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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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#レジュメ

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第5部『花の回廊』第4章(簡易版)

こんにちは。今回はしばらくぶりの開催となりますが、なにとぞよろしくお願いいたします。なお、今回のレジュメは内容を省略しての作成となりました。ご了承ください。 主な登場人物島津育代 戦前、「千代鶴」として新町一の芸者として名が通っていた。その頃は房江に懐いていたが、クラブ・しまづのママとして現れた時には、房江夫妻を蔑む言動を繰り返すようになっていた。 峰山文一郎 尼崎市立難波小学校での伸仁5年次の担任。「野良犬みたいだ」と伸仁を評して反感を買っている。 月村敏夫 蘭月ビル

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会:第5部『花の回廊』第3章

こんにちは。 『流転の海』第5部『花の回廊』第3章の読書会用のレジュメをお届けします。レジュメとは言え、かなりの「ネタバレ」が含まれますので、読書会のご参加以外の方の閲覧については、それぞれのご判断でお願いいたします。 今回の第3章については、大きく分けて3つの内容で構成されているように思われます。 ①蘭月ビルの住人が自死を遂げ、腐乱死体で見つかったこと、 ②モータープール(大規模駐車場)事業の展開について、 ③徳沢と出会ったことから始まる、上海時代についての述懐、

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第5部『花の回廊』第2章(未完成)

こんにちは。 本日(23/09/18)20:30より行う読書会用のレジュメをお届けいたします。 主な登場人物松坂熊吾・房江・伸仁 本作の中核を成す親子。熊吾が50歳のときに房枝との間に得た初の実子が伸仁であった。熊吾と房江は電気も水道も通らないビルで寝起きしているが、仕事で不在の時を考え、伸仁は熊吾の妹・タネの住む蘭月ビルに預けられている。 田嶋カツ代 房江の働く小料理屋「お染」を営む。房江には住み込みで働かせたいと思っている。 松坂タネ・寺田権次 熊吾の実妹・タネは

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第5部『花の回廊』第1章

こんにちは。 全9部構成の『流転の海』(宮本輝)の読書会は、今回(23/09/04実施)から第5部『花の回廊』に移ります。1回1章、月に2回程度のペースで進めて行く予定です。第5部は全7章なので、12月までかかりそうですね。この様子だと、年明けに第6部突入ということになりそうです。どうぞよろしくお願いいたします。 主な登場人物松坂熊吾・房江・伸仁 この大部の物語の中心を成す一家。熊吾は、昭和22年、齢50にして初めての実子・伸仁を房江との間に授かった。戦前、関西では名の通

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第4部『天の夜曲』最終章

こんにちは。 本日(23/07/24)20:30より、Discordサーバ内で開催する『天の夜曲』最終章の読書会用のレジュメをお届けいたします。どうぞご覧ください。 主な登場人物と時事魚津市で起こった大火 1956年(昭和31年)9月10日の大火のこと。 松坂熊吾 中国から生還し、50にして初めての実子・伸仁を授かった実業家。妻子を富山に残して1人で上阪し、新事業・関西中古車業連合会の立ち上げに奔走している(だけではない)。 久保敏松 熊吾の新規事業のパートナーと見込ま

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会:第4部『天の夜曲』第3章

こんにちは。 23/06/12(月)20:30から、月2回開催の『流転の海』全巻読書会を開催いたします。今回は、第4部『天の夜曲』第3章をみなさんと読んでいきます。今回は、初参加をいただける方もある予定なので、第1部から第3章までの振り返りも、少し長めに時間を取りたいと考えています。どうぞご参加を検討なさってみてください。Discordサーバにて開催いたしますので、以下の添付URLをクリックなさってください(事前にDiscordアカウントの作成が必要です)。 ※ご招待リン

宮本輝『流転の海』全巻読書会レジュメ(第1~3部)

こんにちは。 宮本輝さんの大河小説『流転の海』を、月に2回、1回1章のペースを原則として読み進めています。おおむね、月刊誌への1回の掲載は1章に相当していると睨んでいます。 今回は、既読分のうちの、 第一部:流転の海 第二部:地の星 第三部:血脈の火 について、概略をまとめてみたいと思っています。なお、作成にあたっては、以下の書籍も参照いたしました。 「流転の海」読本 堀井憲一郎 全体の概略『流転の海』全九部(または、『流転の海』シリーズと表記することがあります)は、

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第4部『天の夜曲』第1章②

こんにちは。 作成がおしてしまって、少し焦っていますが何とかしたいと思います。今夜(23/05/08)20:30から、Discordサーバ内で『流転の海』第4部『天の夜曲』第1章の残り3分の2(約90ページ)を読みます。 第1章は全体で150ページほどもあり、前回は61ページの「空行」のところまで読みました。概略については、以下のレジュメが参考になると思いますので、適宜ご覧になってみてください。 Discordサーバに未参加の方は、お問い合わせをいただけましたら招待コー

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第4部『天の夜曲』第1章①

こんにちは。 本日(23/04/24)既に公開している下記のnoteに続き、読書会で言及することにしている範囲の「レジュメ」をお届けします。 第4部『天の夜曲』の舞台は、富山に移るようです。冒頭から、移動の車中の様子が綴られていきます。 この第1章は150ページを超える分量でしたので、新潮文庫版での61ページに見つかった空行を「区切り」と捉えて、4/24の回については、このページまでを扱うことといたしました。続きは、次回の5/8(月)の回で扱う予定となります。 1)登

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第4部へのイントロダクション

こんにちは。 本日23/04/24(月)20:30から、宮本輝『流転の海』全巻読書会は、いよいよ第4部の『天の夜曲』の回をスタートさせます。以後、おおよそ月に2回、1回について50~100ページ程度を読み進めていこうと考えています。第1章は154ページとボリュームが大きいので、区切りの空行が挿入されていた61ページ(新潮文庫版)までを読むことといたしました。 このnoteは、今まで一度も会に参加したことはない、テキストも読んでない・手元にはないといった方であっても概略がわ

【流転の海全巻読書会】第3部『血脈の火』第7章レジュメ(23/03/27実施)

こんにちは。 通算171回目と記録されている「オンライン読書会」のレジュメをお届けいたします。テキストは、宮本輝さんの『流転の海』全9部中の第3部『血脈の火』から、第7章です(p.404~466)。今回も、 1)おもな登場人物 2)あらすじ 3)ポイント の順で進めてまいります。なお、実施アプリは「mocri」で、参加URLは23/03/27の20:20頃に配信いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 1)主な登場人物松坂房江 全9部の最重要の登場人物の一人。熊吾の妻

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会~第3部『血脈の火』第6章

こんにちは。 開催当日の公開となってしまいましたが、読書会レジュメとして作成いたしました。ご参照くださいませ。 主な登場人物松坂熊吾 本シリーズの主人公。房江の夫、伸仁の父。50歳にして伸仁をもうける。出征して中国から生還、一時故郷の南宇和に戻るが、再び事業のために大阪に打って出る。杉野信哉と新事業を立ち上げるも、糖尿病と診断される。 杉野信哉 警察を退職後、熊吾とプロパンガスのボンベを設置する事業を興す。警察官だった頃の官僚的な態度が、業務に向いていないと熊吾は悩んで

【読書会】『流転の海』全巻読書会~第3部『血脈の火』第5章レジュメ

こんにちは。 本日(23/02/20)20:30から、オンラインツールの mocri を使った読書会を開催いたします。このnoteは、今日初めてご参加してくださる方にもわかるように書いているつもりです。ご参照いただいた上で参加を検討してくださいますとうれしく思います。 主な登場人物(第5章での登場順)松坂熊吾 『流転の海』シリーズ全体を通じての主人公。房江の夫、伸仁の父。敗戦後、大阪と南宇和を経て、事業の再開のために大阪に戻り奔走している。 辻堂忠 敗戦後、大阪に戻った

【読書会】『流転の海』全巻読書会~第3部『血脈の火』第4章

こんにちは。 本日(2月6日)20:30より、mocriを使ったオンライン読書会を開きます。宮本輝さんの『流転の海』シリーズ全9部から、第3部(第3巻)『血脈の火』の第4章を読んでまいります(p.213-275)。 登場人物松坂熊吾 本編の主人公。50歳にして初めての男子・伸仁を授かる。中国へ出征した後、大阪に戻り事業の再建に奔走。妻子の健康を慮って、故郷の南宇和に一度帰るが、再度大阪で事業の展開を手がけている。 杉野信哉 長年の警察勤めを終え、熊吾から共同経営の話を持