、これって難しいよね。
情報ゼロだとおもしろいかどうかわからないし、ネタバレしちゃうとおもしろさが減っちゃうし、、、
情報ゼロで読んでみてハズすかもしれないリスクを冒すか、おもしろさは減るけどネタバレで安全な本に挑むか。あなただったら、どちらを選ぶ?
というと、この二者択一しかない気がしちゃうかもしれないけど、
僕はどちらでもありません。
第三の案を提案します。
ネタバレせずに、おもしろい本を読む方法です。
そんなことが可能なのだろうか?
もちろん可能です。
それは、あなたが信頼できる本の目利きを選んでおくことです。「この人の読む本わかるわー」とか、「この人がおもしろいと言う本はいつもいい」とか、あなたと感性のあう本読みを探しておきましょう。そして、あなただけの読書のキュレーターに任命しましょう(勝手に笑)
その人が「おもしろい!」という本を内容も聞かず無条件で読むようにすれば、ネタバレせずにおもしろい本を読めます。僕にもそんな読書のキュレーター(こっそり勝手に任命。本人たちは知りません)たちが何人もいて、いつも選書のお世話になっています。
さて、
村上春樹『街とその不確かな壁』
どうしても前情報を遮断できず、入ってきてしまった情報が『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
めずらしく村上春樹ご本人があとがきを書いていたんだけど、以前、書かれた『街と、その不確かな壁』を書きなおしたのが『世界終わり、、、』だったんだ。初耳。
そして、『海辺のカフカ』が『世界の終わり、、、』の続編として書きはじめたけど、ちょっと違う感じになったような話を聞いたことがある(ような気がする)
『世界の終わり、、、』は、主人公(もう名前も覚えてない)が影と別れ、影だけがこっちの世界に帰るところで物語がおわる。
本体を失った影がこっちの世界にもどってきてどうなるんだろう。
『海辺のカフカ』が『世界の終わり、、、』の続編的作品ってどういうことなんだろう。『海辺のカフカ』の登場人物で印象にのこってるのが、中田さん(もうひとりの主人公?)
知的障害っぽい人物(おっちゃん)として描かれているのですが、この中田さんこそ、『世界の終わり、、、』でこっちの世界にもどってきた影が年齢を重ねた姿だったんじゃないだろうか。本体を失うということは、知的能力を失うということなのかもしれない。そんな存在だと勝手に想像。
あとがきで、『街とその不確かな壁』はもうひとつの解釈だ的なことを書いていた(ような気がする)
『街と、、、』では、こちらの世界にもどってきた影は、本体を失ったにもかかわらず正常に見える。ちょっと不思議な体験はするものの、生きていくのに不都合があるようには見えない。ただし、生きる目的のようなものは失われているようにも見える。『海辺のカフカ』とは、また異なるアンサーが提示されているのかもしれない。
『街と、、、』のラストでは、本体が影とひとつにもどる可能性が示唆されている。これは、中田さんもいわゆる普通に戻る可能性もあるのかもしれない。
とまあ、読み終わったばかりなのに主人公の名前すら記憶にない僕が妄想に妄想を重ねてるだけです。久しぶりのまとまった読書時間をこうやってグダグダ妄想して満喫してるだけです。
また、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』『海辺のカフカ』『街とその不確かな壁』を再読したら考えてみます。
ではまた!
ライブでいろいろ配信しています(皆で踊ってるところとかも)
誰でも参加できるFacebookグループです。気軽にご参加ください。
本を売らない本屋さん
くっきー🍪
追伸。
【最新スケジュール】踊る読書会キャラバン
「踊る読書会キャラバン日記」や関連記事をまとめていくので、興味もってくださった方は、見逃さないよう、
「マガジン」フォローしてくださいね♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?