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トラブルメイカーな患者さんを「見捨てない」ためにはどうしたら良いのか。そして、見捨てても良いのはどういうときか。

トラブルメイカーな患者さんを「見捨てない」ためのコツは、その人が引き起こすトラブル、あるいはその人に降りかかるトラブルを、少し冷めた目で面白がることだろう。ただし、決して「またやってらぁ」「ザマミロ」と笑うことを勧めているわけではない。イメージとしては、半笑いで「あらまぁ大変」といったところ(あくまでもイメージ)。

彼らの多くには「同一の援助者による息の長い援助」が必要である。「熱く援助するものの、心折れて短期間で援助者交代」を繰り返すのは、彼らのためにならない。

ところが、真面目すぎる援助者は、いつのまにか「援助のための援助」に陥ってしまい、「その人が必要とする援助」(=息の長い援助)から逸れていく。

(「トラブルメイカー」という表現に反感をおぼえる人もいるだろうが、現実として、対人援助の場には、それ以外に良い表現がないというような人がいる。もしもそういう人に出会ったことがない援助者がいたら、それは凄くラッキーか、単にそういう場や人を上手に避けているだけである)

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